司法書士試験に合格をした後の進路について1

はじめに

今年もまた司法書士試験が実施されました。努力ができる優秀な方々が司法書士業界に入ってきます。
私も試験に合格したときは、司法書士となる自分を想像して夢が膨らみ、今以上に勉強して専門家として相応しい人間になるぞという情熱に溢れた好青年でした。
しかし、その後の努力が出来なかった僕は、何か自慢のできる成果も残せず、司法書士試験合格という資産を食い潰すただのおじさんになってしまいました。

幸いにも若い時に試験に合格しているため、まだほんの僅かですが、資産が残っている気がします。そして、その僅かな資産を元手に今年独立しました。まだまだ順調とは程遠いですが、何とか死なずに生きています。

私はそんなおじさんなので、新合格者達の皆さんのことは眩しくて直視できないのですが、少しでも先輩ヅラすることで、自尊心を保ち、できれば優越感を感じたいと思っています。

とはいえ、もう僕には受験時代の知識や勉強方法についてはすっかり抜け落ちていて、過去問やればいいよくらいしか言えません。では、実務についてはというと、前述のとおり努力していないので、大した知識もないですし、稼げてもいないので、俺の経営論を振りかざすこともできません。

そこで、思いついたのが、今回の司法書士試験合格後の進路です。これなら、何の努力をしていない私でも、いや努力をせず合格して最初の就職から4回も転職している私だからこそ、その経験だけでそれなりのことを語れそうです。

というわけで、司法書士合格後の進路について、独断と偏見で偉そうに書いていこうと思います。

なお、私の経験上、以下のような方向けの内容になると思います。

 20代〜30代前半
 業界未経験
 特にコネがない

さて、合格後の進路と言っても、その個人の志向によって、考え方が変わってくるかと思います。
そこで、今回は、以下の3つのパターンに分けて、それぞれ、どのような進路を進めば良いか書きたいと思います。

 1 絶対に将来は独立したい人
 2 ずっと勤務でやりたい人
 3 独立か勤務悩んでいる人

私も合格後、就職には苦労しました。司法書士会の求人を見て応募しましたが、若いのに全然受かりませんでした。人材会社にも行きましたが、登記をやりたいと言っていたのに新宿事務所を紹介されました。結局、同期の紹介で何とか就職できましたが、当初考えていた司法書士とは全然違う方向に行くことになりました。

せっかく司法書士試験に合格したのに、最初に入った事務所が合わずに司法書士業界を離れてしまう方もいるのかなと思います。もちろん、それも一つ選択肢ですが、司法書士をやっている立場からすると少し悲しいです。

今年の合格者の方のお役に立てるよう、筆記試験の合格発表があるまでには書き終えたいと思っています。

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 雛鳥が最初に見た生き物を親と認識する様に、試験合格後に最初に入る事務所の価値観が刷り込まれます。最初に入った事務所がキックバックをしている事務所だと…これを読めば試験合格後の進路がいかに大切か分かっていただけると思います。
 ちなみに、原稿料を頂戴したので義務感から宣伝しています。これがキックバックの恐ろしさです。。。(全チンは面白いのでお勧めです。)