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馬の骨
教室の笑い声の中にぽつねんと馬の骨
嘲笑と嘲笑のわずか数センチメートルの間には
小さな自分と大きな自分
そのあんたらの自分から
はるか数キロ先にあるのが俺たち馬の骨
俺たちぽつねんと馬の骨
教室に転がる馬の骨
ひとりぼっち
だけど俺たち
血肉から遠くコンクリートで固められ
ローンを組んで酒を飲む人々の
はるか数キロ先にあるのが俺たち馬の骨
馬の骨はただ静かに土に埋められるだけ
俺たちが沈黙を破るとき
静かなソファの上で光は埃を照らし
言葉の無い時間の隅で
快感は痛みへと変わるだろう
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