ゲーム『レイジングループ』※ネタバレなし

セールしているからと友人にオススメされてプレイしたのが、3日前。それから私の睡眠時間を削りに削ったゲーム。最初から最後まで引き込まれてしまいました。
ほんと面白いゲームとか小説って、一気に駆け抜けたくなってしまう性分なので、本当に睡眠時間を犠牲にしてしまう悪い癖です、はい。ゲームは一日1時間とか無理、絶対。

さてまずはざっくりと紹介を。ジャンルは人狼✕和風ホラーノベルアドベンチャーゲーム、でいいのかな。
旅行中、山中で迷子になってしまう主人公の房石陽明(ふさいしはるあき)。乗ってきたバイクは壊れ、なんとかたどり着いた村で霧に包まれ、村の風習に参加することになるのですが…。これがThe☆因習村って感じでして(物語上の因習村、好き)。
この村ではいわゆる『人狼ゲーム』のようなことをして村人に紛れたオオカミを吊る(ゲーム内では「括る」と言う表現)ことになります。もちろん議論に必要な占い師や騎士のような他の役職に該当するものも存在しています。毎日、生活の中で会議を行う時間が設けられるのですが、普通の人狼ゲームと異なるのは、会議の時間外でも濃い霧の中で密談する人がいたり、殺人が行われたりしてしまうこと…これにより序盤はひたすら謎なことばっかり起きている印象です。
更にこの主人公、いわゆる死に戻りの能力がなぜかあり、この風習の中で吊られたり殺されたりと死んでも生き返ってやり直すことができるわけです。もちろんそのたびに行動が変わるので、振り分けられる役職やそれぞれの村人の立ち回りも変わってくるわけで、そこも一つの楽しみでした。

遊ぶ前の印象としては、ノベルゲームでかつ人狼ゲームをモチーフにしているということで、選択肢とか分岐がめっちゃ多くて大変なんじゃない?と思っていたのですが、そんなことは全然なく、選択肢は割と必要最低限に感じました。しかもその最低限のバッドエンドもほとんどが必要で、さらにバッドエンドを回収して情報を得ることで新たなルートを開拓できるというシステムなので、無駄がないというか、死に戻りバッドエンドありきのゲームなんだなと思いました。
バッドエンドも回収したくなる性格上、とてもありがたかったです。偏見ですが、ノベルゲームって理不尽なバッドエンド直行で無駄足を踏まされることもあるのかなって…(あんまりゲームしないのでほんと偏見ですすいません)。

そしていやむしろこれは小説では?と思わせるくらい、めちゃくちゃ読み応えのある、というか設定厨にはたまらん、そんな物語でした。
謎が少しずつ解明されるも、更に謎が増えたり、村人の秘密が暴かれたり…ほんとに頭の中で情報を整理するのはなかなか大変でした。
が、文章の読みやすさに加えて、時折挟まるコミカルな村人との会話なんかも相まって、全然苦じゃなかった。というか、だからこそ面白かったんだとさえ思うくらい。特に変人「モッチー」が登場人物の中では好きでしたね。

基本的にこのノートではおすすめしたい作品とかの感想とかをまとめようと思ってるのですが、このゲームのおすすめ度は中でもかなり高いですね。

余談ですがゲーム中にとある登場人物とオカルト話になった時に、ティンダロスの猟犬等といった僕の好きなクトゥルフの神話生物の名前がチラホラ出てきたのは個人的にアゲでした。

他にも暴露モードという登場人物の心情描写が描かれたモードや、エクストラという番外編?後日談?のようなものもあるので、こちらもあとで楽しませていただくとします。 
前作?の『デスマッチラブコメ』というのもSALE中だったのでダウンロード済。プレイが楽しみです。

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