泊まれる演劇『Moonlit Academy』※ネタバレあり
この世には「ならざる力」が存在してる。
魔術、妖術、神通力に霊能力。決して都市伝説なんかじゃあない。ならざる力を学び、育てて、花開くための寄宿学校。
普段は門外不出の学術だけど、今年は一般の方々にも「模擬授業」として特別開講するそうな。
・・・でも忘れないで。学舎の夜では、いつだって何かがこっちを覗いてる、ってこと。
というわけで最近、すゞひ企画の演劇✕ミステリーにハマり、そこから演劇やイマーシブシアターにもハマりつつある私が初参加したのは泊まれる演劇というコンテンツ。
全公演も終わりネタバレも解禁されたので、感想をまとめたいと思います。（以下、ネタバレ有りです）
とその前に‥
泊まれる演劇とは、イマーシブシアター（体験型演劇）と言われる参加者が物語の中の１人として演劇に没入できるコンテンツの一つで、ホテルを使ってチェックインから就寝までその物語、世界観にヒタヒタに浸れる素敵なコンテンツです。
各部屋で同時並行で物語が進行しており、どこで誰と話しても良いという自由度の中、物語を体感します。
今回はMoonlit Academyという寄宿学校の100周年セレモニーのゲストとして物語に参加しました。
というわけで時系列順にいきましょうか。
■チェックイン
今回はVIP参加だったので、他の参加者よりも少し早めのチェックイン。ホテルに入るとすぐさまテンションの高い登場人物がお出迎え！
セレモニーのゲストではありますが入寮にあたりいくつかの質問をされ、適性を見抜かれました。選ばれたのは「レッドムーン寮」！超感覚の「ぶるうむ」の素質がある寮でした。ちなみに「ぶるうむ」というのはいわゆる超能力や魔法、呪術などそういう能力のこと。異能って憧れる。
そんなレッドムーン寮の生徒代表に案内されて部屋へ。テンション高くてドキドキさせられましたが、おかげで一気に物語に没入できました。
イベントが始まるまでに、体験授業の希望を出して、食堂でさっそくオリジナルカクテルをいただきました。 そしてここでさっそく登場人物や他の参加者との交流が。この泊まれる演劇というコンテンツはですね、他の参加者との交流もカギになっているのです。同時並行で色んなところで色んな物語が進み、時に交わり、展開していくので、自分の知らない情報を互いに交換したりすることでより楽しめるということですね！
■セレモニー
時間になり、セレモニーが始まる‥のですが本来は参加するはずでない1年生ズが乱入したり、張っていた結界が破られていたり、しかもカイブツと呼ばれる存在が生徒を襲っているという噂が！？
と怒涛の展開の中、眼の前で繰り広げられる演劇‥演劇なんだけど、ほんとに自然な感じで、ほんとにそういうキャラクターと過ごしているような感覚になれる、この没入感はホントにすごい。
■体験授業
そしてセレモニーのあとはそれぞれ体験授業へ。
必須のニュウタウン校長のありがたーいお話に、5つの授業から2つを希望して受けることができました。
私は国語（呪い）の授業と理科（動植物との会話）という授業を受けましたが、他にも数学（未来視）や体育（サイキックベース）、社会（サブカル）なんかの授業もあってどれもめっちゃ行きたかった！（こっちの授業はこんなだったよーとかって他の参加者と情報共有したりするのも楽しい）。
国語（呪い）の授業では呪いのかけ方を教えてもらったのですが、担当の先生がめちゃ怖い。怖いんだけどやることがおもしろくて、一緒に受けた人がめっちゃ笑いこらえてるのを見てこっちまで笑ってしまいました。
理科（動植物との会話）ではニュウタウン校長に植物にされたオードリー（何言ってるかわかんないと思うけど）と喋ったりしました。
■事件
そして授業が終わりかけたその時、侵入者を報せる警報‥そして1年生ズの1人、琥珀ちゃんがカイブツに襲われてしまう。
先生たちは生徒やゲストは部屋に戻るようにと言うけれど、1年生ズと一緒に琥珀ちゃんを助けるために先生の目を盗んで行動開始！
ここから怒涛も怒涛、それぞれ好きな登場人物といっしょに行動したり、いろんな部屋を回って情報を集めたり先輩や先生に協力を仰いだりしていくのです。
私は先生に没収されたUFOや幽霊といったものを探す探知機を取り戻したり、校長先生の部屋からカギを盗んで秘密の部屋で昔の資料を探したりしてました。
が、その間も他の部屋ではまた別の物語に必要な行動をしている参加者が。すれ違いざまに情報共有してどうにかこうにか事件の解決を目指すわけです。
■登場人物について
あまり登場人物の話をしても知らない人はなんのこっちゃとなると思うので名詞はなるべく伏せていたのですが、みんなほんとに個性豊かでめちゃくちゃ好きでした。
すでにセレモニーや授業で交流しているキャラクターと、実際に喋って物語が進むので、解像度がどんどん上がって好きになる。
あとは演者さんのアドリブ力がほんとにすごい‥というか役じゃなくて本当にその人がそこにいるようなんですよね。
