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【MotionBoard】『専用データソース』と『作成済みデータセット』でチャートを作成したときの違い

第7回の記事で、既にデータセットあるものなら『作成済みデータセット』からチャート作成した方が軽いよ!という内容を書きました。
今回は、それ以外にどんな違いがあるのかについての話です。

★第10回★『専用データソース』と『作成済みデータセット』でチャートを作成したときの違い

●アイテム管理画面での表示のされ方の違い

第7回のおさらいになるのですが、例えばふたつのチャートがあるとします。
ふたつとも、同じ「DS_商品別売上」というデータセットから作成されているものです。

両方とも『専用データソース』から作成されると、こう↓↓

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ふたつ目を『作成済みデータセット』で作成した場合は、こう↓↓

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アイテム管理画面での表示のされ方が異なります。

で、後者の方が、ボードが軽くなるということを書きました。
(なぜかというと、SQL処理の回数が減るために、パフォーマンスの向上が見込めるのだとか)

では他に、どんな違いがあるのか。
場合によってはあえて『作成済みデータセット』を使わない(というか、使えない)こともありそうです。

●個別検索の違い

ここでいう個別検索とは、各データセットごとの検索条件になります。
「同じデータセットなら個別検索は両方にかかるじゃん」と思うでしょ?
違うんですよ…………!!!!

わかりやすく、「DS_商品別売上」というデータセットから作成したAとBのチャートがあったとします。

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そして「月」で個別検索をかけたとします。

パターン1:AもBも『専用データソース』からチャートを作成した場合、Aの個別検索はAのチャートに、Bの個別検索はBのチャートにしかかかりません。

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パターン2:Bを『作成済みデータセット』から作成した場合はというと、Aの個別検索も、Bのチャートに反映されます。

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え、なんで??
ってなりますね。というかなりました。

ではここで、「データソース」「データセット定義」「データセット」とはそれぞれ何なのか……解説した上でなんでこんな動きをするのか……を、理解しようとしましたが、あの、できませんでした。
とりあえずこういう動きするんやなーと覚えておいてもらえれば、、、という感じです。
ウイングアークさんのTech blogに言葉の定義が載っているので、引用しますと、

データソース:DatabaseやCSVファイル、クラウドストレージなど分析元となる各種データ
データソース定義:各種データソースからデータの抽出、検索、計算、変換などを行う定義情報
データセット:データソースからデータソース定義によって抽出、検索、計算、変換などを行ったデータ。使用時にデータソース定義によって抽出されるため、ファイルとしては存在しません

とのこと。
パターン1の場合は異なる検索内容でデータセットが作られているということなのかな……。

●リレーションの違い

個別検索が異なれば、リレーションも異なります。
リレーションもいわば検索ですもんね。
先ほどと同じチャートで、AからBに「売上月」でリレーションを付けます。

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パターン1:AもBも『専用データソース』からチャートを作成した場合、Bにクリックした「売上月」のデータだけが表示されます。

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パターン2:Bを『作成済みデータセット』から作成した場合はというと、Bだけでなくリレーション元のAもクリックした「売上月」のデータが表示されます。

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「そりゃそうだ」と思いつつ、初めてこのような動き見たらびっくりしますよね(私は驚きました)。

●『専用データソース』と『作成済みデータセット』の使い分け

以上ふたつの事例をご紹介しましたが、個人的には
・基本的には『作成済みデータセット』で使い回す(ボードを軽くしたいから)
・同じDS同士でリレーションをかける場合は、それぞれ『専用データソース』から作成する(データセットを別にする)(上記で言うパターン1)
というふうに使っています。

……いや、こういうふうに「使い始めた」が正しい……。
(初期に作ったボードが結構大変なことに。。)

ということで、少しでも参考になれば幸いです。

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