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27歳まで続く日記 vol.44『秋に出会った将棋盤』

ある朝、ふと、白飯じゃなくて麺を食べたくなった。毎日白飯を食べていたら同一人物だと思われるから。日々変わり行く自分でありたい。それに麺を食べる時の方が、口の形が一定である時間が長くなる。口笛の練習をしている最中だから、その形を忘れないまま食べることができる。 

そんなわけで最近は白飯とラーメンを交互に食べている。昨日はラーメン、一昨日はご飯。本来なら今日はご飯を食べるところだけど、あえてラーメンを食べることにした。常に自分を裏切っていきたい。 

嘘。本当の理由は別にある。最近、ミステリー小説を読み始めて、白飯のような点と点の食べ物より、ラーメンみたいな線と線の食べ物を食べたくなった。それに麺の端と端を繋げるとウロボロスの蛇みたいでかっこいいから。


「自分を裏切っていきたい」とかほざいているけど、悪い意味でいつも自分を裏切っている。

とても悲しいです。

小さい頃からお金をもらうことが好きでした