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パネルクイズ アタック25出演(2001/07/15)顛末記

このnoteはかつてパネルアタック アタック25、2001年7月15日放送回に出場し、そして優勝したときの前後の記録となります。大昔の個人ブログに記載されていたものをリライトしています。当時の雰囲気で楽しんでいただければ幸いです。攻略その他は今でも通用します。ルールが変わってないですからね。

(しかしそれにしても20年近く前なのに、口語体の書き方がほとんど今と変わらぬな・・・)

プロローグ (2001/01/25〜02/23)

通常、番組宛ての葉書を出してその書類審査で1次予選となるのですが、葉書を出すのをめんどくさがった自分はかれこれ3年ぐらい出してませんでした。しかし27周年記念ということで、アタック25のホームページが出来たと同時にその記念大会に限ってネットから申し込みができる!ということでさっさと申し込んだのです。

その後折り返しのメールも番組から来ることもなく、どんなもんなんだろ? と思いながら待っていたら番組から予選会の葉書がきました。東京の予選日は2/20。場所はおなじみABC東京支社。久々の予選会だ〜

さて対策をたてねば、と、思ったのですが、当時所属していたクイズサークル向けの問題製作でだいたいの時事はおさえてあること、早押しならともかく筆記ならこの問題作成である程度は能力が戻ってきていることから、結局当日までたいしたことはしなかったのでした。

予選〜面接 (2001/02/24)

ABC東京支社にはわりと早めの到着。人が集まり次第予選を行う会議室へ。全部で40組強いたのかな。その中には同じクイズサークルに所属していた人以外には、大学クイズ研関連や、社会人クイズサークル主催者、そんでもって僕のクイズの師匠関連な方までいました。いや、いると思ったんだけどホントにいるとは。

予選はまず自己PRをアンケート用紙に記入の上、筆記30問・・・え、読み上げ20問じゃなかったっけ? 前回予選を受けてからすでに3年以上経っていたのですが、方式が変わっちゃっていたのね。ちょっとびっくりしながらも8分間の筆記にチャレンジ。以下、思い出される限りの問題です。問題文はぴったり一致しているわけではないのでそこんとこご了承ください。

Q:他の人のものが自分のものより良く見えること。また、他の人が持っている珍しいものを欲しがることを「となりの花は」何という?
Q:身長を元に標準体重を算出する方法のことをアルファベット3文字で何と言う?
Q:1184年2月7日、源範頼・源義経連合軍が平家を打ち破った戦いをその地の名から何の戦いという?
Q:モンゴル(民族)を統一し、世界に空前絶後の大帝国を現出させたチンギス・ハーンの幼名といえば何?
Q:ゲゲゲの鬼太郎やアンパンマンの声優としても知られる女優といえば誰?
Q:古くはバッハやハイドン、ベートーベンの時代からつかわれていた、『音階のある太鼓』といえば何?
Q:その芸のためスキンヘッドにしている、タモリのものまねで一躍有名になった芸人といえば誰?
Q:昨年のJリーグ年間チャンピオンチームといえばどこ?
Q:現在の5千円札の肖像に描かれている人物は誰?
Q:戦前の国会に当たる帝国議会において、皇族や華族などの特権階級、富裕層、高級官僚や学者などのエリート層によって構成された立法府といえば何?
Q:現EUの委員長を務めるプロディ委員長はもともとどこの国の首相?
Q:『論語』によれば40にして不惑となり、50にして何を知るとなっている?
Q:先日大ヒットを飛ばした深作欣二監督の最新映画といえば何?
Q:顔には「目尻」と呼ばれるところがありますが、上半身で「足」がつく体の部位はどこ?
Q:先日の省庁改編で1府何省庁になった?
Q:タレに漬け込んだ薄切肉をジンギスカン鍋のような鍋か、フライパンに入れて調理する韓国の焼肉料理といえば何?
Q:3つの県にまたがる、日本最大の半島といえば何半島?
Q:親指を別にして、残りの四本の指が一つに入る手袋のことを何と言う?
Q:図書館法に基づき、図書資料の整理・保管・閲覧などに関する専門的事務を行う人のことを何と言う?
Q:コンピュータのキーボードの右側にあることが多い、数字を入力するキーのことを特に何と言う?
Q:警察庁にあるハイジャック事件や銃器使用のテロリスト集団などによる重大緊急事件に対処する特殊部隊のことをアルファベット3文字で何と言う?
Q:藤原美智子、嶋田ちあきなどに代表される今話題の職業といえば何?
小麦粉、イースト、塩、水です。発酵させた後、細長〜く伸ばし、Bの字にゆるく結んで焼く、今流行のらせん状のドイツのパンといえば何?
Q:西田佐知子が1961年に歌い、現在は井上陽水がカバーしてヒットさせてる曲といえば何?
Q:インドネシアの首都がある島の名は何?
Q:海上での緊急通報用電話番号は何番?

結局26問しか思い出せてないんですが、この時点で21点。あとは記憶にも残らないような問題であれば半分は取れたはずなんで、たぶん23点前後。ちょいとくだらない間違いとかもあってどきどきしていたんですが、結果としては呼ばれました。予選通過です。いえーい。

予選通過できなかった人はその場でご帰宅くださいとなって、残った人は面接PRタイム。他のアピールを聞く限り、大きなアドバンテージを獲得した感触をつかめたので勝ったと思ったんですよ。その時点ではね。帰りの電車ではとらぬ狸モードでご満悦状態だったのでした。

落胆 (2001/02/25〜2001/06/07)

面接終了の時点で「だいたい結果がでるのは1週間後ぐらいです」といわれたのですが、連絡がこなーい。予選から2週間が経とうという3/8になっても何の連絡もこなーい。収録日はあらかじめ3/22と言われていたのですが、その日の休みをとるための調整を考えるとそろそろ出れるにしろ落ちているにしろ連絡もらわないと具合が悪い。さすがにどうなっているんだと思ってABCに電話。すると答えは「選考中」とのこと。

そして3/12。結局、待機通知の葉書が来て、27周年企画への出場はナシ。企画モノのおまけで予選通過−待機状態だから、たぶん今年1年は待ちぼうけで来年の3月にまた予選から再チャレンジだなぁと勝手に思っていたのでした。

出演依頼〜対策 (2001/06/08〜2001/06/27)

特にどうということもない6/8(金)の午前中。日常を打ち破る一本の非通知電話が自分のPHSを鳴らしました。
 「はい?」
 「あ〜すいません、こちら大阪の朝日放送ですが、今度アタック25に出場していただけないかと思いまして」
 「へ? あ、はいはいはいはい! 行きます」

