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単一障害点の多い生き方

単一障害点、それはITの世界でいう、ここが壊れたらシステム全体が障害となるようなポイントを指します。システムの規模や費用とのバランスになりますが、基本的には単一障害点を作らない構成にするのが良く、単一障害点を作らないために、障害点をスペアを用意し冗長構成を取ります。

単一障害点という概念を知ったとき、私は8年通い続けている美容師さんを思い出しました。8年の間に地方に移住していた時期もありましたが、その間も通い続けるぐらい今の美容師さんに依存しています。そして、その美容師さんは私にとっての単一障害点だなと思ったのです。すなわち、変えが効かないという意味です。

もし美容師さんが病気になったら…?もし美容師さんが仕事を辞めたら…?障害が起きる可能性はいくらでもあります。だからといって、美容師さんを冗長構成にした方が良いのでしょうか?他にも良さげな美容院、美容師さんを探した方が良いのでしょうか?

私は美容師さんを単一障害点のままにしておこうと決めました。

私の人生はきっと単一障害点が多い方が心地良いのだろうなと思います。この人がいなきゃ、この人のお願いしたい、この人だから側にいたい。「個」の人間に依存している状態が私に安心感をもたらしてくれるのです。

また、自分にとっての単一障害点を作るのはとても難しいです。それは1種の奇跡的な出会いが必要だからです。そして、そんな奇跡的な出会いを継続できていることも奇跡だと思います。

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