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俺のX 2024年6月②

6/11

自分の病名なり病状なりを伝えたくなる心理、わかったかもしれない。

なんかね。
先んじて実父には直接伝えたんですよ。どうやら一般的には大ごとっぽいし言っとくのがスジでしょう、くらいのモチベーションで。そんで母にもそうせねばなと思って電話したけどたまたまつながらなくて、まあまた後でかけるか、となったんですけど。

そのときね、我が子の一大事を知らずに母は今のほほんと暮らしているのだよな、というふうに想像してしまって。そこではっきり「あっ伝えなきゃ」となったんですよ。モチベーションが熱と形を得たというか、目的意識が芽生えたというか。まだ伝えていないということにちょっと焦りさえ感じた。
“知っている”状態になってくれ、みたいに思ったんですよ。

伝える情報そのものよりも、知らされた状態になっていることを当事者=伝達者として認識させてほしい、というか。

知ってくれたら、「俺は伝えたのであとはそっちで考えてね」となるし、逆にどんなふうに思うかっていうのも、当事者(俺)の想像でしかなくなる。
ボールはもう渡したから。渡した後のボールの「状態」、相手がどう思ったかとかどういう心持ちになったかとかはもう想像するしかない、となって心を落ち着けることができる。

想像するかしないかっていうのはこっちの勝手だから。向こうからボールが来るまでは。

なので、「そういう状態になってほしい人」にはただ伝えたい、となる。
しんどいリアクションをしない人、しんどかろうけど言っておかなきゃいけない人、リアクションが想像できる人、どう受け取られようが知ったこっちゃない人。そうやって選別していってると、もう選別そのものめんどくせえな、ともなってきて。

うーん。うまく表現できないな。めちゃくちゃ自分の都合だし身勝手でわがままなのはわかるが。

6/13

鷲(鷹だったかも)が飛び立てなくて困っていたので助ける夢をみた。足を掴んで高いところからぶん投げるみたいにしたら、無事に飛んで行ったのでよかった。

起きてから調べたらめちゃくちゃな吉夢だった。よかった…?

ブラック職場「こんな仕事は誰にだってできる」
ホワイト職場「こんな仕事は誰にだってできる」
ブラック職場「この仕事は君にしかできない」
ホワイト職場「この仕事は君にしかできない」

なにか含蓄のあることを↑に続けて言おうとしたけど、大して面白くもないし盛大に既出な気がするのでやめますね。

6/17

某コロンブスMVの件、観てないし観れないから、各陣営がバチバチに争っているのを眺めては「みんなインターネットのアンテナ感度たかくてすごい」みたいなことしか思えなくてくやしいね。

「これはダメでしょ」とか反射的にしたり顔でいうのもなんかな…… ちょい前のiPadのCMのときも思ったけど「誰かがイヤなきもちになるものはダメでしょ」で突っ走ることができるのって、やっぱりすごくないすか。アンテナっていうかポリコレ感度が高すぎるというか「誰かのため」であることにセンシティブ過ぎるというか。

そのときに思い描いている敵も味方も、結局のところほとんど仮想でしかなくないすか。可視化とか解像度がどうのとかよく言うけど、それって参照元とかいわゆるファクトなものがあってこそで、結局いつものインターネット上の印象に過ぎないのではないですか。なんかそういう怖い話あったな。「その弟さんは実在しないのではないですか」みたいな。そんなもんでもいいのかな。いやよくないよなあ。

本当にそんなに困る人がいるのかって、そりゃいるんだろうけどさ。いるんだろうけど、少なくともバチバチやり合ってるのってその当事者じゃないんだろうなっていうか。当事者が身近にいらっしゃる方なんですかね。

—―あっ、いらっしゃるの? そうですか、ごめん、じゃあ私にはそのへん知識も知見もなくただ荷が重いだけなので、この件にはもう触れないようにしますね…… としかならんな。そっち側への解像度が低いので……

AもBもそれぞれ正しい部分はあって、その正しさがわかるからこそどっちつかずのダブスタであることに悩んで苦しんでそして飲み込んで学んで自分なりの解をつくっていく、っていうのが、なんていうか「人生」って感じするよね。

戦うのは大いに結構だと思うけど、核戦争ばりにお互い「滅せよ!」みたいなやり方で豊かな世界になるとは到底思えねえな俺は。君はどうだ?

