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坐禅を体験する

 愛知県碧南市にある、曹洞宗のお寺、林泉寺。
 ここでは毎週土日、朝6時から坐禅を体験できる。

 まず、本堂に入るとお尻に敷く厚い座布団のようなものが、壁際に間隔を空けて置いてある。その座布団の上で坐禅をするのだ。勝手が全くわからなかったが、住職さんが気づいて、やり方を教えてくれた。

1 お参りをする。
2 はだしになる
3 座布団のある場所に行き、壁側を向いて合掌し、一礼する
4 座布団の上にあぐらをかいて座る
5 手を膝の上に乗せて体を左右に揺らす
6 揺らしていた体を真ん中を軸にして止めて背筋を伸ばす
7 両手を組み、両手親指で楕円を作るように、親指をくっつける
7 目を瞑って坐禅開始

 やるとわかるのだが、何もしない、身動きしないというのはなこなか難しい。やってると時間がどれくらい経っているのか気になる。足も痺れてくるし、両手親指をずっとくっつけてるのもしんどい。そして、思考が洗練されてくる感じも実感できなかった。きっとこんな感じて少し動いたりすると、ピシッと叩かれるんだろうなと想像した。

 それでも、静かな朝の時間を実感し、鳥のさえずりを聞くことができた。坐禅に慣れるととてもいいデトックスになりそう。

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 30分ほど坐禅をしたあとは、境内の掃除を参加者で行う。竹ぼうきやちりとりはお寺のを借りて、落ち葉を集めたり、雑草を抜いたりする。ただ、境内はかなりきれいに管理してあり、逆にこんなに掃除が行き届いていることに感心した。

 こちらも30分くらいしたら、終わりにしてお茶にしましょうと声をかけてもらえた。数名帰ったようだが、10人を超えるくらいの参加者がお茶をいただいていた。
 抹茶とお茶菓子をいただきながら、住職さんが参加者に話しかけていく。はじめての参加者は自分と長女のみで、あとは常連さんばかりだった。もう何年も参加している人ばかりで、市外からも来ていた。顔見知りもいてびっくりしたが、こういうコミュニティーがあるというのも新しい発見だった。

 前のお寺の記事にも書いたけれど、何かの機会に地域にあるお寺に集まり、地元の人たち同士でコミュニケーションをとる。これがお寺の役割であり、それは今も脈々と引き継がれている。

 普段の日常とは違った体験ができる、身近な場所にあるお寺。皆さんも何かの行事の時に顔を出してみてはいかがでしょう。

https://www.hekinan-kanko.jp/highlight/detail/32/

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