簡単な説明を受けて、出場意志を明確にしました。改めて出場依頼の封書は届くのですが、仕事のことをすっぽり忘れて狂喜乱舞。高校3年生の時に第12回全国高等学校クイズ選手権、通称「高校生クイズ」の北海道予選決勝に進出以来、9年ぶりの視聴者クイズ番組出演ですよ。収録日は6/28(木)。

早速、対策開始。まずは早押し練習しなくては。学生の時には東京理科大クイズ研究会5W1Hに所属していて恒常的にクイズをやってましたが、卒業してからはもう3年ちょっとが経ちました。その間、クイズ問題作成&クイズ企画プロデュースは年間3〜4回やっているので、知識の劣化はそれほどないですが、ボタンをあまり押してないので指が遅い、正答の引き出しが下手になっているのは実感としてあります。収録がいわゆる普通の回の組み合わせであればなんとでもなりますが、万が一「手練れ相手」に組み込まれたら、ついていけなくはないですが、勝ち目は激減します。なので、6/10(日)には急遽、群馬クイズ愛好会の例会に参加してきました。就職して高崎に住んでいたときに所属していたので、メンバー自体は全員知ってることもあり、気心が知れたところです。なんだか愛好会会長もミリオネアにでることが決まっているようで(7/7(木)放送 結果:14問目誤答:100万円獲得)、ミリオネア風企画と、急遽で恐縮だったのですが、アタックシミュレータを使っての練習も行いました。

いやー、しかし、指が遅い。昔のトップスピードは欲しくないですが(暴走誤答マシーンになるので)、個人的にはもう少しスピードが欲しいですな。問題文を聞いても全然ひらめかないし。大学サークル時代のメンツを集めて直前例会とかやらなきゃだめかな〜と強く思いました。

6/11(月)〜6/15(金)は時事問題&当日問題対策。自分の勉強スタイルは「問題を作成しまくる」なので、資料を集めてがんがんアタック風の問題文に仕上げる。普段作っているクイズの問題文はテレビ向きじゃないので。トータル100問弱は作成しました。出ないな〜と思いつつ作ったのも含まれているんですが、気休めにはなりますからね。

6/16(土)にはプレイステーションソフト「アタック25」を新宿さくらやで購入。このゲームはテレビの再現度が非常に高いということを聞いてまして。さっそくこれで番組の雰囲気を掴み取りながら練習。ん〜、さすがにコンピュータに負けることはないんですが(パーフェクトかそれに準じる成績)、正答のひねり出し方が本当に下手になっていることを実感する。完璧なポイントで押して、正答を勘違いして誤答というのが多すぎ。とはいえ、こんなところでめげているわけにはいかない。結局、収録日当日まで40回ほどプレイしました。

6/18(月)〜6/22(金)は過去問題のチェック(全く同じのはでないけど、出題文の文脈を流れを頭に覚えこませるのは重要)とPSアタック25ぐらいですね。これはしょうがないというところです。

6/26(火)は現役時の速さを取り戻すために、東京理科大クイズ研究会5W1HのOBメンバーによる緊急突発例会。場所は秋葉原パセラ。メンバーが5人揃ったので、パネルシミュレータを使いつつアタック実践形式の練習。問題は軽めのものを中心にがんがん押す! PS版アタック25でだいぶ勘は取り戻してきているので、スピードは良好。ただ、誤答もあわせて多くなってるような・・・メンバーにもその点は指摘されるが本来これが持ち味と開き直っておく。トータル2時間みっちり特訓。そしてメンバーから贈り物もされてしまいました。当日この贈り物を身につけてTVに映って来いとのこと。了解、これ込みでガッツポーズしてくるぜ! 見とけよ〜。

収録前日となる6/27(水)は時事問題の再確認をしたあと、PS版アタック25で指の最終調整。馬鹿押し高速大会になってもついていけなくはないはずなので、なんとかならんかなぁと漠然と思う。ただ、前日になっても未だに知識のひねり出し方がどうにもヘタであることも実感としてある。そこだけちょっと不安だったのでした。明日は始発の新幹線なので早めに寝ることに。別段、緊張することなくぐっすり眠れました。あとはなるようになれですからね。

収録へ出発2001/06/28

始発とか言っておきながら数本後のひかり自由席で新神戸へ。やっぱ朝早く起きるのは多少なりとも辛い。新幹線の中では半分寝て、半分はお手製基礎問題集で復習をしてました。いかん、忘れてるの多い。ちょっち不安がでてしまいましたが、しょうがない。

新神戸からはタクシーで移動。何故新神戸かというと、せっかく関西圏に来たのだからケーキでもということで。当時神戸にあったイデミ・スギノに。で、やっぱりケーキは無茶苦茶美味いわけで。満足満足。これからクイズするというのに。

その後は三宮のデパートで衣装の調整などをして、一路JR福島駅近辺に移動。本番前にホテル阪神7Fにある阪神サウナにて心身のリフレッシュを図る。これはほんとに効きましたね。

ミスドで昼飯を食べて、14:20に朝日放送到着。さぁ、頑張るぞ!

収録直前

ABC本社正面入り口から入って受付へ。この時点で応援とは玄関で離ればなれに。名前と「アタック25の出場者です」とつけると入館章(丸いバッジ)を渡されて、入って左前方奥にある6人程度の小さな会議室Dへ行ってくださいと言われる。その控え室Dにつくと、すでに男性二人の出場者がいました。緑の方と白の方です。机の上には今日の流れなどが書かれた紙が一枚。かるーく目を通してみましたが、特に目新しいことは書いておらず。横を見ると緑の方はパソコンで今日は何の日のサイトを見ているし。自分もJornada720には問題詰め込んできたんですが、出して見ることをちょっとためらう。少なくともこの男性はクイズ関連で見たことはない。青の人が来てみないと判断できないなぁとか思っているとドアが開く。

おお、青の方は女性なのね。ぱっと見が桜庭あつこっぽい。全員が揃ったところで早速どこから来たのかリサーチをかけてみると、緑:福岡、白:兵庫、青:岐阜とのこと。自分が埼玉なので全員大都市圏。青の方は椅子に座るなり早速携帯メール。う、もしかして外の応援団にメールしてる? 嫌な予感倍増。

14:30になって収録スタッフの人が控え室にやってくる。これからすぐに移動して、まずは化粧との事。2階に移動してスタジオそばのメイク室へ。そこでべったべたにドウランを塗られる。でも、過去の出場者に聞いていたほど塗られなかったような感じはしました。