なんかさー。某プ先生ではないけど「俺はお前の消費コンテンツじゃねえ」みたいに思うときってあるよね。勝手にネタにされることに異様に腹が立つメンタルの状態。

ひるがえって、例えばフリー素材の人ってもちろん「フリー素材の人」としてアイデンティティを持っているわけではなくて、そういう役割というか役職というか、本体から切り離すことでコンテンツ化することに特化した人なわけですよね。極端な例ですけど。

そのへんをどれだけ意識的にできるかっていうところで、自己プロデュースの能力というかセンスというか覚悟みたいなものが必要になってきて、大半の人にとっては難しいことのように感じられますね。

6/18

また何を書きたかったのかわからないまま一日が終わっている。

凡庸に「それでも人は皆、何らかのペルソナを被って生きている—―」みたいな着地をしそうになって、うわおもんな、回避せねば、と別の論を持ってこようとして思いつかなかっただけな気がする。凡庸なオチから逃亡しただけだ。お前はいつもそうだ。誰もお前を愛さない。

あーざっくり思い出した。

マッチングアプリってあるじゃないすか。

あれ使ってて男性側って誰かに相談することってほとんどないと思うんですけど(なんかアプリ使ってるって軽々しく言えない感じがまだある気がする)、女性側ってなんか友達とかに気軽に相談してそうじゃないですか。マッチングしてデートした後にどんな男だったかを女子会のネタとして披露して消費して、そんなクソ野郎やめたほうがいいよーとかゲラゲラ笑うわけでしょう(ここまで偏見です)。

そういうのはまだいいけど、そういうネタ化を大っぴらに、個人がわかるようにSNSとかに書かれたらイヤですよね。そりゃそう。
そういう消費のされ方への「イヤさ」ってあるよね~みたいなことから、何かしらを言いたかったんだと思う。

そして結局オチまで考えてなかった。お前はいつもそうだ。誰もお前を愛さない。

ニュースみてて「aiko(47)」まじか! と一瞬なったけど「草見沢繁(41)」からすると普通に6個年上のうたのおねえさんであり、まったく違和感がないということに気付き「あっ…」となって見なかったことにした。俺は自分の年齢に無自覚すぎる。

むかしジュディマリがやってたFMラジオ番組で、下ネタなぞなぞ(Hになればなるほど固くなるものなーんだ? 答え:鉛筆 みたいなやつ)のミニコーナーがあって、どんな出題にもYUKIは特に考えることもなく「セックスです」と答えるのがすごく好きだった。

当時、草見沢繁(15)、YUKI(25)か…

6/19

昨夜、本家Xに流れてきたのでたまたま読んだ『77:PRINCESS』がめちゃくちゃ面白かった。

なんかこう、お話の中で倫理的にも社会的にもべらぼうに良くないことが起こるんだけど、デティールぐいぐい詰めておいてバーンって弾けさせるカタルシスも平行してあって、そこは感覚的・原理的にスカッと気持ち良いので「社会×個人」「本音×タテマエ」「正気×狂気」みたいな認識にゴリゴリっと軋轢が生まれるの。その居心地の悪い感覚が、あーいいな、すっごくいい、となった。

ネームがうまいってこういうことなんですかね。「筆が走ってる」感じもグッときたな。
設定がSCPの派生二次創作みたいなところはあるけど、そっちよりは演出方面での『ザ・ワールド・イズ・マイン』の濃度が濃かったよね。あの作品もみんなのリファレンスというか呪縛というか、大きな指針みたいなものになってるんだなあ。

