経済が社会を牽引するのはもう先が見えてきたのだ。

『現代は、両親に経済的余裕のない地方出身の女子学生にとって「パパ活しなければ大学に行けない社会」になっている。地方出身の女子が首都圏の私立大学に進学する際には、学費をはじめ、家賃や生活費、セキュリティなど、様々な費用がかかる。一方で、高校を卒業したばかりの10代の女性が就ける仕事は、その多くが最低賃金プラスアルファ程度の時給しか得られないという現実がある。授業の合間を縫って、時給1000円で1日4時間、月に20日働き続けたとしても、8万円程度の収入にしかならない。親の援助を受けられない場合、月額8万円で毎月の家賃・食費・光熱費、そして毎年の学費を全て賄うことは難しいだろう。奨学金に頼るしかないが、それでも生活は安定しないし、将来返さなければならない借金はかさむ一方だ。だが、キャンパスや繁華街には消費の誘惑と圧力が満ちている。自己投資や買い物、友人との付き合いや旅行のためにお金を使いたいが、今の生活では余裕がない。そして、スマホで検索すれば、「パパ活で稼ぎました」「現役女子大生が教える、月×万円以上稼げるパパ活の始め方」といった記事が山のように出てくる。そうした環境下で、結果的にパパ活やそれに類する仕事が「合理的かつ唯一の選択肢」として浮上することは、ごく自然なことだろう。〜男性と女性の間に歴然とした経済格差や不平等が存在している以上、年上の男性と関係を持つことで生活を安定させようとする女性は減らないだろうし、年下の女性に金銭を支払うことで性的欲求や承認欲求を満たそうとする男性も減らないだろう。〜パパ活を成功させるには、就活や婚活と同じように、それなりの準備と投資が必要になる。その中でも一番大切なことは、「自立した個人として、相手に何ができるか」を考えることだ。パパ活というと「女性が男性から一方的に搾取されるだけの関係」「金銭を介した割り切った関係」といった見方をされることもあるが、男女がお互いに好影響を与えあう関係になることもある。世の中にマッチングサイトは星の数ほどあるが、大きく分けると、仕事の外注先や業務提携先などを探す「ビジネス系」と、恋愛や結婚のパートナーを探す「恋愛・婚活系」の二つがある。〜交際クラブを介したパパ活では、お互いの持つスキル、実績や肩書を活用して、仕事をサポートしあうこともできるし、夢を語りあって友愛を育んだり、寄り添って男女の関係になることもできる。プライベートでもパブリックでもない、ハイブリッドな関係だ。交際クラブで成功している男女の多くは、「お互いにシナジーを生むような関係性を、相手と一緒に作っていく」という意識を持って活動している。残念ながら、パパ活に関わる多くの男女は、目先の金銭とセックスに囚われて、お互いの関係性をデザインするという領域にまで達していない。パパ活のポテンシャルを引き出しきれていないのだ。〜クラウドファンディングをパパ活と並列して語ることは賛否が分かれるだろうが、パパ活の成功法則が「自立した個人として、相手にどう貢献できるか」を考えることだとすれば、それはクラウドファンディングの成功法則とも重なるはずだ。〜パパ活もクラウドファンディングも、家庭・学校・会社といった等身大の生活圏や役割を超えて、自分の力で他者や社会との関係性をデザインしていくため、そして目指すビジョンを達成するための重要なツールになりうる。しかし、目標や戦略が曖昧な状態で開始すると、確実に不幸になる。自分自身でもうまく言語化できていない漠然とした欲求や不安、金銭欲や自己顕示欲に基づいて活動やキャンペーンを始めたとしても、身体と自尊心を傷つけられるだけ、炎上するだけの結果に終わる可能性が高い。〜恋愛・結婚・雇用など、多くの関係性が制度疲労を起こしているにもかかわらず、大半の人には、まだまだ自分で関係性をデザインするという発想がない。どのような相手と、いつ・どこで・どのようなことがしたいのかを、きちんと考えていない。不倫バッシングのように、既存の規範や政治的正しさから外れた人を叩くことには熱心でも、規範や正義そのものを疑ったり、新しい規範や正義を構想することができない。新しい関係性を構想・実践することに伴うリスクから逃げず、そして、リスクを負ってチャレンジをしている人を上から目線で裁くことに終始せずに、他者や社会との関係性をデザインする方法を考えていくこと。そうした試行錯誤の結果として、新しい規範や正義が生み出されることを期待したい。』

クラウドファンディングの成功例とパパ活(ママ活含む)での成功例とはビジネスモデルとして私も同等だと思う。やはり経済が社会を牽引するのはもう先が見えてきたのだ。ヒトビトが「生きる」事で社会が「活きる」今まででは想像し得なかった社会基盤が地球規模で必要になるのだ。

「慶應ミスコン」クラファン炎上から見えた、パパ活問題の「本質」
彼女たちは何を求めているのか?
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66672

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