香港はどこへ向かうのか... 志合会定例会より日中の若者の意見。
先日志合会で香港情勢をテーマにディスカッションを行いました。その際に出た意見のまとめ。
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デモはなぜ発生したかというと...
・そもそもはきっかけは香港人カップルが台湾で起こした痴情のもつれ。香港が台湾から香港への犯罪者の引き渡しを要求したが、法律がなく出来なかった。香港政府が法改正をしようとしたところ、その動きに反発してデモになった。結果的に、文章上は法改正はPostpone、事実上撤回
そもそも香港と中国の歴史的な関係は...
・香港は1840年ごろにイギリスに割譲された。返還された際に中国へ合併される恐れがあったが、返還当時は香港の方が経済力が圧倒的に上だった
・共産党は建国当時、外部との繋がりを持っていなかった。外部との繋がりを保つには香港を経由する必要があった。朝鮮戦争の際に、香港経由で物資を調達。改革開放(鄧小平)後は大陸も外部に対して開かれるように
・経済力が肉薄することにより、中国にとって香港を特別扱いする必要がなくなった
・近年、本土から香港にきて爆買いする香港買い尽くし事件が発生。中国側が香港側の経済に悪影響を及ぼした、との印象。中国を排除する必要との機運が高まる
政治・経済面においては...
・昔は香港の指導者はイギリスが指名していた。米英等が香港を税制優遇する法整備を行なっていたが、それがなくなり生活面が苦しくなった
・香港の財源は一部大陸から流れてきている。大陸の税金で香港のインフラが賄われている
今の香港での気運として...
・香港の将来は皆わからない。香港の大企業は家族経営で、富が一極集中する形に
・若者は将来が見えない。一国二制度は返還後50年継続。その後は決まっていない
・香港の人は香港人だと思っていて中国人だと思っていない。中国に対して壁を作る人も多い。台湾人とはむしろ「意見がお互いに違う」ということに関して尊重した関係を作れる
定例会の後日談として...
以下のようなYouTubeの動画も議題に上がりました。メディアでは「弾圧を強める中国 vs 民主主義の名の下に戦う香港」という見え方をしますが、香港のデモは本当に香港の未来を考えたものになっているのでしょうか...?
【中文字幕】香港人,打著民主的旗號,做了些什麼?|陳怡 ChanYee
志合会では引き続き香港に関するディスカッションを進めていきたいと考えています!
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