ひとりそたぶ61 寄生

61回目は「寄生」でございます。

家庭板見過ぎたお陰でこんなネタになったけれども、展開はもっと違う形(感動の小泉純一郎みたいな感じ)にしたかったけれど思い付きませんでした。そろそろ明るいネタも書きたい!

ではご覧下さい。

レイニースターライト
コント/寄生ラッシュ

瀬古吉(せこきち):あらー奥様、田舎から沢山お野菜送られて困ってるって聞いたから貰ってあげるわよ。

住人A:近くに住む亭主の家族や友達にあげるので貴女にあげるモノは無いわよ。帰れ。

瀬古吉:あらー奥様、お土産沢山頂いたみたいね。お子様もちっちゃいみたいだし私が貰っても良いわよ。

住人B:残念ながらウチの主人、甘い物に目が無くて全部食べちゃうのよ。餓鬼道へお帰りなさい。

瀬古吉:あらー奥様、ケーキを沢山作ったみたいで。扉閉めても無駄よ。これね。多少形が変でも私が食べてあげても良いわよ。

住人C:そうねこのケーキは旦那に食わせる納豆とクサヤをベースに仕上げたモノでございまして。貴女がお腹を壊しても良いのなら差し上げますが。

    あ、コラ逃げるな。塩の代わりにこのケーキ撒いとくか。くっさ……。

 

瀬古吉:あらー奥様、今暇かしら?暇だったらうちの子預かっても良いかしら?直ぐに帰るから良いでしょ?

住人A:今から出かける所なの。託児所にでも行ってな。

瀬古吉:あらー奥様、今お暇?それだったらうちの子預かってよ。お宅の息子さんと仲も良いし!

住人B:仲良しとかアンタのクソ餓鬼、いつもウチの子イジメるから嫌に決まってるでしょ。てかいい加減畜生道にでも消えろよ。

瀬古吉:あらー奥様、暇でしょ?いつも家にいるじゃない。ほら預かって息子!お宅は子なしだから練習だと思って!ね!

住人C:そうね、丁度練習台が欲しかったのよね。この包丁の切れ味を試してみたいの……。

    刺し具合はどうかしr……あ、居ない……。チッ!!

  

瀬古吉:あらー奥様、お車でお買い物ですか?どうせなら私も一緒に行っても良いわよ?どうせ一人増えようが二人増えようが一緒じゃない。

住人A:(急いで扉を閉めて急発進)誰が乗せるかっつーの。

瀬古吉:あらー奥様、お車でお出かけですか?えーディズニーランド?私も行きたいわ。連れてってよ。支払いはそっちね。

住人B:(車に乗らず駅の方向へ猛ダッシュ)地獄に落ちろ。

瀬古吉:あらー奥様、お車ですか?フフフ、逃げようとしても無駄よ?もう乗っちゃったんだから。一体どこに行くのかしら?レッツゴー!!

住人C:そうね、富士の樹海にでも行こうかしら。丁度捨てたかったゴミもあるしね。

    あ、またしても逃げられたわ……。亭主共々始末するチャンスだったのに……。

 

瀬古吉:あらー奥様、ご主人居るでしょ?か・し・て!貴女の様な貧相な女よりも私の様な美人の方が釣り合うじゃないの。

住人A:絶対に嫌。亭主はこんな私にぞっこんラブラブなの。昨夜は年甲斐もなく3回戦しちゃったわ。また増えるかも。

瀬古吉:あらー奥様、旦那さんいるでしょ?か・し・て!口と趣味の悪い貴女よりも私の方が絶対に性格が良いから!

住人B:ロクに躾も出来ねえ、何かあれば人からタカる、そんなお前に貸す亭主はいねえ。もう六道どころか影も形も消滅しろ。

瀬古吉:あらー奥様、最近旦那さんみないけど、居たら貸して頂戴!もうマンションの住人みんなケチだから一人くらい貸してもね!

住人C:そうね、もう旦那はこの世には居ないけれども……。そんなに欲しいなら差し上げるわ……。

    フフッ、4回も懲りずに来てるんだもの逃がすワケないでしょ……。


    

        

    これで貴女も何も欲しがらずに済むわね。さてまた寄生虫一匹始末したからもう一度樹海にでも行かなくちゃ……。

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