コチラの作品、コミックDAYSで今も読めるようです。

短期入院なのに引き継いでおくことも多いし諸々の準備も重なって、なんで病人なのにここまで動かないといかんのじゃ! となった。

それにしても、病気になるのってひとつもいいことないな。腹立つ。

別にさ、世の中に普通にあるものを摂取して生きてきただけやんか。違法薬物とかやったこともないし異世界の謎の果物を食べたとかでもない。それなのに「本当は健康に気を付けなきゃいけなかった」っていうの、なんか世界に騙されたみたいな気分になる。なった。

まあでもね。そうなってから気付いたけど、俺はこの世界のお客様のつもりだったのかもしれないね。いや本当、なんだ偉そうに、とも思うよ。お前の人生くらいお前でなんとかしろやと。世界に対するただのクレーマーなだけでパンクス精神も微塵もない。誰もお前を愛さない。

そもそも人生をここまでサバイブしてきたという感覚が薄いんだな。難易度イージーでここまできてしまった。生き残ってしまった。ありがたい。ありがたいけど、そのぶんのツケはしっかり溜まってたとか、そういうことなんだろう。だったらバランスは取れてるとは思うよ。健康であろうと努力したことなど一切ないもの。そりゃこうなる。

闘病日記みたいにコンテンツ化するほどでもない。冷静に考えて「わかるわー」だもの。反省も葛藤もない、未来にすがる「死にたくない」すらまだ遠い。

なんていうか「それでも生きたい」のほうが先にある。死への恐怖も生への執着もそこまででもないけど「それでも」生きてはいたいっていう。まだ生きてるから生き続けようとは思っている。やっぱもったいないしね。今はまだそれくらいですけど。

舐めてるかな。舐めてるよなあ。こういうやつがちょっと内臓はみ出ただけで「ママー!」って泣きわめくんだ。いやそりゃ泣くか。何を言っているんだ俺は。

6/20

まーやること多い。さらにオンされそうになって血圧が爆上がりした。あぶねえ。些細なことで怒りっぽくなっているな。やさしいものを見たり想像したりして脳を守ってね。

守れなかったよ……

めちゃくちゃ不意にガッと怒りがこみ上げて、叩きつけるみたいにしてLINEメッセージを送ってしまった。久々の明確な怒りの感情だったので抑えきれなかった。よくないなー。なんかもう、適当に浜辺でひとりボケーっとしたい。

まあ今は怒っても病気のせいにできるし、もうすぐ入院で嫌が応もなく一人になれるからその点はよかったじゃん。よかったのか? いやよくない! 悪いことをしたな。

6/21

さっき職場の後輩が急に紙コップを差し出してきたので何事かと思ったら「これ飲みました?」とフリスクドリンクの缶を掲げてみせた。まずいと評判のあれだ。飲もうとも思わなかった。後輩も飲んだことがないという。「試してみますか」
ありがとう、では、と受け取って一緒にせーので飲んだ。同時に「フリスクだこれ!」となった。フリスクでした。

予測変換で「職場の荒廃」と出てすこし笑った。

都知事選の選挙ポスターが警察に怒られた話。件の候補者が本当にやりたいことだったなら、怒られても怒り返してちゃんとゴネるはずだから、普通に取り下げるっていうのはその程度の「やりたかったこと」なのかなという気持ち。何がしたいねん。

でも「何がしたかったのか結局わからない……」って民衆が困惑するほうがより「ジョーカー」っぽいし、そこが狙いだったならようやったなーって思う。今のところそうは思えないし、そもそも心象もそんなに良くない。戦ってはくれないんだ…という落胆もなぜかちょっとだけある。

N国の人らも「普通はやろうと思わないけどやろうと思えばやれる」ことをやっただけで、選挙妨害というわけでもないし、行動それ自体は別にいいんじゃないすか派です。

やってるのがN国ってだけで「N国だもんなあ…」となるくらいネタ枠化しているということには、彼ら自身も自覚してやってるはずですし。してるよね? してなかったら怖すぎるけど。

それでも「狂人乙www」みたいな扱いにはしたくないよね。無理して面白がる必要もないけどさ。あと間違っても票は入れない。

今回はわかりやすく「誰に入れたくないか」がはっきりしているので期日前投票ばっちりカマしてこようと思います。

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