ひとりそたぶ144 雨(2回目)

144回目は「」です。2回目です。今年は当たり年ですね。心象的には大外れだけれども。

今回はマジの下ネタです。300万人の横浜の皆様全力で申し訳ありません。

ではご覧下さい。

孤独なスメル
コント/レインメーカー・ラプソディ

雨はどうやって降るか知ってるかい? そうだね。雨雲が降らせるんだよね。 じゃあ雨雲はどうやって出来るか知ってるかい?

それは雨降らせおじさんが横浜のランドマークタワーを手コキして、射精した勢いで発生させるんだね! 今日はそんな雨降らせおじさんの実態について勉強しよう!

 

横浜に来る度に憂鬱な気分に陥る。まるで心が雨雲に支配されたような感じだ。しかし皆の為だから仕方ない。

今日もまたランドマークタワーを手コキで射精させなければならない。そうでなければ雨が降らず、日本、いや世界中が干ばつに喘いでしまう。やらなければ。

断っておくが俺はヘテロセクシャルだ。男を射精させる趣味は無い。しかし何も間違ったか才能が開花し、こうして雨降らせおじさんとして生計を立てている(下ネタではない)。

仕事の前にパシフィコ横浜を通った。相変わらず横たわった女の性器を晒しているかの様な建築物をしやがっている。

残念ながらパシフィコ横浜の女性器をクンニして潮を吹かせても雨雲は発生しない。精々首都圏一帯に床上浸水を起こすのが精一杯だ。

どうでも良い事を考えるとあっという間にランドマークタワーに辿り着いた。相変わらずギンギンに勃っていやがる。

早速雨合羽を羽織り、ゴム手袋を嵌め、外に設置してあるゴンドラに乗り込んだ。正直乗り心地は不安定で最悪だ。

ゴンドラが加速しあっという間に地上から離れた。それに伴い俺の不快指数もグングン上昇していった。

目的の階に辿り着くやいなや、おもむろにランドマークタワーの性感帯を慎重に手探りで左右に動いた。ここか!

コンクリートで作られたビルの分際で心なしか硬くなった気がする。それが分かるのは雨降らせおじさんである俺一人だけだ。

俺は極めて事務的に、だけど激しく手を上下に動かした。激しくすればそれだけ早く射精し、雨雲が発生するからだ。今ならソープ嬢の気持ちも理解出来る。

10分も経った頃、普段ならとっくに射精し、横浜の空に鼠色の雲が漂い始める頃だ。俺の心は正反対に日本晴れになるんだけれども。

更に10分。おかしい。俺は念の為に用意しておいたピンクローターをランドマークタワーに当ててみた。これは禁じ手だ。中にいる人達まで揺れてしまうからだ。

徐々にバイブを強くしていく。中の人達は激しい揺れに耐えきれず、皆床に倒れ込んでいる。申し訳無い。でも少しの辛抱だ。俺も不安定な足場で踏ん張る。

最大にしてみたが結局この行動に意味はなかった。ランドマークタワーのガラスが割れ、中にいた人達は全員外に放り出され、全員川にダイブした。俺も耐え切れず落ちた。

何故だ!!何故ランドマークタワーは射精をしないのだ!!こんな事は今までなかった。バイブを使えばアフリカのサハラですら大雨を降らせる事が出来る筈なのに。

川で冷えた身体を浴びながら気付いた。そうか。ランドマークタワーは女を求めていたんだ。俺と同じ様に。長年やって来たから初めて気持ちが通じた気がした。

俺は川から上がると、ランドマークタワーへ一目散に駆け出した。 ――待ってろ、今お前の願いを叶えてやるからな!!

中にいた人達に協力して貰い、ランドマークタワーをある方向へと蹴飛ばした。女性器ことパシフィコ横浜だ。

倒れるランドマークタワー。そこの先端はパシフィコ横浜に刺さった。成功(性交)だ。これで雨が降る。

一時間もすると世界中が鼠色に染まり、やがて激しい雨が降り出した。それに伴って首都圏も水浸しになった。これで今日の仕事は終了だ。皆濡れながら晴れ晴れとした顔だった。

 
 
しかし、横たわったランドマークタワーとパシフィコ横浜がずっと繋がったままだったので、世界は海に沈んでしまったとさ。  -BAD END-

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