映画『ドロステのはてで僕ら/ヨーロッパ企画』※ネタバレなし

雑居ビルにあるカフェで起こった、SFめいた事象。テレビとテレビが「時間的ハウリング」を引き起こし、2分前と2分後がつながった。

https://www.europe-kikaku.com/droste/index.html

去年、ヨーロッパ企画の『リバー、流れないでよ』を映画館で観てめちゃくちゃ衝撃を受けたので、その一個前の作品の『ドロステのはてで僕ら』を観ました。
サブスクにはなかったので、アマプラのレンタルで。

リバーは2分間のループに巻き込まれる物語でしたが、こちらは2分先の未来が映るテレビ(以下、タイムテレビ)のお話。そのタイムテレビを使ってドロステ効果をお越し、さらにその先の未来まで見ようと企むのですが…そこから巻き起こる騒動って感じです。

ってそもそもドロステ効果って何!?ってなる方へ。
wikipediaを貼っておきますね。

ドロステ効果(ドロステこうか、英語: Droste-effect)とは、再帰的な画像(紋章学における紋中紋)のもたらす効果のこと。あるイメージの中にそれ自身の小さなイメージが、その小さなイメージの中にはさらに小さなイメージが、その中にもさらに……と画像の解像度が許す限り果てしなく描かれる。ドロステ効果は、自己言及システムの不思議の環(strange loop)の視覚的例である。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%86%E5%8A%B9%E6%9E%9C

わかる?わからんかも。
身近なところだとZoomの画面共有でZoomの画面を映した時になるやつ〜って思った。あとは合わせ鏡もこれに含まれるのかしら?ともかく、それをタイムテレビでやるという発想がすごい。

ほんでこの映画、リバーの時よりも「どうやって撮影してんだこれ!?」感がすごかった。タイムテレビを通してこちらとあちら、どっちもの映像がタイムテレビにも映ってるしそれがドロステになってるし、視聴者視点の画角でも撮影されていて、いやこれめちゃくちゃ手が込んでるな…って。別テイクで撮ってるとしても、並行して撮ってるとしても、どっちにろすごいでしょってなった。

物語の構成としてもめちゃくちゃ好きで、最後のオチはヨーロッパ企画っぽいなって思えるオチでした。リバーもめっちゃ好きだけどリバーより好きかも。リバー好きな人はハマると思うので、ぜひ観てほしい。

久々のnote更新でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?