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関西オープンファクトリーフォーラムvol.4 ~作り手が躍動する関西のサードプレイス~ 【イベントレポート】

はじめまして。関西大学社会学部松下ゼミ3回生の大林です!

今回私は、3月11日に開催された経済産業省近畿経済産業局主催の

関西オープンファクトリーフォーラム vol.4
     ~作り手が躍動する関西のサードプレイス~ 

というフォーラムイベントに参加させていただきました。

近畿経済産業局では、令和元年6月に中堅・中小企業の実態把握のための調査レポート「関西企業フロントラインNEXT」にて、関西におけるオープンファクトリーの盛り上がりや効果について考察し、さらに、令和元年8月、令和2年2月、12月にフォーラムイベントを開催しておられます。

今回はその第4弾として、地域一体型オープンファクトリーが生み出すイノベーションや外部リソースとの協業可能性について深掘りされました。

ゼミ活動が始まって、これから頑張ろう!!と意気込んでいた私でしたが、
まだ私は『オープンファクトリーって何だろう…』という段階にいました。

そんな私が、イベントに参加して分かったことは、

オープンファクトリーとは
  イベントではなく もはや まちづくりであり、ひとづくりである
地域一体型オープンファクトリーとは
  企業、地域の両者を成長させる取り組み
だということです。

たくさんのゲストスピーカーの方々のお話を聞くことが出来た
とても内容の濃い4時間でした。ここで感じたことをお話しさせていただければと思います。拙い文章ですが、お付き合いいただけると幸いです(^^)v


まず、オープンファクトリーとは何かについてお話ししますね。

オープンファクトリーとは
従来、ものづくり企業が生産現場を外部に公開したり、来場者にものづくりを体験してもらう工場見学やツアーといった形態で実施する取り組みとして位置づけられていました。しかし、近年では、社員が主役となって、見せるために学び、自社を理解し、ものづくりをリスペクトする人材育成の場となっています。
また、ものづくりに関わる中小企業や工芸品産地などが集まる場所で、地域を一体的に見せていく取り組みが行われています。
これが、今回のメインテーマ「地域一体型オープンファクトリー」です。

とても簡単に言うと、企業を育てる機会といえますね。

・関西のオープンファクトリーにおける「5つの要件」と「パラメータ」

フォーラムイベントの最初は
近畿経済産業局 中小政策調査課 総括係長の津田哲史さんから関西のオープンファクトリーにおける「5つの要件」と「パラメータ」についてお話しがありました。

地域一体型オープンファクトリーを行うためには

①何のためにオープンファクトリーを行うかという理念の共有
②オープンファクトリーを盛り上げるために平等な関係性の参加者の集積
③リーダーだけでなくフォロワーも揃った運営主体の存在
④見える(つなぐ)場所の存在
⑤挑む姿勢(チャレンジ)

①組織力 ②財政力 ③交流力 ④能動力 ⑤創発力 ⑥可変力

という5つの要件が継続することと6つのパラメータが影響、循環しあうことが重要になると分かりました。

・交流が生み出すイノベーション

次に、神戸大学 大学院システム情報学研究科 准教授の藤井信忠さんから
交流が生み出すイノベーション ~078KOBEの事例より~ のお話しがありました。
078KOBEとはクロスメディアイベントといって、新たな気づきを得るために、食・子ども・音楽などバラバラで活動していた分野の人たちを交流、融合させる場のことです。
分野を超えて一緒に活動することで、市民からあふれ出る新しい「神戸らしさ」が構築される。分野が違うコミュニティと意見を交換・交流することで、今までにない刺激が加わり、誰も想像していないことが起こる。
とても面白い取り組みですよね。交流することが進歩するための鍵であると感じました。

・地域一体型オープンファクトリーとの協業可能性

次に、株式会社オカムラ コミュニティマネージャーの岡本栄理さん南海電気鉄道株式会社 まちづくり創造室 沿線価値創造部 課長補佐の仲矢明子さん株式会社アーバンリサーチ シニアチーフの宮啓明さんのお三方による
地域一体型オープンファクトリーとの協業可能性について パネルディスカッションが行われました。

このセッションでは、事例紹介が行われました。
株式会社オカムラさんは、オフィス家具メーカーとして知られていますが、今回は「働く」ということを中心において、企業や地域の方々と連携して日本の働き方を向上させていく取り組み、WORK MILLの紹介がされました。
コロナウイルスに負けず、共創から始まる新しい価値を生み出すために取り組みを続けておられ、とても引きつけられる話でした。
例えば、オフィスの中に植物などをいれようと取り組むparkERsさんと連携し、“仕事が上手に出来る人、面倒見がいい人はよく育つ”という仮説を立ててオフィスに1人1つガジュマルを置いて育てるなどコラボレーションを行っているそうです。上手に育てる人と、すぐ枯らす人と二極化しているようです。面白い取り組みですよね。(^^)

接点がなかった所から、関わり、知るようになってこそ自分たちには無い価値観を共有して創っていくことが出来ることが分かりました。また、コラボレーションするときには、同じ目線に立って一緒に課題に取り組むことが大切だと感じました。

・外部リソースとの協業可能性

最後に〔RENEW〕合同会社 TSUGI 代表社員の新山直弘さん〔DESIGN WEEK KYOTO〕COS KYOTO 株式会社 代表取締役の小林功さん〔みせるばやお〕八尾市役所 産業政策課 係長の松尾泰貴さんによる
外部リソースとの協業可能性について パネルディスカッションが行われました。

外部リソースとは、読んで字のごとく「外にある資源」という意味ですね。
業務効率を目的に利用することが多いらしいです。

〔RENEW〕とは福井県鯖江市で行われる産業工芸観光プロジェクトです。
「ものづくりが元気にならないと、地域が元気にならない」
⇒「ないならつくる」を合言葉にプロジェクトを始めたそうです。

”来たれ若人、ものづくりのまちへ” をコンセプトに地域に魅力を創っていく取り組み。挑戦してみることで、県外のお客さんがたくさん足を運んでくれたり、今まで工房を見せなかった職人さんが感動し、プライドが再熱していくなど、地域外の人に知ってもらうと同時に地域内のことに改めて気づくことが出来る機会になったとおっしゃっておられました。

地域一体型オープンファクトリーはチャレンジの場になるということ。
そして、行うことで繋がりや交わりを持ち、地元の人や近くの人がその地域社会(住民)の魅力や奥行きを再発見・再認識する契機となり得ることが分かりました。
地域を活性化させようと思ったら、まずは地元の人がその場所について知らないと意味が無いですもんね_(._.)_
何もないからこの土地きらい!ってなるのではなくて、何とかしよう!と行動に移すことが重要なことですね。。。
また、企業にとっては地域社会と新しく接点を持つことで地域の企業としての意識が芽生えたり、新たな価値観を構築できる機会に繋がっていますね。

2025年に開催される大阪・関西万博を見据えて、関西を盛り上げていく地域一体型オープンファクトリー。これから先、さらに多くの人を巻き込んで成長すること間違いなしです。私もこれを機会に注目していきたいです(^-^)

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