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第3回ちいクラ富津に行ってみた

私がこの手のイベントに行くのは、大抵取材だ。が、今回は純粋に興味だけで参加してきた。一般参加者って気楽だ。写真を撮ることにもメモを取ることにも必死にならなくていい。ただ、登壇者の話を聞いて、気の赴くままに人と話をすればいい。

だったら、一般参加者が勉強会の後に書いているように、私も参加した記録をまとめておこう。そう思い、iPadを開いた。

15時にスタートした勉強会。富洋観光開発株式会社 代表取締役社長の鈴木 裕士氏による金谷の観光開発の歴史が語られた。近くに住んでいても知らないことはあるもので。金谷にある日本寺は近々開闢1300年を迎える歴史ある寺だそうだ。大仏のすごさだけは知っていたが、かつてはちゃんと本堂があったらしい。そして、2025年に向けて現在再建中とのこと。

16時からは場所をザ・フィッシュに移しての交流会。起業家5名がプレゼンテーションを行ない、応援したいと思った人に投票する。一番心を惹かれたのは、トップバッターに立った笹生さんのプレゼンテーション。学生時代時に精神的に辛い経験をし、同じような人を救うために日本でもカウンセリングを身近にしたいと語っていた。私自身が精神科に通っていても感じることだが、心療内科や精神科、カウンセラーに相談に行くまでのハードルがとても高い。早期発見早期治療が有効なのは、精神的な病いでも身体的な病いでも同じだ。しかし、風邪をひいたくらいで病院に行く人も、精神科には気軽に行かないように思う。おい詰まって追い詰まってからカウンセラーや精神科医を訪ねるのでは、治療の道が長くなるばかりだ。もっと多くの人が気軽にカウンセリングを受けられれば。その笹生さんの思いに共感した。

もうひとり気になったのは、木更津市でカフェを開いているという大和田さん。木更津に住んでいながらも、こういう機会がなければつながることはなかっただろう。

プレゼンテーションや挨拶する人の話を聞いていて発見したのは、「富津」と言いながら、金谷の話をする人と、富津市全体の話をする人とがいたこと。南北で文化が違うんだなということを、初めて実感した。

もうひとつ、四宮さんと話していて気づいたことは、木更津にも外から人は入って来ているのだけど、その多くがおそらくは東京商圏に通勤するサラリーマンだろうということ。富津に移住するには、自分で生計を立てるしかないので、おのずと木更津より起業家精神を持つ人が集まるのだろう。

プレゼンテーションピッチでもっとも多くの応援票を得たのは、富津で「まるも」というコワーキングスペースを運営する小倉さん。富津にコワーキングスペースやシェアハウスがあるなんて知らなかった。まるもを拠点に独立してライターやWebデザイナーとして独立した人も会場に来ていた。私も機会があれば訪ねてみたいと思う。

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