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企画から撮影、編集までを一人で。ビデオグラファーの仕事が1日体験できる


「地方のクリエイティブの力はまだまだ弱い。そこにチャンスがあるし、自分からどんどん地域をアップデートしていける可能性があります」

そう話すのは、ビデオグラファーの宮下遥明さん(rockfilm)。 埼玉県秩父市出身の宮下さんは昨年、地元にUターンし、横瀬町の地域おこし協力隊として、地元の魅力を映像で伝えています。

「ビデオグラファー」という職種名を初めて耳にする方もいるかもしれません。

企画・撮影・編集など映像づくりの一連のフローを基本一人でこなします。機材の進化と普及により映像制作のハードルが下がり、最近注目を集めている職業のひとつです。

横瀬町は、クリエイティブの力を生かした地域おこしに積極的で、クリエイターを受け入れる環境が整っているといいます。クリエイターとして活躍する先輩方の存在も宮下さんのUターンを後押ししたそうです。

地域おこし協力隊の一員としての宮下さんの仕事は、映像を通して町の魅力を発信すること。そのやりがいを次のように話してくれました。

「映像制作は総合芸術としての魅力があるんです。音楽も必要だし、美術的な感性も大切。動きがあるので演技が必要な場合もある。さらに制作過程では、自分でカメラを回して動くので運動にもなる。純粋に汗水たらして撮影するということも楽しいんです」

幼少期から音楽教室に通い、美術教師だった父の影響もあって図画工作も得意だったという宮下さん。体を動かすことも好きで、大学時代はよさこい踊りのサークルに所属していた宮下さんにとって、映像制作は、自分の好きなことがすべて詰まった表現活動です。

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現在は、フリーランスのビデオグラファーとして活動していますが、以前は都内の映像制作会社に勤務していました。カメラマンとしてキャリアをスタートさせ、編集だけでなく演出や現場監督としての役割を担うディレクターまでを経験したことが、独立するきっかけになっています。

大勢のスタッフと大がかりな機材が当たり前だった映像制作の現場。それを一人で行えるようになったからこそ、宮下さんは自身の力を生かせていると言えます。ビデオグラファーは今の時代にフィットした新しいスタイルなのかもしれません。

「どうしても地域の魅力を外部の人に発信していこうという発想になりがちなのですが、地元に住む人に向けてどう発信していくかということも意識しています。住人の方が魅力を自覚しにくいので、それを改めて認識してもらえれば地元に誇りをもてるし、それによって日々の生活が明るくなると思うのです」(宮下さん)

この仕事旅行では、ビデオグラファーの仕事を見学するだけでなく、ご自身でも撮影・編集体験をしていただけます(撮影はスマホでOK)。宮下さんからアドバイスをもらいながら、30秒程度の地域紹介動画をつくってみましょう。



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