映画『ドラえもん のび太の地球交響楽』※ネタバレあり

ドラえもんを映画館で観たのはいつぶりだろう、小学生ぶりとかな気がします。音楽がテーマとのことで映画館の音響で観たいなと思い、赴きました。
ここからネタバレ有りになります。ご注意ください。











視覚的にも聴覚的にも楽しめる良い作品でした。とはいえ映画のONE PIECEの『RED FILM』のように一人の歌姫が何曲も歌うというものではなく楽器にもフォーカスを合わせているので、ギター弾きとしてはそこもポイントが高かったです。
ぶっちゃけ不器用な身としては、小学生がそんなスピードで演奏できるようになったら苦労しねぇ〜!!!という魂の叫びはありましたが、それはまあ、ドラえもんですし、映画ですし、御愛嬌かなと。

途中でドラえもんがノイズに侵食されて、演奏して直さないといけなくなった時に、個々の主張が激しく一度喧嘩してしまうんですね。
その時にのび太が「僕だって演奏できるようになりたい」と気持ちを吐露するのも、その後にみんなで演奏を合わせるようになるのも、めちゃくちゃ大好物でしたね、はい。
そして復活したドラエもんが拍手をしながら「ちゃんと聴こえていたよ」と言うシーンも好きで、泣きましたね。それまでになんだかんだ言いながらも一人で自主練するのび太がいたからこそ、そしてそれを知っているドラえもんだからこそ、このシーンがより良いものになるんでしょうね。

今回は敵が人や動物、ロボットなどの感情のあるような存在ではなく、どちらかと言うと概念的な存在だったため、敵に感情移入して辛くなるなんてこともなく、明確にぶっ倒して良い存在なのもよかったです。
敵にも事情があったんだよね‥みたいなのも嫌いではないですが、心が高確率でやられるので。

ドラえもんの映画といえば定番のシーンなのですが、のび太が『ドラえも〜〜〜〜〜ん』と叫ぶシーン。ここが今回はめちゃくちゃ好きでした。
ネタバレありって言ってるから言っていいよね。のび太が『ドラえも〜〜〜〜〜ん』と叫んでいるシーンなのですが、無音なのですよね。
なぜならそこは宇宙空間だから。口の動きでわかるんだけど、何も聞こえないの。この演出はマジで大好き。というか上手い。衝撃的でした。のび太がドラえもんを呼ぶシーンなんていろんな過去の映画で見たことあるのに、まさかこんな演出で衝撃を受けるとは思ってなかった。鳥肌たちました。

あとは構成として序盤や途中に出てきた物がちゃんと回収されて全体感としてもすごく綺麗にまとまっていて、素晴らしいな、と感じました。ある意味、無駄なものがなく、でもちゃんと満たされる感じ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?