メイクが終わると廊下沿いのスタジオモニターのある、小さな待合所のようなところで、構成作家の高見さん達と面談。事前に言われていたようなことを一通り再度レクチャーを受けました。問題文をよく聞けとかわからない問題はでない、とか。この時、白の方が局内に知り合いがいるらしくちょっと雑談している。うへ、この方もクイズ界関係者なのかなと勘ぐってします。いかん、疑心暗鬼だ。

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応援団が目の前をとおってスタジオに入るのを見送ってから、出場者4名もスタジオ入り。あのスタジオの雰囲気そのままが眼前に広がってきました。まず目に入ったのは青の席の応援団・・・どこかの問題集とかで見たような人がぞろぞろと。やっぱしクイズ界な女性かぁ、しかも美人だから中部地方のアイドルなんだろうなぁ。でも、緑と白の席の後ろには知った顔はいなかったので、それはそれで一安心。完全なクイズの手練大会というわけでもなさそう。ま、応援団の顔を見たおかげで緊張もほぐれてきました。疑心暗鬼もなんのその、ここまできたらやるしかないのです。

リハーサル

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まずは席に座ってみる。別段どうということもない事前情報どおりのセット。画面を見る問題のモニターは机に埋め込んであり、早押しボタンというか早押しスイッチ(パソコンのスペースキーみたい)は手前右側に。スイッチは異常に軽いときいていたのですが、押してみると確かに軽いし、押し込みも出来ない。もとよりあまりフォームにこだわるタイプではないからまぁいいや。予想通りということで問題なし。スイッチの反対側には、現在のパネルの枚数が表示されているけど、たぶんやっている最中は見る余裕なんてないんだろうなぁ。机の下には回答者用のスピーカーがお腹の辺りにあるので、問題文はちゃんと聞き取れそう。後ろや横がどんなに騒がしくても大丈夫らしいので気にしてなかったといえばそうなんですが。

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そこまで確認した時点で、いったん席を立って記念撮影。近くで見る児玉清さんは写真で見るとそう身長は変わらないんですが、やはり役者ならではの迫力があるのでしょうか。とにかく威圧感があります。身のこなしも若いですし、こういう歳のとり方をしたいと強く思いましたね。逆に沢木さんは小さく見えましたね。細いということもあるのでしょうけど。ただ、出てくる声は紛うことなきプロの声。体全体から声が聞こえてきました。すげー。年に3度はクイズの問題読みを大会で行う身としては、やっぱり発音を勉強せねば。放送通してみても、まだ舌足らずな部分があるもんな〜。通る声にはなってきているんですけどね。

記念写真撮影後、御互いの健闘を祈って握手の交換会。相手はたぶん青の方。緑と白の方については次に行われる早押しのリハーサルを見て考えようっと。

各人それぞれの座席に戻って、一人ずつ画をピンで抜いて席の高さの調整。どのカメラを見るかの指示も受ける。その間、早押しスイッチは好きに押してもいいとのこと。ふぅん、5年前に先輩の応援できたときそんな時間帯あったっけな? と思いながらスイッチの感触を確かめる。なるほど、今まで体験してきたどの早押しのボタンよりも異質な感触。早押し合戦にならなければ、気にするポイントではないですな。

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次に実戦形式のリハーサル。まずは放送と同じく人物当てクイズから。答えは萬田久子。わからないよぅ。自分はこの人物当てがとっても苦手です。はい。そして画面には通常ではありえない形でパネルが埋められ、一人一問ずつの早押しクイズ。感触を確かめてくださいとの配慮なのでしょうか。自分が貰ったのは「現在幕内で大活躍している朝青龍の母国はどこ?」という問題。当然「モンゴル」と答えてパネル指定。この時のパネルは必ず角を取れるような配置になっていますので(事前知識で知ってた)、セオリー通りに角を指定。児玉さん満足。これを他の3人にも繰り返して行いました。

一人一問ずつの問題が終わったところで、本番形式同様のCG熟語当て問題と、5つのヒント問題が出題。なにが答えだったかは忘れましたが、このリハーサルはそれほど自分としては重要ではなく、続いて行われる2問ほどの早押し問題。とても軽い問題が出るはずなので、ここでできれば他の3人の指の早さを知りたいなぁと思ってました。所詮リハーサルだから様子見かもしれないけど、一応。

問題「最高気温が25度以上の日を夏日といいますが/」自分「真夏日!」

やっぱり軽い問題が出題。いわゆる平均的なポイントで押してみましたが、押し勝つことができました。ん〜、様子見なのかスタイルなのか、どっちとも取れますけど、まずは積極的に自分はスタイルを出してみました。ただ、実際の作戦は最初に枠に到達したら攻める、できなかったら角をめぐるチャンスがくるまで様子見とは決めてました。ちなみに早押し最後の練習問題は児玉さんにちなむ三択問題でどれを答えても正解になります。

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これにてリハーサルは終了。メイクの直しを受けて、間髪いれずに本番です!

序盤戦

■人物当てクイズ・・・正解「杏里」:緑⑬

出だしの部分は使い回しではなく、毎度毎度、児玉さんの前説から沢木さんのアナウンスまでちゃんと撮っているんですね。今回は一度児玉さんが噛んで撮り直し。プロでもこういうことがあるもんです。さて、画面をみて人物を答えるクイズからスタートするのですが、自分は大の苦手。放送見ていても当たったことすらないです。いくら誤答のペナルティがないといっても、毎度とんちんかんな答えが頭の中に浮かぶので、自分の中で完全に答えが確定してから押すつもりでいました。で、実際のところ全く思い浮かばず、緑の方にさくっと「杏里」を答えられて⑬は緑でスタート。しかし、今、何故に杏里? という疑問符のほうが頭の中を支配しちゃいました。いかんいかん。すぐに読み上げ問題です。

■7月14日から”いのち燦(きら)めく未来へ”をテーマにしたきらら博が開催され/て・・・山口県(正解):白⑫

さっそく時事問題なんですが、事前対策で時事問もちゃんと押さえたはずなのに全く知らない。で、きっちり押さえていた白の方が正解。ここで正解するメリットは全くないので知っていても押すつもりはありませんでした。何故かと言うと、次に答えられると枠の目に入られてしまい身動きができなくなるからです。

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上記をご覧ください。ここで白が連答しても⑭にしか入れません。他の色は⑪に入れます。するとその後2〜3問出題中に一問正解すれば⑭を取って序盤で有利となる真中のラインを作れるのです。2問目を答えてしまった白が真中のラインを作るには、さらに次の問題も連答で正答しなければならないのです。もし、白が⑫〜⑭を抑えても、他の色が答えて⑪or⑮に入ると、その次の問題に白が正解すると⑨or⑯もしくは⑩or⑳にしか入れません。こんな段階で角を取る戦いが始まってしまい、加えて白はその後も連答で正解しなければ角に入れないというきつい状況下になるのです。

