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「原色の孤独 尾崎豊」歌詞解釈

名もない都会の空 虚しい光の色

言語化できない名もないような空と、都会の光り輝くネオンの虚しい原色の光の色

嘘だらけの言葉に 張り裂けそうな俺の心

通りを歩くと嘘で人を誘導しようとする人間があちこちにいる。キャッチとか詐欺師とか。
また、自分自身も嘘をつき、張り裂けそうな悲痛の叫びを歌っている。

また同じように 風が激しく叫んでる
誰もが皆 力に押され変わってゆく
得意げに嘘やデマを口にする奴がいる だけど
真実など知る奴がいるはずもないだろう

昔と、同じように人々は苦しみ、叫ぶ。
誰もが権力や同調圧力に屈していく。
ニュースでは、フェイクニュースに対して
得意げに語るコメンテーターがいる。
本当のところそれは意図的に誘導するためのものであり、真実など誰も知らないのだ。

舞台裏のルーレットはいつまでも回っている
破れた夢買い占めるようにコインが ほら 積まれてく

人生はギャンブル。いわゆる運というルーレットはずっと回っている。
人々は夢を抱くが叶えられず、お金もなくなり、パチンコ屋や競馬や宝くじに勤しむ。
まるで、自分の夢を買い占めるように…

白昼夢の中で 弄ぶ慰安のうた
まるで生と死彷徨い 踊る原色の彼女
むき出しのみじめな 欲望にルールは無い
街は今夜も誰かを ほら燃え上がらせている
彼女の肩や首筋に くちづけるだけで
何故人々が くるい出すのか 分かる気がする

かつていた慰安婦が弄ばれてるのかもしれない。生きるためにリスクを犯し、働く彼女はまるで、生と死を行き来するようだ。
また、そんな中でも原色の光に包まれ、踊るダンサーもいる。
風俗業や水商売では欲望が止まることは決してなく、今夜も誰かを燃え上がらせている。
そんな世界では、ひとたび女性にキスしただけで、恋に落ち、貢いだり、理性を失い、狂った行動をするのも分かる気がする。

心が壊れてく 俺にも分からない
鏡の中の俺は 今日も惨めに ほら吠えている
Yah NoNo NoNoNo
Ah Woh Yoh

なぜ、心が壊れているのか分からない。(システムに囚われたため)
鏡を見つめれば、惨めに自己否定をする自分が吠えている。

約束とは常識を 隠すためのメッセージ
破られた常識に ボロをだす人間の弱さ

約束なんていうものは、所詮人間の常識というものを隠すためのメッセージでしかない。
ここでいう常識とは、今まで教えられてきた。期待に沿ったり、裏切りはいけないという教育のロジック。

なのにもかかわらず、そうゆう教育をされ、約束がひとたび破られたと感じたら、人はボロを出す

恍惚と罪を犯すそれが 全てなんだぜ
本当のことを俺が ほら言っているんだぜ

そう言った意味では、常識なんてものは破った方がいいのかもしれない。
心を奪われて、反逆することが全てなんだぜ。
本当のことは俺が昔から言ってるぜというメッセージ。

孤独さ ありきたりの矛盾に 身を任せなよ
そいつを卑しむことなど ないんだぜ

孤独というものは何か?
孤独なんていうものは所詮、誰にでも起きるようなこと。
また、認知的不協和とかパラドックスとか矛盾することはありきたりであり、
そう言ったことには、流れに身を任せようよ。

そして、なにか問題が起きた時に誰かに対してヘイトを向けるのはやめようぜ。

サイコロは振られたぜ 命まるごと賭けろよ
生きている奴らは みなイカサマな賭博師さ
サイコロは振られたぜ 命まるごと賭けろよ
生きている奴らは みなイカサマな賭博師さ

人生はギャンブル。
人はこの世に生まれた瞬間からサイコロが振られたように生きている。
運ゲーみたいな要素を言ってる。
そんな人生に命丸ごと賭けるほどの覚悟を決めようぜ。
生きている奴らはみなイカサマな賭博師というのは、リスクを犯すこともせずに、賭けたふりして生きてるような奴らのことを言っている。

この曲は好きな曲な分だけ熱が入ってしまった。孤独感を感じたり、何かしらの覚悟を決めたいときに聞いたりする。読んでくれてありがとう。

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