つのじさん

子育て女性が働きやすい環境を整えるライフオーガナイザー(R) つのじちよさん

理想の人生を叶える為のサポートを行うライフオーガナイザー(R)、女性活躍支援コンサルタントのつのじちよさんのお話をお伺いました。

つのじちよさんプロフィール
出身地:福岡(東京育ち)
活動地域:福岡市内を中心に福岡県およびその近郊
経歴:会社員→独立
座右の銘:誠心誠意

女性が笑顔で働ける環境を整える事で、男性も女性も、子どもたちも未来に希望を持てる社会ができる

つのじさんはどんな夢やVISIONをお持ちですか?

つのじちよさん(以下、つのじ敬称略):女性が笑顔で働ける社会をつくる事です。男性、女性、未来を担う子供たちにとって希望が持てる社会作りに貢献していきたいです。女性はライフステージ(年齢)によって、外的な影響を受けやすいです。それでもスキルがあれば笑顔で働いていくことができるという事を私自身が体現しながら、希望を持っている人たちのお手伝いをしたいと思ってます。
ライフオーガナイズはアメリカでは30年以上前からある整理術です。    日本でも個人向けの家事代行サービスや整理収納を教える講座は増えてきていますが、法人向けのサービスはまだまだ少なく、私は法人向けのサービス提供を考えています。女性の現状を知ってもらい、企業側から女性向けの研修や、仕事面だけではないライフサポート等の福利厚生の一環として「ライフオーガナイズ」の考え方を学ぶ機会の提供をしてもらえるようになれたらいいなと思っています。

記者:具体的にはどのような事をされているんですか?
つのじ:毎日の暮らしが楽になるベースを整えるという事をしています。片づけサポートがメインと思われがちですが、空間の片づけは第二ステップで、第一ステップは思考の整理なんです。頭の中、心の中の整理が自分自身でできるようになったら空間の整理も楽になるという考えなので、ベースを整えるというところからご一緒させていただきます。ポイントはモノの要、不要を分ける基準を自分自身の価値観にする事です。クライアントさんに対しては初回の3時間はヒアリングのみで、一切モノには手を付けません。まずは片づけの悩みがなくなった後、どの様な暮らし、どの様な人生、ご家族とどんな時間を過ごしたいか等をヒアリングして、その方の価値観、人生観をハッキリとさせます。その思いを叶える為の一つの手段が片づけなんです。だから、実は片づけのサポートを申し込んでもらわなくても良いと思っています。片づけが目的ではなく、今の現状を打破するためのきっかけとなる頭、心の整理のお手伝いの方が重要だと考えているからです。
そして、私が目指すお客さまのゴールは、私からの卒業です。 ずっと寄り添い続けるよりは私が必要なくなることだと思うんです。ご自身の本来の力が出せるようになったら私は必要ありませんから、そうなれるような関わり、サポートをしていくことが私の役割だと思っています。

その夢に対してどのような目標計画を立てていらっしゃいますか?

つのじ:まずは、今よりもっと多くの方に情報を届けることです。余裕がある方は、検索すれば情報に辿り着きます。言い換えれば検索する余裕、申し込んでサービスにお金を出す余裕がある方までしか情報が届いておらず、それ以上に困っている検索すらできない方、する余裕がない方に、情報を届けたいと思っています。そう考えた時、女性を長く雇用したいと考えている経営者の方に情報を届けるという方法が良いのではないかと思い、個人への発信を続けつつ、法人へのアプローチをスタートしようと考えました。
自分自身を整えるというスキルを身に着ければ、忙しい中でも定期的にリセットし、どんな状況でも笑顔でいられようになります。私は誰でもそういう日々を手に入れられるという実感がありますので、忙しい中でも充実した人生を送りたいと思っている方の応援をしたいと思っています。

活動される中で、つのじさんが大切にされている事はなんですか?