アタック25というクイズ番組を放映する立場で考えると、一人の出場者が答えまくる画を見せても面白くもなんともありません。ですので、事前に得意ジャンルがかぶらないような出場者構成になってますし、また、問題編成もその得意ジャンルに沿って考えられています。ですので、よっぽど基本的な実力差がない限り、最終的な回答数はイーブンになるよう調整されているのです。構成側から見ればね(なかなかそうもうまくいかないものですが)。そんな中で連続正解を前提とした攻略は戦法としては好ましくないんですよ。だから2問目は取らないほうが無難。

■1871年、明治4年7月15日、武蔵野/・・・国木田独歩(正解):青⑪

というわけで、真中のラインの礎となる3問目が序盤では一番重要な問題。当日問題が飛んできます。あまりにもたくさん対策問題を作ったため、年号までは覚えてきませんでした。というか、年号覚えるのが苦手だったんで。すべて「****年7月15日〜21日、○◎・・・」の「○◎」の内容で押すような記憶の持ち方してきました。で、国木田独歩は予想問題の一番手だったんですよ。たぶんこれかレンブラントがでるだろうなぁ、と。国木田独歩で作った問題文は「1871年7月15日、「牛肉と馬鈴薯」「武蔵野」で知られる明治の文豪が生まれています。誰でしょう?」でした。なので牛肉がでたら押そうと思っていたら、沢木さんの口からでてきたのは「武蔵野」。あ、と思った瞬間押し負けてました。大誤算。一番答えてもらいたくなかった青の方がとっちゃったよ。当然⑪に入る。どうするべ。しょうがない、この時点で角を取れるようになるまで様子見しよう。様子見する、といっても、角をめぐる戦いになったとき⑬を押さえておけば有利になるので気は抜かずにというところ。

■日本のプロ野球で、読売ジャイアンツが所属するのはセントラルリーグ、では、アメリカ大リーグで、サンフランシスコ・ジャイアンツが所属するのは、アメリカンリーグ、ナショナルリーグの/・・・アメリカンリーグ(誤答:ナショナルリーグ):赤2回休

問題が流れてくる。ジャイアンツが所属、あたりで、大リーグのジャイアンツはどちらのリーグという問題であることはわかったんですが、答えがわからない。スポーツ得意な人が押すんだろうなぁと漠然と思っていたら問題文が読み切られる。二択問題をスルーにするものスタッフに悪いし、ここで誤答したところで影響なし、正答したって⑧か⑱取って様子見でいいやと思ったので早押しボタンを押す。結局誤答。別にいっかぁというところでお立ち。これで残りの問題すべて地蔵(誤答も正答もすることなく問題が終了すること)でもこのシーンが映ればそれで良し。せっかくテレビに映ったんだからなんにせよ目だっておかないと。

■7月17日は京都祇園祭の山鉾巡行が行われますが、毎年必ず巡行の先頭に立つのは何と言う鉾でしょう?・・・長刀鉾(スルー):赤1休

またもや当日問題がらみ。しかし問題がちょっと難しい。祇園祭は知っていても、先頭を歩く鉾がなにかは知らないなぁ。案の定スルーになる。よかったよかった、これで次の問題を青以外が答えれば⑧もしくは⑱に入ることになる。その時点で座席に戻れるから枠に入れるチャンス。もうけもうけ。

■人の言ったことをすぐにそっくりそのまま言い返すことを、ある/鳥の名前を・・・おうむ返し(正解):緑⑧

「人の言ったことをすぐに」でおうむ返しと答えが閃くぐらい、よくある問題だなぁ。しかし、「言い返すことを」まで言っても誰も押さない。なんで青は押さないんだ? と思っていると緑が正解。緑の方は⑧を指定。よし、これで次答えれば枠の③が手に入る。

■県の花はチューリップ、県の鳥は雷/鳥・・・富山県(正解):赤③

これもクイズでは定番中の定番。チューリップで富山県か新潟県の二択。次に雷鳥といったら富山県、トキといったら新潟県と頭の中でプリセット。「らい」が聞こえたので押して正解。

解答者紹介〜ビジュアル/サウンド問題

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パネルが5枚埋まったところで、解答者紹介となります。

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妙なガッツポーズをとったんですが、収録2日前に行われた東京理科大クイズ研OBによる突発例会で「これがサークル全員からのプレゼントだ」と渡され右腕にはめられたドラえもんの腕時計をサークル会員向けに強調したかったんですよ。一応その目的は果たせたみたいなんですが、録画したテレビ画面で見るとイタさあふれる一歩手前。

緑の方と白の方はいたって普通にガッツポーズ。そして青の方は何故か額縁入りの犬。やられたよなぁ、ネタ的なインパクト大ではないですか。これでクイズでも負けたら立ち直れません。

■これから出来上がる漢字二文字は何でしょう? 金・権・区/戦・・・選挙(正解):赤⑱

画面を見て答える問題が出題されるのですが、この漢字二文字問題は苦手。閃きが肝心なのですが、普段見ている分には全く波長があわない。ここでは正答しなくてもいいポイントだし・・・と思いながらモニタを見ていると「区」で閃いて思わずボタンを押してしまいました。いいや、ここで正答しても次答えなければいいだけですからね(何故かは後述)。縦のラインを作っておきました。一応、⑬も確保できますしね。

■次の5つのヒントからお答えください。第二ヒント/・・・ゾウ(誤答:ライオン):白2回休

答える気はなかったんですが、集中力を解いても取り戻すのが大変なんで真剣に考える。第1のヒントはアフリカの地図の分布図(インドの一部にも色がついていたのは認識できてませんでした)、第2のヒントは体長・身長・体重のデータ。サイかなぁと思っていると白の方がボタンを押す。答えはゾウ。ううん、それはサイズが違うんじゃないか? と思っているとやっぱり誤答。答えはライオン。以下、第3ヒントがスリランカの国旗(たぶんここでわかる)、第4ヒントがサーカスの動物といえばという街頭アンケートで第2位、そしてラストヒントが曲のタイトル。ん〜、SMAPの「らいおんはーと」はともかくトーケンズの「ライオンは寝ている」はこの解答者の世代ではヒントにならんような。他に「ライオン」と名のつく曲が思いつかないからしょうながいのかな〜問題製作者の苦労がちょっと垣間見えました。

■今から3曲続けて歌をお聞きいただきます。歌っているグループの名前は何でしょう?・・・TOKIO(正答):青⑭

放送後あちこちから何で答えなかったのか?と言われました。当然ですね。趣味の順位で言えばクイズよりカラオケのほうが現在では上なんですし。毎日浴びるようにJ-POPを聴いてます(ちょっと誇張)から、この問題もすぐに答えがTOKIOであることはわかりました。では何故答えなかったのか?

