27歳まで続く日記vol.204『オレンジ色のオリーブオイルでいてくれてありがとう』

親が奢ってくれると言うので近所のイタリアンレストランに行きました。カフェのようなお店で子連れの女性客が多かったです。きっと主婦がランチに来るにはちょうど良いところなんでしょう。

「予約していません」と言うとテラス席に案内されました。少し寒かったですが、タダでご飯を食べさせてもらえるので我慢しました。

目の前にはオリーブの木が、横には階段状の噴水がありました。水が跳ねてずーっとジョボジョボ鳴っていて、それが少しだけ気になりました。

水がワイングラスで運ばれてきました。子供みたいな意見ですが、飲みにくいので水はコップに入れてほしいです。

ランチを注文すると、すぐにサラダが運ばれてきました。食べている途中、横から鳴り響くジョボジョボという噴水の音がおしっこのそれに思えて笑いが止まらなくなりました。

サラダを食べ終わると、ご本命がやってきました。ほうれん草とサーモンのピザの登場です。そしてテーブルにはオレンジ色の液体も置かれました。親はそれをオリーブオイルだと言いました。あんな色のオリーブオイルを僕は見たことがありませんでした。オイルをかけて食べました。生地もチーズもとにかくモチモチでサーモンの塩加減もちょうど良くて、めちゃくちゃ美味しかったです。ジョボジョボという音はもう気にならなくなっていました。それから、ほうれん草とサーモンの組み合わせを最初に考えた人のことを思い浮かべました。誰だか知らないけどありがとう。


あとでオレンジ色のオリーブオイルを調べましたが、画像が一切出てきませんでした。あのオリーブオイルはなんだったのでしょうか。もしかするとオリーブオイルでもなかったのかもしれません。オリーブオイルと僕たちが呼んでいた液体の正体はわかりませんが、ただ、1つ分かることがあるとすれば、もしあそこにオレンジ色ではなく普通の黄色っぽいオリーブオイルが置かれていたら、それをピザにかける時、ジョボジョボという噴水の音と相まって、ピザにおしっこをかけてるみたいになっていたってことです。

小さい頃からお金をもらうことが好きでした