27歳まで続く日記vol.50『電車で喋ってたJKの会話が早すぎて聞き取れなかった』

電車でドアの脇に立って
ラジオを聞いていると
横から黄色い声がした

Instagramを見ながら
3人で盛り上がってる女子高生

話のネタになりそうだったから
イヤホンを外して聞き耳を立てるも

会話が早すぎて聞き取れなかった

唯一聞き取れたのは辛辣な言葉だけ

「汚ったね」

「汚ったね」

「最近のやつはよくない?」

「大嫌い」

「永野は東京喰種」

「ポッキー」

あの3人組はなんの話をしていたのだろうか

何もわからないまま時間が過ぎていく

降車駅に着く前に何かネタを探さなくては

そう思って辺りを見回すと

反対側の手すりと席の間に
太鼓の達人のバチみたいなものがあることに気づく

画像1

あれはなんだ?

何が挟まっているんだ?

自分側の方を確認するとこっちにもあった

画像2

近くで見てもわからない

なんなんだろう

何もわからないまま目的地に着き

電車を降りる

あの3人組も同じ場所で降りた

後ろに付いて会話を盗み聞く

「なんか」

「本当に何考えてんの?」

「なんかお腹空いてて急いで」

「なんか」

「なんか」

「もうなんかね」

「なんかさ」


「なんか」しか聞き取れなかった

会話の内容が全くわからなかった


芸人とかが話してる

誰かが喋ってるのを盗み聞きしたエピソードは全部作り話のような気がした


小さい頃からお金をもらうことが好きでした