6/25 スペアを作れない特別な鍵

さて、人生は目まぐるしく回っているよ。今年の元旦に財布を盗まれて「2023年は今までの人生で一番ヤバい年になる」と確信めいた予感を感じ、実際にその通りにとんでもない毎日を過ごしているわけだが、本当に世界に対して自分が開けたというか、俺のこれまでの人生はまだ第1巻の1コマ目にすらなっておらず、強いて言えばエピソード0だったんだけども、今年はズバリ「あきらめたこれまでの全てを取り返す年」というわけで、いや、今年だけにはとどまらず、来年も再来年もずっとそれ以降続くかもしれないが、とにかく「再び始まった」という感覚が非常に強く、ここが人生のピークだなんて、そんなはずもないし、そうさせないし、そうおもいたくないし、まだまだ俺は全然世界に対して開けてないし、でも完全に開けきったら、俺は、俺は、光線銃から放たれたみたいにすごい速さで進んでいく気がするって、これまた確信めいた予感があって、一刻も早く自分に絡まったツタをほどきたく、スピードを遅くするお荷物は全て捨てたく、わかりやすく言えば、理想の自分を作るための設計図の全貌が少しずつ明らかになっていく感じで、日々、動いてる、もう少しで、かつての自分がたどるはずだった軌道に自分を乗せられる、これが夢のまま終わっていいはずなんて、絶対に、絶対になくて、もう越えていくしかなくて、でも同時に厳しい現実はいつでもまとってるわけで、それをどうにか、どうにか、欺きながら、必死に裏口の戸を叩きながら、いたずらっぽく笑って、逃げきれるか、逃げ切れないか?ドキドキしながら、そう、このワクワクだけを頼りに、世界を騙して、これまでの自分を良い意味で裏切るような、人生が続くルートへの逃避行、ができる、俺はできる、言う、思うこと、野暮なことをやめ、ただ現実に少しずつ釘を刺して、割る、遠い未来から見た時、恥ずかしいほどに遅い今の日々に、順応せず、拒絶する、ありえないと、許さないと、怒り、悲しみ、少しの嬉しさもあり、絶望を受け入れ、強く、強くなる、強い人間になる、弱さをわかってる、強い人間になる、全員は救えない、優先順位は生まれた、救いたい人だけを、その人たちの心が少しでも和らぐような言葉を、行動をできる、かつ、自分のこともおざなりにしない、あくまでも自分主体な、欲張りな、贅沢な、この想いも、想いにとどまらず実行する、確かな証拠としてこの世に刻む、そう、刻み付ける、己を、世界に、人々に、ただ1人の誰かにでもいい、たった1人の特別な存在になる、唯一無二になる、そのオリジナリティは狭く閉ざされていていい、その人の心の鍵穴にぴったしな長さと強度を兼ね備えた特別な鍵に俺はなる。俺のスペアキーは誰にも作らせない。


小さい頃からお金をもらうことが好きでした