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解熱鎮痛剤の効果と選び方:リングルシリーズ(2)

医薬品をネット通販で買える時代になったわけですが

医薬品の価格は国が決めるので、全国一律どこでも同じ価格であるというのが私の理解でしたが、どうやらこれは半分正解で半分不正解のようです。

処方箋を持って薬局へ行く「医療用医薬品」については保険が適用されるのでこのルールが当てはまりますが、「一般医薬品」においてはどうやらこのルールから外れるらしいのです。
私は過去記事の中で「アマゾン」の販売ページを例にイブシリーズ、そして前回はリングルアイビーと実際の販売価格を紹介しました。

しかし、おかしいのです

どういうわけか、現在キャンペーン中なのか2割3割引きと通常の販売価格を割り引いているではありませんか。
詳細は確認していませんが、2割3割引きだとたぶんドラッグストア(以下DS)より安い。
さあ、困った。
ネット通販はDSより安いですが、手元に届くまで時間がかかります。

解熱鎮痛剤を今すぐ飲みたい!

今すぐ飲みたければ近くのDSへ駆け込むしかありません、ネットより数百円ほど高いですが。
値段を取るか、時間を取るか。

あれ?

これって「イブ」と「イブクイック頭痛薬DX」の構図と同じではないですか!
どうやら一般医薬品を購入する際の「選択肢」がまた一つ増えてしまいました。

リングルアイビーα200シリーズ


●リングルアイビー錠α200 12錠952円(参考価格)

以下成分1錠中
・イブプロフェン200mg
作用は生理痛、頭痛、歯痛等の鎮痛、発熱時の解熱等に効果をあらわします

・用法用量、その他
1回1錠、3回を限度とします
空腹時は避けて、服用間隔は4時間以上おいてください
15歳未満は服用しないでください
3、4回服用しても症状がよくならないときは服用を中止して、医師や薬剤師にご相談ください
長期連用しないでください

●リングルアイビーα200 12カプセル1298円(参考価格)

以下成分1カプセル中
・イブプロフェン200mg
作用は同上、服用も同上(錠がカプセルに代わっただけ)

そして大事なリングルアイビーα200シリーズを使ってはいけない人たち
・リングルアイビーシリーズによりアレルギー、ぜん息を起こしたことがある人
・15歳未満の小児
・出産予定日12週以内の妊婦

医療機関で次の病気の治療、医薬品の投与を受けている人
・心臓病、腎臓病、肝臓病
・胃、十二指腸潰瘍
・高血圧、血液の病気
・ジドブジンを投与中の人
その他注意事項は各自でご確認ください

リングルアイビーとα200は何が違うのか

リングルアイビー(以下リングル)とリングルアイビーα200(以下α200)は主成分として「イブプロフェン」を配合している点では同じです。

違いは「量」です

リングル150mgに対してα200は200mgです。
ここまではイブシリーズの「EX」「DX」と同じです。
しかしリングルシリーズにはもう一点、しかも重要な違いがあります。

α200は「使ってはいけない人たち」が増えた

それが上記の心臓病、腎臓病、肝臓病等の注意書きです。
この記載は元々リングルやEX、DXでは「相談すること」の項目にはありましたが、α200になって一段階上がりました。なぜでしょうか?

α200は1回200mgを1日3回まで、つまり1日600mgまで服用できるから

イブプロフェン1日600mgとは医師が診断、処方する医療用医薬品と同等の量です。効果が高い分副作用も高くなる。
注意は必要ですが用法用量を守って、長期連用しなければそれほど恐れる必要はないと個人的には思います。

解熱鎮痛剤は1ヶ月で10回程度を目安に、つまりリングルシリーズでいえば1ヶ月で1箱12カプセル(または錠)服用しても痛みが続くようなら病院へ行くこと。

一般市販薬で治療はできません。
痛みの原因は何なのか、熱が下がらない原因は何なのか、解熱鎮痛剤を服用しているかぎりその原因はいつまで経ってもわかりません。
そのような市販薬の基本を知っているかどうかで薬の使い方も変わってくる、と私は理解しています。

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