27歳まで続く日記vol.94『銀座線虎ノ門駅が異様に暗い』

未完成なホームという感じだった。最近の地下鉄は地下感をなるべく消そうと努力しているけど虎ノ門の銀座線のホームは臆することなく地下だった。誇らしげに黒だった。黒いことをこちらに許容させようとしている。それくらい黒かった。実際、ホームには降りていない。電車の窓越しに見ただけ。それでもその黒さは際立っていた。降りてないからこその黒だったのかもしれない。今は工事中だったという可能性もある。それなら期間限定の黒だ。よく文化祭の時だけ髪の毛を赤や緑に染める人がいたけど、虎ノ門駅は、今日、何かのイベントでたまたま黒く染めあげられていた、という線で話を進めたいと思う。駅を黒染めする必要のあるイベントと言えば、白髪隠しのプロモーションしかない。今日は虎ノ門で白髪隠しのPRイベントが行われていていたのだろう。企画した会社は、不思議と好きになれない。

小さい頃からお金をもらうことが好きでした