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坂東三十三観音リベンジ -2016年4月26日

四国八十八ヵ所巡りという、札所巡りの修行があります。それと同じようなものが実は全国にあり、関東にもいくつかの札所巡りがあります。その中で、ほどよい距離感で回れそうだと思ったのが、坂東三十三観音です。

実は2010年頃から一度友人と回り始めたのですが、お互いにフリーランスだったためスケジュールを合わせるのが難しく、13番札所まで巡ったところで中断していました。最近になって母親が回ると言い始めたため、そのサポートも兼ねて1番札所から回り直すことにしました。

第1番 大蔵山 杉本寺(杉本観音)

4月29日に母が9番から回るのをサポートすることになったので、8番までをサクっと片付けておきたいと思い、一人で出発しました。

一番札所は、大蔵山 杉本寺。杉本観音とも呼ばれています。ここがスタート地点なのですが、クルマで回ると初回からいきなり難易度が高いんですこれが。まず、登り口の間口が狭いうえに大きな標示などもないので、クルマで走っているとあっさり見逃します。カーナビに「目的地付近です」と言われてキョロキョロしても、知らないと簡単には見つかりません。そして、駐車場がありません。大きめの道に面している訳でもないので、クルマを路肩に停めて付近の駐車場を探す余裕もありません。

まあ今回は2度目でこれらのことはわかっていましたから、すぐに目的地を見つけ、以前も使ったコインパーキングにクルマを停めました。このコインパーキングから数百メートル歩き、たどり着いたのが杉本寺です。

駐車場から歩いてきただけで息が切れそうなインドア人間の私の眼前に伸びる、この階段。ああ、修行を始めるんだなと覚悟をうながすように、本堂まで伸びています。

ちなみにこの階段、まっすぐ上がることができません。途中が通行禁止になっていて、迂回して上るようになっています。階段自体が古く危険なのだと思いますが、使われず苔むした階段がなかなかいい雰囲気になっています。

そして、第1番札所ですから、お遍路グッズが売られています。前回は白衣を買ってご朱印をいただいてまわったのですが、洗濯できず取り扱いに困ったので、今回はご朱印帳を購入しました。

各ページに、あらかじめお寺の名前が書かれている、専用のご朱印帳です。杉本寺のご朱印をいただき、本格的に三十三観音巡りをスタートします。

※正確には各お寺で般若心経をお収めし、その証として頂く印なので「ご納経」と言います。が、このシリーズでは一般的に通りのいい「ご朱印」という言葉を使わせていただきます。また、私の三十三観音巡りは簡易的なものであり、移動はクルマ、般若心経を唱えずご真言を唱えてお参りするだけです。徒歩遍路をされる方々からはお叱りを受けるかもしれませんが、時間的にも体力的にも私には無理なので、これで仏様にお赦しいただくしかありません。

第2番 海雲山 岩殿寺(岩殿観音)

鎌倉市を一度出て、逗子市へ。杉本寺から岩殿寺までは、クルマで30分ほど。3番札所の田代寺や4番札所の長谷寺がともに鎌倉市内なので、なんとなく遠回りをさせられている気分になります。

岩殿寺は住宅街の奥にあり、道が細いので気をつけてください。また、カーナビによっては通れない場所を案内されることもあります。がんばってたどりついてください。山門が見えたら、奥までずずずいーっと入ってください。すぐ手前に駐車場があります。

と言うわけで、こちらが第2番札所の海雲山 岩殿寺です。といってもさっきから山門やら階段やらの写真ばかりで、本当に私が行っているかどうか信じていない人もいるかもしれませんね。

行ってるんですよ。実際にちゃんと行ってるんです。

で、また階段です。本当にもうね、クルマで回っても十分に辛いです。階段を上り、本堂にお参りしてご真言を唱え、ご朱印もいただきました。さて、鎌倉市に戻ります。

第3番 祇園山 安養院 田代寺(田代観音)

気軽に鎌倉市を出たり入ったりしていますが、これ、平日だからこんなに気軽にできるんですよね。休日のこの辺りは大渋滞ですから。休日に鎌倉を楽しみたい方は、ぜひパーク・アンド・ライドをご利用くださいね。

それはさておき、田代寺さんにも隣接の駐車場があります。しかもいかにも寺という風情で、見つけるのも簡単です。

お寺の前、道路に面したところにこのように立派な碑が建っておりますので、見つけやすくて助かります。

そしてこちらが田代寺の山門です。

第4番 海光山 長谷寺(長谷観音)

鎌倉観光で外したくない場所のひとつ、大仏様のいらっしゃる長谷寺。平日にはほとんど人のいないお寺を巡ってきて、4番目にしていきなり大観光地です。駐車場もバッチリ完備されていますが、30分ごとに100円取られます。

長谷寺に至っては、私などが紹介する必要はありませんね。

でも私が行ったので、私が紹介しましょう。

あのね、もう観光客だらけです。お前ら平日に何遊んでんのって、自分のことを棚上げして思っちゃうくらい。日本語と外国語が半々くらい耳に入る境内では藤棚がきれいでしたよ。

階段をのぼってきて疲れた体を休ませながら、ここで冷や酒でもいっぱいやると人心地つくでしょうね。

目を東に転じると、鎌倉の街と海が一望できます。景色を眺めているだけでも和む場所ですが、私にはまだ行かなければならない場所があります。33ヵ所のうち、まだ4つめですからね。

第5番 飯泉山 勝福寺(飯泉観音)

長谷寺までは20分〜30分程度の移動で進めるのですが、長谷寺から勝福寺まではちょっと距離があります。途中で西湘バイパスなども通り、1時間ちょっとのドライブです。湘南の海を見ながらなので気持ちいいドライブでしたが、こちらもやはり休日には大渋滞ポイントですからお気を付けください。

そしてたどり着いたのが勝福寺。小田原市にあります。

こちらも山門前に駐車場があります。無料です。4番の長谷寺さんとは違います。無料です。

さてここは階段もなく、のんびりお参りできます。特に撮影できるものもなかったので、私の写真を貼っときますね。

といったところで、初日は1番から5番までの5ヵ所を巡って終了。この5番から次の6番札所 飯上山 長谷寺(ちょうこくじ)が遠いんですよ。厚木ですからね、長谷寺は。なのでここを区切りにしました。

続きは、坂東三十三観音リベンジ -2016年4月27日へ!

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