つのじ:モットーが「笑顔で優しく丁寧に」なのですが、これは仕事でもプライベートでも大切にしています。
そして、自分の一番の理解者は、自分自身だと気付くこと。私自身もそう思えた時に、自分自身を整えやすくなりました。以前は人から評価されたいという気持ちが強くありました。幼い頃からの学校教育とか、仕事も常に評価制度の中だったので、そういう癖がついていたのだと思います。他人からの評価は、その人の評価です。その評価もあるけれど、自分が自分自身の一番の理解者でいることが大切だと思い、何か落ち着かいない状態があると、どうして今自分はこういう気持ちになっているのか自分自身に質問をしたり、なぜこんな気持ちなんだろうと、自分の傾向やパターンを自分自身でわかっておく事で、自分の中で消化できて整理できるようになります。
講師をやっていると先生と呼ばれるんですが、私自身は先生というより、伴走者とかチアリーダーというような立ち位置を心掛けています。ですから、お客さまが主体的に考えられるようになるため、たくさんの質問をさせていただきます。どんな生活をしていきたいのか、何をやっている時が楽しいのか、仕事をしている方だったら、仕事をしている時にどんな喜びを感じるのか、どんな瞬間が好きか等お尋ねしていくのですが、そうするとご自身で気付かれるんです。私は、こんな人生にしたい!と思っているんだ!と。その気づきこそが、理想の暮らしを叶えるための原動力になっていく姿をたくさん見届けてきました。

現在に至るきっかけには何があったのですか?

つのじ:私は産後2か月半で現場に復帰したので、働いていない期間がほとんどありません。子供を生後7日以降から預かってくれるところがあり、2年間お世話になって、その後に認可保育園に入りました。その時はまだライフオーガナイズという考え方を知らなかったので、すごく大変でした。全てにおいて完璧でありたいと思っていたのに、仕事・家事・育児と目の前のコトに追われ、家の中が片づけられなくなり、山積みになったモノの中で悶々とした生活をしていました。
当時の主人は、出張で家を空けること多く、帰ってくる度に私が「もう無理かも」とか「幼児虐待のニュースを他人事とは思えない」など口にしていたので、ベビーシッターや家事代行など好きなだけ使っていいと言ってくれました。家事や買い物など2時間で何でもしてくれる家事代行サービスを利用してその場を乗り切る生活をしていました。 でも根本的な解決にはつながらず、不安定な気持ちから、必要以上にモノを買い込むようになり、廊下にオムツやトイレットペーパーや、お水などをストックし、それらをよけながら部屋に入っていくような生活は続きました。
この生活を何とかしたいと思い、収納本やブログを参考に、モノを捨てたり、収納を試してみたりしましたが、すぐにリバウンドして、余計に落ち込むという事もありました。そんな時に出会ったライフオーガナイザー(R)のブログに衝撃を受けました。私はそれまで片づけの苦手は、片づけが得意な方の真似をする事でしか解決できないと思い込んでいました。しかし、そのブログには、大切なのは誰かの真似ではなく、自分自身が楽な方法だと書かれていたからです。片づけられないことがきっかけで、すっかり自分に自信を無くしていた私に希望が与えてくれる言葉でした。つまり、片づけに限らず他人軸で生きてきた自分に気づき、そこを手放そうと決めたのは大きな変化のきっかけだったと思います。

今の活動をされる背景にある思いを教えてください

つのじ:実はある企業で契約社員として働いていた子育て中の女性たちが全員同じタイミングで雇止めにあったのを見たことがあります。いくら一生懸命働いても結局そういう事があるのだと、とても残念だし悔しい気持ちになりました。そのことが、今の私の「女性が笑顔で働ける環境を整える事に貢献したい!」という原動力になっています。
私は、子育て女性は、会社にとって価値の高い人材だと確信しています。 子育てを経験する中で、柔軟な発想、幅広い対応力、調整する能力など、様々な高いスキルを培っていくからです。仕事の場面で言えば、限られた時間内で成果を上げるために、ムダを省いたり、優先順位をつけて効率的に動くことができたり。急なお休みに対応するために、情報共有の仕組みを整えたり。多様な価値観から生まれるアイデアや工夫は、組織力の向上につながります。また遅くまで残業をする社員よりも、残業代がかからないという会社側のメリットもあります。ですから、ライフステージが変わっても働き続けたい!という女性を応援したい、サポートしたいと思っていますし、女性にながく仕事を続けて欲しいと願っている経営者の方との架け橋になりたいです。

記者:つのじさん、本日はありがとうございました!

■つのじさんの詳細情報について



【編集後記】
今回インタビューを担当した小野・水上・堂本です。
とてもほんわか優しい雰囲気を持っている方ですが、寄り添い続ける事ではなく、私が必要なくなることが最終ゴールだと言えるつのじさんの一言にお客様に対する思いや、本当の意味での自律を目指す力強さを感じました。
今後の活躍もとても楽しみです!

この記事は、リライズニュースマガジン「美しい時代を創る人達」にも掲載されています。


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