8/17　案外、都合がいい

直接渡すスタイルのお金を渡しそびれて、というか、渡すのをうっかり忘れていて、ペイペイでお支払いすることにした。

ペイペイをダウンロードした。
マイナンバーをスキャンしてくれ、とか、銀行の口座を教えてくれ、とか、ペイペイに言われたから教えた。
天才ハッカーとかに狙われたら、マイナンバーも口座も住所も名前も全部ばれるから、終わるな。
怖かったけど、ポイントもらえてラッキーとか思った。
目の前のポイントで喜ぶような人間がいるから、世の中うまく回ってたり、回ってなかったりするんだろう。
個人情報が搾り取られる日々を我々は送っているのだな。

＊

「アグレッシブ烈子」がめちゃくちゃ面白い。
サンリオ制作のアニメで、かわいいキャラクターなんだけど、
リアルな人間生活の営みが描かれている。
なんせ、主人公は「25歳、会社員、趣味はカラオケ」なのだ。
会社の人間関係に悩んだり、結婚を意識したり、副業とかしている。
靴擦れを起こすところもリアルだった。

「体重はりんご３個分」の時代は終わったんだな。

ディズニーランドとシーに似てるアトラクションのある遊園地がアニメの中に出てきて、よかった。
サンリオなのに全部ピューロランドじゃないところがいい。

＊

ずっと読みたかったジョージ・ソーンダーズの「短くて恐ろしいフィルの時代」とエリザベス・ストラウトの「私の名前はルーシー・バートン」が手に入った。

やったぜ！！！！！！！！！！！！！！！！！！

＊

物を売りに行った。
メルカリで誰も買ってくれなかったから、まあ安くてもいいかと思った。
４０００円だった。うーんと思った。
もう一声って言いたかった。
言えなかった。

身分証明書の提示を求められて、財布を忘れたことに気づく。

売るのをやめた。
次のときは値段が下がってるかもしれませんよ、と言われる。

ああああああああああああああ。

＊

CTスキャンを撮った。
目を閉じてくださいと言われたけど、
撮るときどうなってるのか見たかったから、目を開けていた。
「目が開いてるな、こいつ」ってばれるのだろうか。

＊

パソコンがよく熱くなる。
冷却器があるといいよ、と教えてもらって、
家電量販店へ行った。

「パソコンが熱くなって、ファンが回って、うるさいと言われます」と言った。
パソコンの店員さんに、パーツとか修理とかいろいろ教えてもらったけど、
20分くらい悩んで、3980円の冷却器を買った。
ペイペイで支払った。
「ペイペイ」と音がした。
これが噂の…と思った。
私もペイペイの人たちの仲間に入れたから嬉しかった。

＊

豆腐にはまっていて、ずっと豆腐を食べている。

＊

裏声と地声の行き来ができないから、練習している。

＊

能の本というか、『風姿花伝』を読んでいて、今でも全然通じることばかりが書いてあるから、ふむふむと思う。山崎努さんの「俳優のノート」同様、たくさんラインを引いて、生涯忘れたくない言葉が多々あった。
少し前に、毎日どこかの公演が次々に中止になっていく現状を見て、鬱々してしまい、赤字とかを考えるとこれからもっと公演数が減るんだろうな…とか凹んでいたので、この時代に世阿弥先生がいたら、ぜひ色んなことをお話ししてみたい。

山中「世阿弥先生、どうしたらいいですか…？」
世阿弥「世の中に惑わされず、芸を極めるのじゃ」

脳内世阿弥がこう言ってくれたから、一生懸命がんばろう。
だって、世阿弥だって室町時代で大変だっただろうから、
私と何にも変わらないはず。

いい俳優になりたいと同時にいい人間にもなりたい。
結局人って死ぬし、エジソンとかみたいに世界を変える大発明を私みたいなもんはできないし、人類の発展の速さからしたらまじで私なんかは生きてる意味ないし、全然替えが効く存在だからなあ…。
せめて、いい人間でいい俳優でありたいよね。
有名とか知名度があるとかはイコールではなく、まあそこで私は負けてしまったんだけれど。
お金をたくさん生み出せられない分、必死に必死に演劇のことを考えて、一生懸命生きよう。
演劇だけじゃないけど。なんか映画とか本とか、それよりもっと大きなこととか、生きてる意味とか歴史とかなんかまあいろいろ。

ペイペイができるようになったり、パソコンにもいろいろあることを知ったり、車の免許が取りたくて、教習所を探していたり、なんかようやく人間一年生になったみたいで楽しい。

＊

そんな感じの生活をしています。

あとは、映像作品を何か月かかけて撮っていて、それがすごい面白い。
フィクションだけではなく、ドキュメンタリーというか創作過程も撮影していて、どういう作品になるのか未知数なんだけど、
監督の考え方とか創作メンバーのみんながめちゃくちゃ面白くて、座組内で最年長(！！！！)なんだけど、知らないことをたくさん教えてもらったり、めちゃくちゃ学ばせていただいているよ…。

それもあって、最近はずっと死ぬことを考えてる。
死ぬ前と死ぬ時と死んだ後のことを、ずっと考えたりしてると、結構たのしい。
死ぬ時は痛いとやだな。
死んだ人に「死ぬときは思ったより痛くないよ！」とか教えてもらいたい。