After Effects|Q&A

ここでは授業中に受けた質問などをまてめて記載していきます。
(随時加筆していきます)

Q.コンポジション|複数のカットがある動画を作りたい

A.複数のカットのある映像を作る場合、カットごとにプロジェクトデータを作っている生徒がいましたが、それだと管理が面倒です。
ひとつのプロジェクトの中に、cut01、cut02、cut03....とコンポジションを作った上で、all_cutというコンポジションを作り、この中に各カットのコンポジションを読み込み、ひとつに繋げましょう。

Q.コンポジション|画面サイズを素材ごと変えたい

A.画面サイズを変更するのはコンポジション>コンポジション設定でコンポジションの縦横サイズを変更すれば良いですが、制作の途中段階で素材ごと大きくしたい場合はこの方法ではうまくできません。
その場合、変更したい元のコンポジション(compA)を新しいコンポジション(compB)に入れます。compAにはたくさんの素材レイヤーが入っていますが、compBにはcompAのレイヤーが入っているだけです
(compB>compA>素材レイヤーたくさん)
この状態でcompBの画面サイズを変更し、その中にあるcompAのレイヤーのスケールを変更すれば素材も含めて、拡大縮小することができます。

Q.アニメーション|キャラクターを動かしたい

A.キャラクターを動かす方法は大きく3つあります。
1.作画
2.キーフレーム(親子関係)
3.キーフレーム(パペットピンツール)

1はひとコマずつとにかく描く。どんな動きもできますが技術的にも時間的にも作業コストが大きいです。

2は関節のあるフィギュアのように、各パーツを分けた素材を用意し、AEで親子関係を設定し動かす方法です。作画に比べて作業コストはかなり低いですが、できない表現も多く、カットで見せ方を工夫する必要があります。

3はパペットピンツールというエフェクトを使う方法です。素材でパーツ分けをする必要がありません。2よりも滑らかに動きますが、全身がタコのように柔らかく変形します。風に揺れる植物などには丁度良いかもしれません。

実際は1〜3のどれかを使うというよりは、うまく併用しながら、限られた時間の中で自分ができるベストな表現を考えていくことになります。

Q.アニメーション|キーフレームを繰り返したい

A.キーフレームはコピー&ペーストができるので、繰り返したい回数をコピペで増やしていくことが可能です。コピペが面倒、無限に続くループを作りたい場合は、エクスプレッションという機能を使います。

Q.書き出し|mp4がうまく書き出せない

A.mp4データを作るためにはMedia Encoderを使う必要がありますが、After Effectsから直接Media Encoderでレンダリングすると上手く書き出せない場合があります。mp4データを作るためには、一度After Effectsの「レンダキューに追加」からレンダリングしmovデータを作り、そのmovデータをMedia Encoderに読み込んでmp4に変換します。

Q.書き出し|動画データに音が入っていない

A.レンダキューウインドウのなかにあるロスレス圧縮という青い文字をクリックしてください。すると出力モジュール設定というウインドウが開きます。このウインドウの下のほうにあるオーディオの出力をオンにします。

Q.書き出し|mp4が重すぎる?

A.動画データは静止画の集合体、パラパラ漫画みたいなものです。尺が長くなったり、フレームレートが高くなれば、比例してデータ量は大きくなります。データを軽くするために出来ることは2つ。
1.画面の大きさを小さくする
2.圧縮率を上げる

1はAfter Effectsのレンダキュー>ロスレス圧縮>出力モジュール>サイズ変更で書き出し動画のサイズを変更できます。元データが1920*1080であれば一回り小さい1280*720でチェック用の動画として渡したりします。

2はMedia Encoderのプリセットを高速ビットレートから中速ビットレートに変えることで少し圧縮率が上がり軽くすることができます。
これはどちらも画質を下げることでデータ量も下げるという方法です。インターネットでデータを渡す場合に重すぎると感じたら使ってみましょう。

Q.エフェクト|グラフィカルな煙がつくりたい

煙とひと言でいっても色々な表現があります。簡単に作ろうと思ったら
エフェクト>ディストーション>波形ワープという方法があります。

ほかにもリアルな煙やシェイプレイヤーを使ったアニメっぽい煙の作り方などさまざまなチュートリアルがあります。自分がイメージするものに最も近いものを探して参考にしましょう。

Q.エフェクト|RGBがズレたような表現がしたい

A.色収差と言います。色収差はモーショングラフィックで派手に使うこともありますが、本来的にはカメラレンズで捉えた実写のディテールを再現したもの(フォトリアルと言います)なので悪目立ちしない程度に、最後の仕上げで1%クオリティを上げるみたいに使います。

Q.エフェクト|たくさんの点を飛ばしたい

A.パーティクルというエフェクトを使います。パーティクルには様々なものがありますが、基本はスプレー缶みたいなものだと思ってください。発生点から無数の点(パーティクル)が飛んでいくというものです。
さらに発生点が点なのか、面なのか、空間なのか、飛んでいく方向や速度、消失時間、点の大きさや色、形、重力設定や風の有無など、複数のパラメーターを設定して、雨や花吹雪、煙や爆発、ティンカーベル のキラキラや蝶の群れなどさまざまな表現をすることができます。パラメーターが多いので難易度はやや高いですが、その分自由度が高く使いこなせれば表現の幅がぐっと上がります。パーティクルはAE標準エフェクトにもあるのですが、外部プラグインであるTrapcode Particularが有名です。チュートリアルを探すと後者のものが多いですが、これを使用するためには別途プラグインの購入が必要になるため注意してください。標準エフェクトはエフェクト>シミュレーション>CC Particle Worldです。

Q.エフェクト|手書きっぽい雰囲気を出したい

A.手描きのアニメでビビりという技法があります。1枚の原画を3〜4枚トレースして、順番にアニメさせると線の微妙がガタ付きでキャラクターがモゾモゾするという技法です。コマ撮りのようなアナログっぽい印象を受けます。このビビりと似たような効果をエフェクトでおこなうことができます。