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PowerPointのデータを印刷するときに注意すべき点 2023

Microsoft Office「PowerPoint」を使って印刷データを作るときの注意書き。

PowerPointは基本的に印刷物を作るソフトではありません。実際に印刷すると色が変わってしまう場合がありのですが、その説明が一般の方向けには非常に難しいという話。

例えばPowerPointで下記のようなデータを作ったとします。

PowerPointで作成した印刷データ

実際に商業系のカラー印刷をすると下記のようにになります。

CMYKをRGBに変換

全体的に暗くなる・・・・そして左下の2つなどはほぼ違う色。しかも右上のようにあまり影響が出ない色もあるから始末に悪い。

さらに、こうなってしまう説明が非常に難しい。なぜか。

家庭用の6色インクジェットプリンターはカラー補正がかかっていて、きれいな状態で印刷できてしまうから。※追加2色で色補正してます。

各種印刷業者さんが本当に頭を悩ませるところ。難しい説明はいくらでもできるのですが、簡単にはなかなか説明できない。


RGBの画像をCMYK変換しているところを実際にお見せすると

このように色が変わります。

RGBはなに?CMYKはなに?という方はグラフィックさんが綺麗にまとめています。


そして、インターネットでRGB画像をCMYKに変換してくれるサービスも。


さらに、今回の懸案PowerPointをCMYKでPDF保存する方法もございました。


備忘録ついでに変換方法を書きます。

まず、PowerPointで作成したスライドをPDF化します。

ファイルから印刷へ、プリンターをadobe PDFにします。
プリンターのプロパティーより設定を変更します。

PDFのオプションでPDF設定を変えます。

PDF設定をCMYKに変更します。

その設定で印刷します。(PDF化)

CMKYモードで印刷します。

保存したPDFが実際に商業印刷で印刷きる色合いとなります。

こちらが商標印刷で印刷可能な色変換後の色となります。

ということで、PowerPointではソフト上で色を追い込んでも、実際に印刷する場合、配色によっては大きく色が変わってしまいます。

CMYKを扱えるソフトが有ればいいんですけど、普通はDTPソフトのAdobe_IllustratorとかPhotoshopになってしまい、一般的ではないかんじなんですよね・・・とほほ。



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