ヤンキーがこっちを見てる

ヤンキーがこっちを見てる
ヤンキーがこっちを見ている

ヤンキーはどこにだって存在する
みんなの街にもヤンキーはいるよ
例えば秋に柿の木の下に落ちた柿のように
強さと儚さを一定の濃度に保つ

俺たちが見てきた世界の一部と
俺たちが見てこなかった世界の大部分は
地層のズレのように軋轢を生みながら
水のないプールのように乾いていた

ヤンキーはどこにだって存在するし
みんなの街にもヤンキーはいるんだよ
柿の木は春になると音を立てるんだって
カキッカキッカキッカキッと鳴いているんだって

ヤンキーがこっちを見てる
ヤンキーがこっちを見ている

知らないものはたくさんある
人の生き方に文句は言いにくい
たとえばヤンキーがこっちを見ていたら
絶対に目は合わせないようにしなよ

ほらヤンキーがこっちを見ている
ヤンキーがこっちを見ているってことは
俺がヤンキーに見られてるってことだ
でもヤンキーが見てるのは俺じゃない可能性もある

ヤンキーがこっちを見てる
ヤンキーがこっちを見ている

大丈夫 俺は大丈夫 俺は大丈夫だから
俺は大丈夫だけど君は大丈夫かい