最後から二番目の‥‥

サブスクの動画配信サイトが増えてきたおかげで、十数年前のドラマを観ることがあります。

『最後から二番目の恋』
(フジテレビ系・脚本:岡田恵和)

鎌倉市役所に勤める中井貴一と、隣に引っ越してきた小泉今日子との掛け合いが軽妙でありつつ奥深く温かく、多くの賞を獲得したドラマです。

タイトルからもわかるように大人向け恋愛ドラマなのですが、ドラマ中、こんな台詞があります。

「人生とは、未来の自分に恋すること」

年を重ねることがワクワクしてくる言葉です。

ドラマのタイトル「最後から二番目」とは結婚or恋愛相手であり、本当の最後の相手は自分自身を、という意味が込められているかのよう。

ある日本人男性が、フランス人女性に恋して、直球で「あなたが好きです」と告白したら、「私も自分が好き」と言われた話もありますが、まあ、これは余談として。

自分に恋するとは、ドラマらしい言葉遣いでありつつも、長い人生の幸福はこんなところにある、という気もしてきます。

そして、自分に好かれる自分自身になるのは、案外簡単なことなのかもしれません。好みもすべてわかっているのですから。

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