中宮寺伝如意輪観音
奈良の中宮寺に半跏思惟像がある。この星で1番美しい仏像だ。
中学生の時に歴史資料集ではじめてみたのだが、人間がこれほど美しいもの作っていたことを知らなかったので、突然目が見えるようになったくらい衝撃を受けた。
(長くなるので「美しい」を選んだ。確か聖徳太子の母がモデルという説があったはず)
二十歳になってはじめて中宮寺に行った。
本物の彼女は何かで作られた何かで(実際は木像)、とても古くて、長い間大事にされてきたものだというのが伝わった。多分それ以上の印象を受けたのだが、残念なことに覚えていない。
覚えているのは、彼女の前に置かれた立て看板の説明である。
そこには、「どうやってみんなの苦しみを救おうかなぁって考えてます(訳」と書いてあった。
いや、救えよ、考えてないで!あなたできるでしょ!
そうめちゃめちゃ心の中でツッコミながら、帰り道1人でニヤニヤ笑ったのだった。