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コロナ禍の取り組み  1.自然からまなぶ

本日は、以前の記事の中でもお話した「コロナ禍の取り組み」について。
その中で私が頭の中で思い巡らせたことについてお話しします。

この問題が起きてからここ1年半、自分自身の仕事についての取り組みも色々と考えましたが、それを公表することで仕事や場所は違っても同じ様に悩んでいる方に「私も頑張ろう」なんて思ってもらえるといいなとも思い、記事を書いています。

実際にSNSなどで私がコロナ禍の苦境の中で色々な取り組みをされている方を見聞きし、「私も頑張らなきゃ!」と励まされたことがこれまで何度もありました。

私は一人で頑張るのは辛い時でも、一緒に同じ悩みやアイディアを少しでも多く共有できたら楽になれるような気がします。

では本題に入ります。

仕事や場所によっても皆さん、影響は様々だと思います。
私の場合、宮崎(地方)で仕事をしています。お客様は、地元の方と都市圏の方が半々くらいです。
仕事の影響が出始めたのは大都市圏よりは遅かったと思います。ですが、地方の中では早かった方です。

周りに同じ状況の人が少なかったので、これは何か自分の状況を理解した上で、更に今後考えられる様々な状況を想定して自分自身で考えなければと焦りました。

仕事が無くなればどうするということまでは考えない様にしました。何だかネガティブが止まらなくなる気がして… とにかく対処方法を考えました。

そこで役に立ったのがやはり、サーフィンでした。

サーフィン(自然)から学ぶことは数えきれないほどありますが、いつも私を解決に導いてくれるのは自然を通して学んだことです。


自然からまなぶ

サーフィンは今やオリンピック競技にもなったスポーツですが、それ以前に自然を相手に行うもの。自然がバックグラウンドにある以上、自然を理解し、抗わず、学ぶことが大事です。

ではサーファーは自然を通してどんなことを学んでいるのか?


・ 情報収集

まずサーフィンに行く前、海に入る前、情報収集をします。
明日サーフィンに行こうと思ったとして、まず天気予報を見ます。
明日の波はどうかな?風はどうかな?潮はどうかな?どこで良い波が立つかな?と・・・

情報をもとに吟味して何時頃、どこのサーフポイントに行こうと予定を立てます。
何の情報もなしに闇雲に車を走らせていては良い波にありつけません。

到着してからも情報収集です。
実際に海を目の前にして、波や風、地形から潮の流れを見ます。
どの位置から海に入ればいいか?波を待つ位置はどんな流れがあるか?
もちろん、危険であればサーフィンをしない選択肢もあります。

一目見ただけで、波が割れている位置に距離が近いからといって潮の流れを無視していては、ただただ自然に逆らい辛いだけ。場合によっては命の危険も出てくるでしょう。

そうならないために情報収集はとても大切なことです。
もちろん、より正確な情報を求め、より正確な判断ができるよう予備知識をつけておくことも同じくらい大切です。


・ 位置確認

では、ようやく波が割れる位置(波に乗れる位置)まで辿りつけました。
次にサーファーはどうするか? それは位置確認です。

サーファーは、前もって指標を作っておきます。
陸を背にした時、陸には目印になるものを見つけておきます。
ここで大切なのは、動かない目印でないといけません。
あの赤い車を目印にしよう。と車の直線上の位置をキープし続けても、あれ赤い車がなくなっちゃった!これではいけません。

大きな木であったり、建物があれば人工物でもいいと思います。
サーフィンする間、動かないものを対象にしなければいけません。

馴染みのサーフポイントであれば、他者共通の目印もよくサーファー同士の会話に飛び出します。それはサーファーがみんな同じ行動をとっていると言うことです。

3本目の杭のあたりが良かったよ〜!

そっか〜去年は1本目が良かったのにね、砂が移動したのかな?

と言うように同じ指標を共有していることが多々あります。

少し話は逸れましたが、位置確認で何がわかるかというと、自分がどこにいるか?
ということです。
波が大きい日、風が強い日、地形によって潮流が強い日は特にサーファーは後ろ(陸)を見ています。確認を怠っているとあっという間に流されてしまいます。

位置確認はビギナーからエキスパートまでどのサーファーにとっても欠かせない大切なことです。


・ 対処方法

完璧な情報収集をした、位置確認もできた。そうであれば、あとは波を待つだけです。

しかし、うまくいかない時もあります。

例えば、位置確認を怠ったことで流されてしまった。ではどうするか?結局同じことです。情報収集として、流されている、どのくらいのスピードで流されただろうか?など状況に応じて対処するための情報収集をします。

一連の思考を繰り返し、対処します。

とても流れが強く、目印から少し目を離しただけで流されてしまったという場合は流れもとても強い訳です。そんな場合、流れに逆らいひたすら漕いでも中々元の位置には戻れません。

そんな時は自然に抗わず、陸に向かって漕いで一旦、海から上がって砂浜を歩いて元入った位置に移動した方が早く、楽な時もあります。

そうしてよく考え、対処することが大切です。
この時にも、最初に海を観察して、どんなことが想定されるか?その時どう対処するか?というシュミレーションが予備知識であり、情報収集となると思います。


まとめるとどうなる?

サーフィンに例えて細かく説明したけれど、これってサーファーに限らず、みなさん日頃やっていますよね?
どこかへ行こうとした時、目的地があり、そこに向かうには自分が今どこにいるかがわかっていないといけませんよね?今だったらナビがやってくれているかもしれませんが…

社会の中で何か大きな流れが起きた時にも、何が起きていて、今自分はどこにいて、自分の状況に必要な情報はどれなのか?それを持ってどう対処すべきか?

コロナ禍の発端は予想できなかったとしても、落ち着いて少しずつ対処方法を見出すことは不可能ではないと私は思います。
精神的にも物理的にも沢山の情報に右往左往させられてしまっては流されっぱなしで辛いだけです。

地方でも、連日テレビ等で情報を得ている人たちは多いですが、正直、田舎の人に東京の情報が当てはまらない場合もあると思います。
そうなると情報収集はしても位置確認(自分の位置)を踏まえたものではない様に思います。

地方には地方の対処方法があって良いし、もちろん個人個人の違いがあっても良いと思います。

大切なのは、各々がよく考え、経験や知識を生かし各々のやり方でやっていく中で、より正確な情報収集・位置確認・対処が重要だということだと思います。

こんなことをサーファーは体感的に実践し、学んでいるのです。
きっと、登山家、スノーボーダー、など自然をバックグラウンドとしている人々も同じ、農家の方々も同じだと言えると思います。

本来であれば人は皆そうだし、そうあるべきだと個人的には思います。
これからもこういったことを怠らず過ごしていきたいです。

みなさん、情報収集、位置確認できていますか?


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