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上記をご覧ください。自分が答えると、⑥か⑯を取るしかないです。立っている白の方はともかく、次の問題で青と緑に角へ入るチャンスを渡すことになります。自分は入ることができないのに。赤が角に入るにはさらにそのあと2問連続正解しなければならないのです。その間、白の方は戻ってきますし、誰かに1問でも答えられたら角へすぐには入れないことになります。「自分も他人も角に入れるようなパネルの取り方」ならともかく、「自分が入れないのに他人に角へ入れるようなパネルの取り方」は戦術としては論外なんですよ。よっぽど実力差を感じ取れたならともかく。少なくともこの時点では待ちです。答えたっていいことありません。

結果としては歌声が聞こえてきた時点で青の方が正答し、⑭を取って横のラインができあがる。ここは我慢あるのみ。角に入るチャンスを待つのです。③はそう簡単に消えないのですから。

で、なんでTOKIOだったんだ?? 自分の予想はMr.Childrenでした(アルバム発売があるから)

苦しい中盤戦

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ここから後はすべて読み上げ問題。早押しの醍醐味が楽しめます。形勢は不利ですが、どうしようもないわけではないです。受身のクイズは得意ではないですが、勝つためには待つしかありません。

■7月14日はフランスの革命記念日ですが、この革命を背景にチャールズ・ディケンズが、ロンドン・パリを舞台/に書いた・・・二都物語(正解):青㉓

この段階でもやっぱり待ち。答えても緑にチャンスを与えるような取り方しかできません。革命を背景に→ディケンズ→ロンドンと聞こえた時点で押せるんですけど、押さない。これもクイズではクラシックな基本問題に入りますね。青が正解して㉓。さて、これで次も青が正解すると②もしくは④にしか入れない。自分が③を持っているので角に入るチャンスがやってくる。青の方は突っ込んでくるかな? こないかな?

■我々が住む銀河系から一番近いところにある、有名な歴史上の人物の名前がつけられた銀河/は・・・アンドロメダ星雲(誤答:マゼラン雲):緑2回休

予選時のプロフィールに得意ジャンル「天文」と書いていたので自分用の差込問題でしょう。でも答える気はなし。すると緑の方が押して誤答。

■先ごろ、ウイングス時代の曲を中心に、ビートルズ解散以降の活動を集大成したベストアルバム「夢の翼」を発表した、元ビートルズのメン/バー・・・ポール・マッカートニー(正解):白⑨

ビートルズ解散でポール・マッカートニーは思い出すけど押さない。頼むから青押して〜と念じてみたんですが、白の方が正答。お願い〜、②もしくは④って言って〜と無理な祈りもむなしく⑨をコール。はぁぁ、角に入れるのは青のみ。⑬を押さえられなかったのがとうとう不利な点としてでてくる。うう、とにかく最後に空いた枠の⑮を押さえて時が来るのを待とう。

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■室町時代、足利一門の細川氏・斯波氏・畠山氏から/選出・・・管領(正解):青⑤

細川氏のあたりで、あー、なんだったけ、「四職(侍所頭人の職を独占的に交替で勤めた山名・一色・赤松・京極の四家のこと)」、なんて読むんだったけと脳内悶絶していると、青が押す。管領。なにー、それでいいのかー、三管領で問題が止まるのね。がーん。そうだよなぁ、今日の問題レベル考えたら「四職」なんてでないよなー。ぐはぁ。当然角の⑤を取られてしまう。形勢悪化。やばい、やばすぎる。もうちょっとで負けパターンだ。

■キムチの種類で、ペチュキムチは白菜、ではオイキムチは/・・・キュウリ(正解):④

気持ちを切り替える間もなく次の問題。通常の状態ならば押せるんですが、この時は「どうしよっか」と混乱中。どうせなら1回全部取られたほうが楽なんじゃないかと思っていました。その気持ちに答えるがごとく青の方が正解。④をとって残すはいよいよ虎の子の③のみ。うう、無抵抗で③もあげちゃったほうが・・・いや、それだとその後、青に①へ入るチャンスをあげちゃうんだよな。うん、まずは⑮だ、ここを取っておけば後々幸運が来るかもしれない・・・

■ロッキー山脈とアンデス山脈、その最高峰はどちら/のほうが・・・アンデス山脈(正解):赤⑮

2択問題と冒頭ですぐわかる、最高峰はと聞いているのだから高いほうに決まってるのでアンデス山脈。正誤判定にちょっとした間がありましたが、正解という自信があったので動揺することはありませんでした。これで⑮ゲット。取っても誰にも角に入るチャンスを与えてないからこれで良し。

■アニメの名作、「となりのトトロ」の姉妹で、姉はサツキ/・・・メイ(正解):緑⑩

ありゃ、「となりのトトロ」って実はちゃんと見たことないんだよなぁと思っていたら緑の方がいいポイントで押して正解。差込問題だったのかな? スプリットの⑩を埋める。うう、めぐり合わせが・・・これで青に⑳入られちゃったらどうしよう。後手後手に回っちゃってます。

■何と言う島から届いた手紙でしょう。マリーナグランデ港が玄関口なこの島は、ビラ・ サン・ミケーレを始め、別荘だった建物がたくさんあり、ソラール山からはナポリ湾が一望できます。そして青の洞窟はとても神秘的でした。/・・・カプリ島(正解):白⑦

うわー全然知らない、まいったなーと思いながら聞いていると、ナポリ湾、青の洞窟、ええと、なんだったっけ? ポーン、白が解答権をとって正解。埋めたパネルは⑦。おお、これならわずかながらにチャンスがでてきたぞ!