なかでも1年生ズの男の子、星くんがめちゃくちゃ良いキャラしてた。自由行動時も星くん親衛隊みたいになってた。
エリート家系なのに「ぶるうむ」が未だ開花せず、内申のために幽霊部員していて、プライドが高く喧嘩腰で、最初は嫌な感じだったんですが、物語が進むにつれて弱みを見せるようになり、最初はイジけて非協力的だったのに、逆ギレして「やればいいんでしょ！」「どうなっても知りませんからね！」「みなさんが危険にさらされるところだったんですよ！？」ってなんだかんだやってくれるし優しいのめちゃくちゃ好き‥ってなりました。あと怖いものが嫌いで、「幽霊なんているわけないでしょ！」ってキレてくるから「怖いもんね」って言ったら「怖くないですし！（半泣き）」ってキレてくるのめちゃくちゃ良いキャラすぎる‥煽り甲斐ありすぎかよ‥。
各部屋に感想ノートがあったんですけど、星くん推しが多くて「わかる‥」ってなってました。
他にもテンションアゲアゲの波波（ウェイウェイ）先輩に、一生卒業できないまんが先輩、体育会系熱血な５厘先輩、天真爛漫ライカちゃん、友達思いの琥珀ちゃん、愛嬌ありすぎ吹ちゃん、怖いのにジワジワおもろいβ先生、ヒラヒラマッチョのホクマン先生、ウイスキーとセガサターンの球先生、眼力強すぎ最強なニュウタウン校長、みーーーんな良かった。
■素敵なキャストの皆さんはこちらから
https://twitter.com/tomareru_engeki/status/1769364834402144592?t=mqYyCsMs0gnIKJbWQSOsaQ&s=19
■事件解決！
40分後、それぞれの集めた情報をもとにカイブツの正体を見抜き、さらにそこから作戦を立て、実行する。ここで体験授業で学んだ内容が活かされるというムネアツ展開！私はたまたま受けた授業とそれを使うルートに参加できたので、活躍できてドヤ顔でした。
そして無事にカイブツに襲われた生徒も助かり、カイブツもまた‥うん、このへんはちょっとネタバレOKになったと言えどちょっと伏せておこうかな。ふふふ。
■その後
全部が終わったのが22時くらいだったかな？
その後は部屋に戻るもよし、各部屋をまわるもよし、ツチノコ食堂でご飯を食べるもよし、という感じ。
私は素敵なフードとドリンクをいただきながら、他の参加者とも情報共有しておしゃべりタイム。
そっちの授業どんなんでした？とか、そっちの部屋では何してたんですか？みたいなのを教え合ってワイワイしてました。正直あんなに盛り上がるとは思ってなかった、コミュ障発動しなくてよかった、というかみんながみんな他の参加者とも交流することが当たり前のような感覚でいてくれるので、良かったです。
授業一緒だった人とかともかなり絡めたので楽しくて、気がつけば24時を過ぎそうだったので、各部屋をぐるりと一回りして部屋へ戻りました。
■VIP
今回はVIP参加ということもあり、登場人物の人にめっちゃ名前呼ばれたり、「〇〇くん呼んできて！」って任務を任されたり、かなり良い待遇を受けました。
そして最後にVIPだけニュウタウン校長の部屋に呼び出しを受けるんですね‥このニュウタウン校長、めちゃくちゃすごい、というか怖い。まずね、117歳なの。そんでたまに人外みたいな動きとかすごい眼力でビビらせくる。すごい引き込まれる感じ。そして全知なの。全部知ってるの。怖い。
とはいえこちらはゲストなので、授業の感想聞かれたり談笑して無事に楽しい時間にはなりました。が、ここでとある質問をされ、私達は正解できなかったのですが、校長の部屋を出てからその正解に気付かされることになるのです。こればかりは語りたいけど語りたくない。それくらい衝撃的で、すでに好きになっていたこの『Moonlit Academy』という世界がさらに好きになりました。
他のVIP参加者がどんな感じだったか情報共有できたのはデカかったなあ。私達と違う返答したらどんな対応だったのかを教えてもらえて、嬉しかったです。
■深夜
コンビニで酒買って語りながら4時まで飲んでました。
■翌朝
ツチノコ食堂で朝ご飯を食べていると後日談をラジオ放送という形で聞くことができました。ほっこり。
■総括
ネタバレOKになったとはいえ、こればかりは体験しないと本当の良さはわからんなと思うし、再演とかあったら絶対に前情報無しで参加した方が楽しいだろうなと思ってしまうので、あまり詳しくは書けなかった‥かなり自己満足なNOTEになってしまったかなと反省。
Moonlit Academyは三部作になるとのことなので、全部行きたいなと思ってます。今回のメンバーが好きすぎて続投してほしいなという気持ちが強いです。それくらい本当に楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました！
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？