20231230

年末なのと、これがちょうど十回目なので、まとめ的にこの〈日付〉という試みを続けてきた所感を書いていくことにする。

そもそも〈日付〉は、僕が散文と和解するための試みであり、同時に日記を書くこと、そしてそれを読み返すということへの興味が起点としてある。これまで日記を書き続けることができなかったため、だいたい一、二週間に一度のペースで投稿することをなんとなく定め、継続のハードルを下げた形だ。今後も柔軟に(気まぐれに)期間が空いたり、あるいは、プロジェクト自体が取りやめになる可能性も充分にある。

しかし、形式上、一投稿がX(Twitter)よりも長文になりやすく、かつTwitter(こちらの方が馴染みがある)よりも閉じたメディアであるnoteの方が、ウェブのと距離感としてはちょうど良い気がしているので、もう少しはここで続けるつもりではある。

〈日付〉はなるべく短い発想をそのまま一筆書き的に書くことを意識している。プールに飛び込んで、息継ぎをしながら長く遠く書こうとするのではなく、垂直に、なるべく飛沫をあげずに飛び込むように書く状態に移行し、息が苦しくなったら、無理をせずさっさと浮上する。

だからか、終盤になると話題に対してメタ的な視点になっている回が多い。おそらく、徐々に浮上しながら書いているときがあるのだろう。

今後そういう箇所があったら、意図的にばっさりカットしてしまう思い切りも必要かもしれない。流れに組み込むのが難しかった話題を、無理に書かずに取捨したこともある。これは結果的によかった。

なるべく自然な流れに身を任せることが大切なのだと思う。無理に遠くに行こうとしたり、深く潜ろうとしない。書ける内容を書ける形で書く。これを続けていきたい。



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