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■映画のロケで過ごしたタイでの43日間を綴った「すにっき」という題名の本を発表した女優は誰でしょう?/・・・常盤貴子(正答):赤⑰

次答えて⑰に入れば、たとえその次に青に正解されて㉑を取られてもパネルの展開上①に入ることが出来る。わかる問題〜来い〜と祈っていると、時事らしい問題。タイ?「すにっき」? どっかで見覚えあるなぁ、なんで立ち読みしたんだっけなぁ、ああ、思い出した、なんの雑誌か見たか忘れたけど、女優は「悪魔のKISS」で胸だしたのにその後一切脱がなくなった人だ(最低な覚え方です)、ポーン、常盤貴子さん(さん付けする余裕がまだあったのかと放映を見て自分が答えたのに驚いてしまった)。自分でも未だに信じられない解答(芸能はそこまで強くない)なんですが、とにかく正解。さぁ、ここから連続で正答しないと。青の方はともかく、白の方に答えられると角への道が遠ざかりますからね。

■南北戦争で、北軍総司令官として勝利し、/後に・・・グラント(正答):青㉑

お、またクイズではよくある問題文の流れだなあ、南軍総司令官はリーと頭の中でプリセット、確定してからおそ・・「として勝利し、」!? と思った瞬間ボタンを押した音が聞こえる。あう、青の方が解答権。そして正解。はうぅ〜。読み違えちゃったよ〜。画面でもがっくりとうなだれる姿が放送される。

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やってしまったっす。凹む。念頭にはあったとはいえ、2つ目の角を青の方にあげてしまった。いいや、次だ次。次答えれば角取れるんだから。

■吉本興業の人気タレント、「ロンドンブーツ1号2号」の亮と淳は同じ/苗字です・・・田村(正答):赤①

なんかどっかで聞いたことある問題文だったので、ロンドンブーツあたりで田村かなぁと思い、「同じ」で確定。ちょっと遅いかな、でしたが解答権は得られる(また芸能問題)。ここでようやく角の①に入れる。基点ができました。アタックチャンスまで押し捲るぞ〜。

■1953年の7月16日、ミス・ユニバース世界大会で三/位に、・・・伊東絹子(正答):緑⑥

当日系の問題。最近のアタックはホントこの系統の問題が多くなったよなぁと思いつつ、ミス・ユニバース、あれ、対策問題集の中にあったよ、ありゃ、でてこない、ええと、あ! ・・・緑が解答権を得て正解。うわちゃ〜。対策問題集から2問出題されて、2問とも解答権すら得られなかったんでやんの。なんのためにあんなに作ったんだ〜と自己嫌悪。でもこれで⑯に入れれば枠のラインを1本確保できる。アタックチャンスまであと2問、慎重かつ大胆に行かなければ。

■イタリア語で「小さなガチョウ」/・・・ピッコロ(誤答:オカリナ):赤2問休

 収録後、カットしてくれないかなぁと思ったほど物凄く恥ずかしい誤答。頭の中では「オカリナ」がでてたのに、口をついて出た言葉はピッコロ(イタリア語で「小さな」の意味)。ああああああ。思わず口を押さえてしまいました。

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やっちゃったよぉぉぉ。こりゃ負けたぁぁぁ。超落胆。こんな誤答したら勝てません。また凹む。願わくば、立ってる間1問でいいからスルーになってくれないかということ。はぁ。

■遺伝子組み替えによって実現が間近だという幻の薔薇を売った、最相葉月の話題の本の題名は何でしょう? ・・・青いバラ(スルー)

作者は知らないが確かタイトルは「青いバラ」かな、と思ってました。頼む、スルーになってくれ〜という願いが通じちゃいました。このスルーは大きい。

■アタック25の解答席の、四色の色のうちの二色を使った四字熟語です。疑いが晴れて自由のみになることを何と言うでしょう? ・・・青天白日(正解):青②

問題文が読みきられて「青天白日」かな・・・頼む、これもスルーになっちゃって〜という願いが通じてカウントが始まるが、結局青の方が正答をひねり出す。ここで②に入る。いや、これはこれでセオリー通りなんですが、結果として自分に運を引き寄せました。もし⑳だったらどうなってたのでしょう。勝負は時の運でもあるんだなぁ。

■柔道で、自由な動きの中でお互いに技をかけ/あっ ・・・乱取り(正解):赤⑯

アタックチャンス前に席に戻れました。とにかく⑯が欲しい。ラインを作っておかないとどうにもなりません。で、やってきた問題がまたもや基本問題。これもちょっと遅いんですけど、誤答したら最悪ですし、この手の問題なら読み違えなければ解答権は取れるとこの時点では完全に確信してました。正解して左の枠にラインを1本。アタックチャンス前にやっと格好がつきました。

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アタックチャンスの掛け声で収録もいったん休止。張り詰めた緊張感も一回リセットです。さて、どうしたもんだか・・・

アタックチャンス!

児玉さんの「アタックチャンス!」の掛け声で本放送ではCMに入りますが、実際の収録もここで一休み。張り詰めた緊張感を解くことができます。アタックチャンス前のパネルの状況ですが、ひとつラインを作っただけでも良しとしなければいけないというところ。「ピッコロ」の誤答後にスルーがなく青が2連答してたらどうなったことかと思うとぞっとしましたね。

さて、どうする?

常識的に考えれば⑲をとって、アタックチャンスのねらい目で⑤をあけて、次の問題を答えて入るという以外にはありません。また、この時点ではさすがに気づいてなかったのですが、この連続正解で勝ちまでも決まります(この時点で13枚確保で、残りの問題をすべて青が答えても1枚差しのげる)。しかし、あけた⑤には青も入ることができます。これはかなり惨め。勝利の可能性が激減しますし、だいたいこの作戦は「連続正解すること」が前提、かなり危ない橋です。考えたのは③を取るという手段。これならしばらくは赤以外入ることができませんが消極的ですし、なにより先日のアタックで23枚を獲得した知人との約束「勝って年間戦(年末にある得点上位者による年間チャンピオン決定戦)でお会いしましょう」が果たせません。そんなことを考えていると、児玉さんが恒例となっている「アタックチャンス休憩の飴玉配り」で自分の席にきました。貰ったところですぐ食べれるものではないんですが、ああ、これが児玉さんの飴玉なのねと何故か感激。そしてこれまた恒例である、アタック25監修・堤章三さん(テレビのクイズでとってもエライひと)による「アタックチャンス講座」がそれぞれの挑戦者に対してあります。

堤さん「⑲をとって⑤だね」
自分「はい、それしかないと思います。」

自分の気持ちはここで固まったのでした。守りはここまで。せっかくラインを作れたのだから攻めに転じないと。

勝負を決めた2連答〜ラストコール

児玉さんが仕切りなおして収録再開。「アタックチャンス!」

■風力発電用の風車が数多く設置されている、「風の強い街」苫前町がある都道府県は/どこでしょう ・・・北海道(正解):赤⑲:アタックチャンス⑤

問題文が読まれたとき頭の中にプリセットされたのは「青森県」でした。なーんかどっかで国内最大級の風力発電所が青森県にできるとかいうニュースを最近見たなぁ、と。詳細は忘れてましたので、なにか青森県を限定する言葉がでたら押しちゃおうと思って聞いていたら、「トママエチョウが・・・」、苫前町? え、それは自分の出身地である北海道の地名ではないですか? 瞬時に「青森県」を消し去ってボタンを押す。ランプがつく。児玉さんの「赤!」という言葉が耳に入る、いいんだよな、と自問自答。そして「北海道」を答える。

