27歳まで続く日記vol.156『ドン・キホーテの駄菓子売り場で心ときめく夕方四時』
冷たい風が吹き荒れて外に出るのも億劫な四時頃の秋葉原に無言で歩く二人の青年
ドン・キホーテの中に入り一度二人は離れるものの二階の駄菓子売り場で合流
するやいなや驚きの光景
壁一面に埋め尽くされた知らない駄菓子知ってる駄菓子
あれがうまかったこれがまずかった
思い出される少年時代
二人は戻るあの頃の自分に
「そんな時代もあったね」と笑う背中が揺れている
選び尽くせずカゴはパンパン
支払い額は三千円弱
レジを通りすぎて大人に戻る
心ときめく夕方四時のドン・キホーテの中の駄菓子屋
帰り道
初めて食べたミルクケーキの味は
好きな人は好きな味だった
小さい頃からお金をもらうことが好きでした