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曼荼羅の世界へ

『図解 曼荼羅入門』 小峰 彌彦 / 著 (角川ソフィア文庫)


奈良という土地は、仏教や神道といった宗教的な施設や習慣、風俗が数多く残る。それはすなわち大陸や半島との繋がりそのものが残る土地であり、大和は国の・・・などと言っても、列島外との繋がりを深く認識せざるを得ないものが数多く残る、そのような土地である。

明日香村に行けば飛鳥寺があって飛鳥大仏が知られているけれど、この堂の壁面に白い胎蔵(界)曼荼羅・金剛界曼荼羅があって、このビジュアルにはたちまち引き付けられる。
また、葛城の当麻寺(たいまでら)に行けば、本尊は当麻曼荼羅である。真言宗の寺も多く、曼荼羅が実に身近なのである。

その奥深さを知りたいと思って本書を手に取ったが、いやはや、難しい。何度も読み返さなければならないけれど、なかなか億劫になってしまっていけない。が、しかし、何かの折りに本書を読むことで、得られたり救われたりすることもありそうな、そんな一冊である。


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