児玉さん「そのとおり北海道!」

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よぉぉぉし、これでまずは勝利への第一関門クリア。⑲を指定して、アタックチャンスのねらい目に⑤を指定。さぁ、次。次を答えないとこの正解がただの二塁打で終わってしまう。逆転2ランにしなければ。

■現在発行されている、千円、二千円、五千円、一万円の紙幣のうち、富士山/がデザイン ・・・五千円(正解):赤⑤

問題文の冒頭で4択であることが判明。スルーになることはまずありえないだろうから、限定が聞こえた瞬間飛び込まなければ。例え全然知らない限定でも。。。「・・・のうち、」その次の言葉が決め手になる。。。「富士山が」もらったぁ! ・・・よし、押し勝てた! 自信を持って「五千円」を解答。思わずガッツポーズ。これで青の方と立場が大逆転。予定通り⑤をコール。よし、あとは答えるだけでパネルが増えていく。年間戦も見えてきたぞ。

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■ディズニー映画「ラマになった王/様」の ・・・西城秀樹(正解):青㉒

あと1問答えれば勝ちは決まり(実際には決まってました)なので、確実に押していこう。「ディズニー映画で・・・」ぐは、夏休み映画で山はってたのはずれた(「猿の惑星」「A.I」で対策問題作ってました)と思った瞬間、青の方が解答権を得る。はえー。しかもしっかりと正解。ちゃんと対策問題作成していたのね。こりゃしょうがないや。㉒をとられてしまう。残り3枚。

■江戸時代の歌舞伎では、一番目狂言の最終の幕を指し、現在では物事の終局という/意味で ・・・千秋楽(誤答:大詰め):青2回休

「・・・最終の幕を」あたりで千秋楽かなぁと頭の中でプリセット、「大相撲」という単語がでたら押そうと思ってましたが、問題文はそう続かず。なんだろう? と考え直していると青の方が解答権。出てきた答えは「千秋楽」、や、それで正解だったらダメージ大きかったですがさすがにそんなことはなく。児玉さんが言うように青の方は確かに攻めるしかないですけどね。

■今年の8月3日から第8回世界陸上選手権大会が開かれるのは、カナダのなんという都市でしょう?/・・・モントリオール(誤答:エドモントン):緑2回休

また時事だよー。しかも世界陸上なんてTBSだから押さえてないです。スポーツが得意な人の差込問題(たぶん緑の方)なんでしょうけど、さすがにここまで押さえてなかったらしく誤答。自分もトロントかなぁと他人事ながら考えてましたけど違ってましたね。そう、ここで無茶する必要はないのです。自分の範囲内に入ってきたら確実に答えればいいだけなんですから。

■すべての条件が揃うことを、能楽で小鼓・太鼓・大鼓(おおかわ)などの3つの楽器のリズムが揃うことから何と言うでしょう?/・・・三拍子(正解):白㉕

言葉問題でまたもや日本の古典芸能から。2つ前に同じような問題だしてるとか思いながら問題を聞くも、頭の中に浮かぶのは「三つ揃え」の言葉。ちがーう。これじゃない。「みつ、みつ、みつ・・・」と考えていると白の方が解答権を得て「三拍子」。ああ、3つのリズムね。そゆことか。㉕を取られる。まだ大丈夫、これなら⑳と㉔のどちらかでいいんですから。

■ハンガリーの民族音楽/の旋律を・・・チャルダス(誤答:リスト):青2回休

問題の頭を聞いて、作曲家かなぁと思った瞬間、青の方が解答権を得る。げ、なんかの基本問題だったっけ? 出てきた答えは「チャルダス(ハンガリーの民族舞曲。古くは男性のみによる農民の踊りだったが,のち社交ダンスにもなった。ゆるやかな部分とシンコペーションの強い速い部分に分かれる,2拍子系の曲。『マイペディア』(平凡社)より)」。いやそれは難しいな。ちょっと当日の問題レベルと違う答えでホッとしたのでした。

■「パリ燃ゆ」「天皇の世紀」そして「鞍馬天狗」などの作品で知られる作/家は・・・大仏次郎(正解):赤⑳

アタックチャンス後の問題もモノにしてから波長があわない状態で、これも問題文聞いて誰だったっけ? になる。「鞍馬天狗」を聞いて、えーとえーと、思い出した、ボタンを押して正解。青の方が座ってたらきっと押し負けていただろうなぁと思いつつ、⑳を指定。これで17枚。あと1問答えれば20問で年間戦が見えてくる! 当初の目標に到達できる!

■江戸幕府の将軍のうち、名前に「家」がつかないの/は・・・4人(誤答:綱吉):赤2回休

あせりましたね。青の方が立っているんだから速さで勝負しなくてもいいではないですかというところで。もし4人が答えになる問題であれば「江戸幕府の将軍15人のうち、」となりますね。ま、答えが「誰」と予想がついても、きっと「つかないのは、秀忠/・・・慶喜!」と誤答していたでしょう。秀忠を最初に言ったら順番だと思うもの。ここでの誤答は約束されてました。がっくし。

■距離の単位のひとつに天文/単位があります、・・・地球と太陽(正解):青㉔:ラストコール

問題文の続きは「一天文単位は地球とどことの平均距離でしょう」。出題者側が意図した答えは「地球」。許される範囲というか、早押し問題の答え方のテクニックというか。正誤判定は児玉さんの機嫌ひとつですからね。同じ事を自分がやってたらアウトだったかもな〜。とにかくこれでラストコール。

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ということで、パネル17枚を獲得して、ローマ・フィレンツェ・ヴェニス、そしてパリの旅行挑戦権獲得!やったね!

