大阪学院大高の今坂主将
2024年5月26日、明石トーカロ球場。
JR明石駅から好アクセス、徒歩5分から10分の場所にある球場です。リニューアルされたばかりとあって電光掲示板は見やすく、すごくキレイな球場です。収容キャパはそれほど多くなさそうですが、明石城がそびえる公園内の一角にその存在はマッチしていました。
大阪の中心からもJR新快速を利用すれば1時間圏内です。この日は明石名物のタコ飯なども売り子さんが販売してくれていました。
今坂主将の第二打席
さて、タイトルについて。
あくまで私個人の感想をこの後述べさせて頂きます。大阪学院大高の今坂主将に注目してみました。状況判断や声がけなど、私が想像するというだけで真実とは異なるかもしれませんのでお含みおきください。
写真は3回表、ツーアウト満塁の場面での打席。
対戦相手、須磨翔風高校の槙野投手も非常に評価が高い選手です。この日の観客の注目を集める対戦でした。
ここでの打席は2打席目。この日は最初の打席から相手投手槙野くんの「真っ直ぐ」だけを狙っているのがわかりました。変化球には見向きもしない、という言葉がピッタリな感じで、わかりやすかったのでこれは間違いないと思います。
試合は0-0で先制のビッグチャンスでした。今坂くんは待っていた(と思われる)真っ直ぐを逆らわずにショートの頭の上。繋ぐことを意識していたのでしょうか。完璧に捉えた当たりに見えました。しかし、レフト守備位置ほぼ正面となってしまい、ここで先制とはなりませんでした。注目選手同士の緊迫した場面での対戦に、球場からはため息ともどよめきとも取れる声が思わず漏れていました。
今坂主将の第三打席
場面は6回。この回2点を追って1アウトランナー一塁の場面で今坂くんが打席に立ちます。
ここで初球ストレートをフルスイング!
前の打者が粘って四球で出塁した後の初球ということで狙っていたのでしょうか。その迫力と気持ちが伝わったのか、味方ベンチから大きな声が出ます。結局この打席は四球を選び、チャンスメイクします。一塁に向かいながら味方ベンチに声をかけて鼓舞する姿が印象的でした。
2打席目と状況が違い、ここは2点ビハインドの状況で一発ならば同点の場面。待っていた真っ直ぐを第二打席では逆らわずに逆方向、ここではフルスイングで引っ張りにき、決めにいったのではないかと感じました。
大阪学院大高はこの後さらにチャンスを拡大してツーアウト二塁三塁の場面を作りましたが、須磨翔風の槙野くんが後続を三振に打ち取り、ここでも得点とはならず。須磨翔風キャッチャーの西田修くんがフォークボールを繰り返し要求して、最後はアウトコースに真っ直ぐ!ランナーが三塁に居る状況でフォークボールを多投できるのはバッテリーの信頼、自信が伺えるリードだったと思います。
見応えたっぷりでした!
今坂主将の最終打席
3点を追う9回表、先頭打者が今坂くんでした。振り抜いた打球はファーストほぼ正面ながら強い当たりだったのと少しイレギュラーがあったのかもしれません。ファーストが後逸します。
セカンドランナーとして出塁した今坂くんは、後続のファーストゴロの間に好走塁を見せて、三塁へと進塁します。目の前の自軍三塁ベンチに向かって「ベンチが打たせよう!」というような意味の声を塁上からかけていました。打者を鼓舞する声を出そう、まだまだいける!という意図だったのでしょう。
それに応えるかのように、6番清田くんにタイムリーが飛び出して、好投手槙野くんからついに1点をもぎ取ります。貴重な1点のホームを踏んだのが今坂くんだったのもドラマを感じます。
しかし、反撃もここまで。
最後の打者がショートゴロに倒れて
須磨翔風3-1大阪学院大高
ゲームセットとなりました。
私見ながら…
ここまでに述べさせて頂いた、今坂くんの各打席は「繋ぐ・決める・出塁する」と場面に応じて彼の意思が感じられたように、私は思いました。ネット記事で大阪学院大高の辻監督は試合ではノーサイン野球を実践されていると読んだ記憶があります。もしそうであれば、このように状況に応じて選手個々が「考える力」「野球脳」を鍛えているのでしょう。
夏の選手権大阪府大会で再び大阪桐蔭や履正社と対戦があるのか?そうなればどんな結果になるのか?他にも多くの強豪校がひしめく大阪大会でどんな試合、パフォーマンスを観せてくれるのか。
今からもう夏が楽しみでなりません!
※第106回全国高校野球選手権大阪府大会
7/6開幕予定
大阪学院大高はシードを獲得しています。