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旅行獲得へ最後の問題

児玉さんが賞品を読み上げたところで中断。完全に気が緩む。勝った〜よかった〜。目標枚数には届かなかったけど、運を味方につけて勝てたよ〜。しかし、そんな勝者の気持ちに浸ることなく、別撮りでそれぞれの解答者の誤答シーンを撮影。席からたって、そして座るシーン。ものによっては差し替えるんでしょう。あまりにも憮然な顔とかしていた場合があったらのためなんでしょうね。

そして自分だけ、この後の収録の流れの説明を受ける。児玉さんと最初会話があって、自分の取ったパネルの色が抜かれます、が、実際は座席左手前にある専用モニターだけパネルの色は抜かれて、セットのパネルに映るわけではないということ(事前知識で知ってましたけど)。そして、もし正解したら前に出てきて、立ち位置を指定するのでそこに立って花束を持って構えて、沢木さんからプレートを受け取ってエンディングという流れになることを簡潔ではありますがレクチャーを受けました。

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収録再開。児玉さんから勝因について聞かれます。もちろん「アタックチャンス前後」でしょうと受け答え。後ろの席の応援団について聞かれましたが「カラオケ仲間」と答えると驚かれました。まぁ、その他にもクイズ関係の友人もまじってましたし、なんか違和感のある集団だったかもです。また、レパートリーについて聞かれて、自分がつまってしまったんですね。特定のジャンル/アーティストにこだわって歌うタイプじゃないので、これ!という旬な受け答えができなかったんですよ。「ええと、ミスターチルドレンとか」って噛みながら言ったのでは丸々カットされても仕方ありません。みんなごめーん。

そんな受け答えはともかく、児玉さんの「今日はある人物の名前をお当ていただきます」の台詞でパネルがめくれるにしたがって、視界に飛び込んできたのは海中の映像? このクイズの最初のほうの映像はあてにならないから気にしなくてもいいんですが、そうは言っても「なんのことやら」と不安にさせてくれます。画面下部が見難いのもどうかな、ですが、正面はほぼ丸見えなのです。答えねば。とんちんかんな答えを言わないように、と念じながらVTRスタート!

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序盤はなんのことやら全然わかんねー。でも、大島渚監督の顔がアップで映されたので俳優!? と思い、なんかの映画の賞を受賞したようなテロップでその意を強くするも、後のちょんまげ姿が正解なんだろうけど誰だかわからない。やば〜と思っていると最後の画面。おお、この人は! 毎朝ザッピングしながらテレビを見てますけど、テレビ朝日系列「やじうまワイド」でコメンテーターをしている人ではないですか、映画監督ではないですか!!!

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 児玉さん「その人物とは!?」
 自分「崔洋一さん(自信90%)」
 児玉さん「おめでとう!」

やった〜。陳腐な表現ですが、やった〜!!! 毎朝テレビ見ててよかった! 途中はホントになんのことやらでしたが、あれだけはっきりと画面に顔が出ればわかります。そうか、受賞のテロップは「月はどっちに出ている」か。無茶苦茶嬉しい。最後は当たればもうけものぐらいに考えてたので。自信90%とはいえ、リアクション芸人としてガッツポーズは派手にでてしまいましたね〜。それぐらい許してやってください。

前に出てきて、花束を受け取って、沢木さんから旅行のプレートを受け取って、もうサイコー!

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戦い終わって

これで収録終了! 観客席に向かって深深と一礼しました。

座席に戻ると応援席から歓喜の声が。みんなやったよ〜。仕事など休んできていただいて本当にありがとう! 励みになりましたよ〜。とっとっと、いい機会だから児玉さんと沢木さんと記念撮影取らなければ。

他の応援席の方も続々と降りてきますが、その中に第13回ウルトラクイズ準優勝者でクイズ$ミリオネアで1000万をかっさらっていった永田喜彰さんが。青の応援できていたのね。

一回メイク室に戻って、タオルをもらって顔を拭くとすごいことに。こんなに塗られていたのね〜。放送では一体どんな風に映っているんだか、楽しみでもあり、怖くもありというところ。

控え室に戻るとさっそくお金の清算。賞金17万円と出場手当5千円と交通費2万7千円の領収書をそれぞれ記入。茶封筒の中をみて確認しましたが、ちゃんと17万円入ってるよ〜改めて喜びに浸る。自分以外の3名は紙袋の中にすでに賞品が入っており、それをお持ち帰りになるということで、先に控え室を出る。お疲れ様でした。そして、まずはダイヤのネックレスの説明。後日配送ということなので、住所の記入を行う。また、全国共通グルメカードは放送があった後の配送になるという説明を受ける。すぐには使えないのね。そして、東リのカーペットを選ぶ。これも当然配送扱い。最後に旅行の話。旅行時期は11月か来年5月のどちらか。どちらにもいけない場合は局のほうから補填費という形で5万円支給されるとのこと。旅行2ヶ月前に、ジャルパックのほうから確認電話がある等の説明を受けました。ということは、お持ち帰りするのは現金だけなんですね、この時点では。知ってましたけど。

これにて朝日放送におけるすべての手続きが終了。さぁ、ロビーで待っている仲間とともに大宴会だ!

後日談①解答者としての振り返り

9問正答していますが、誤答も最多の3問。よく3問で済んだなぁ。最初の誤答は当たればもうけもんで大勢には問題なかったのですが、「ピッコロ」は敗因になりかけましたし、「四人」はちゃんと答えていれば20枚の大台に乗っていたことを考えるともったいなかったわけで。確実さには欠けるプレースタイルがやっぱりでちゃいましたね。反省。でも、状況不利な場面で耐えたのは自分で自分を誉めてやりたいです。

後日談②賞金の使い道

というわけで、17枚のパネルで17万円+出場費5000円(パネル0枚でも5000円はもらえるのだ)で現金としては計175000円稼いできました。このうち7万円は当日の宴会+2次会で消失。残りは何に化けたかというと7/2(月)にニューマシンを買ってしまいました。ThinkPad s30企業向けモデル(Windows 2000搭載)です。背面がミラージュブラックのにも惹かれたのですが、Meなんて使ってられないので。左右のでっぱりが無線LANタイプのものと、 LANポート&IEEE1394内蔵タイプのどちらかを選べるのですが、無線LANは無線LANカードをもとより持ってますし、現在会社からレンタルしてもらっているVAIO N505ES の変わりにもしてしまうことにより、LANポート内臓のほうが使い勝手がいい(会社がインフラとしてもっていれば無線LAN内臓のほうにしたんですけどね)こともあり、左右のでっぱりはただのオブジェになりましたが、LANポート&IEEE1394内蔵タイプを選びました。

放送当日(2001/07/15

電話そのものは親からのみ。あとは全部メール。IT化の波はついにここまできたか。

やっぱり気になるもので、あちこちのクイズサイト回ったんですが、「よく逆転できたなぁ」というところですかね、感想は。面白かったという声もありました。面白くしようと思ってやったわけではないんですが、やはり個人の資質がでちゃいんでしょうかね。それはそれでよかったところです。

ーー

とまあ、こんな感じでした。もう20年近く前のお話ではありますが、逆に言うとルール変わらず今も放送されているアタック25は改めてすごいな、と。再度チャレンジの機会をとは思ってるんですが、なかなか予選参加はがきすらこない状況ですが、諦めずに待ち続けます。

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