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アプリを使ってもらうための理由 #接触確認アプリ / 2020/07/17 #クロス 出演セルフまとめ

2020/07/17 TOKYO MX「モーニングCROSS」に出演しました。その時にオピニオンクロスで発言した内容のセルフまとめとなります。

アプリを使ってもらうための理由

接触確認アプリの話は何度でもしたいです。
テーマは「アプリを使ってもらうための理由」。

さて、直近の数字については、厚生労働省のページで確認できます。
7月15日17:00現在で約726万ダウンロードです。

自分「アプリの会社にいるのでインストールしてもらうことがいかに大変かよく分かります。接触確認アプリは発表から726万件ダウンロードされたとのことですが、1日に換算すると約20万件。これだけのダウンロードをしてもらうのはすごく大変なんですよ。」

堀さん「ということは『よくやっている』という印象でしょうか?」

自分「そうですね。インストール数だけ見れば『よくやっている』という印象はあります。ですが、世界の状況にも着目してみましょう。」

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COVID-19 Contact Tracing Apps Reach 9% Adoption In Most Populous Countries

自分「アメリカの調査会社が調べた結果があるのですが、日本の普及率は5%で調べた13ヶ国中では7位でした。まあ、順番は問題ではないですが、トップのオーストラリアでも20%。」

堀さん「こう見ると、各国ともにジレンマを抱えていますね。」

自分「そうなんですよ。他の国を見てもすごく上手くいっているのかというとそうでもない。トップのオーストラリアでも20%。斯くして、アプリをインストールしてもらうことが非常に難しいかというところがあります。こんなに生命に直結する話なのに。

ちなみに、7月8日に自分のアカウントでも聞いてみました。これがTwitterの公式モーメントにも入りまして、約3万8千票集まった結果がこちら。」

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https://twitter.com/shigekixs/status/1280802467446263808?s=21

自分「まだこの時点でも半分も入れていない。もちろんインターネット上でのアンケートなのでこれだと30%くらいインストールしているんですけど。『なにそれ?』という人もまあまあいるんですよね。

かつ、時系列が前後しちゃって恐縮なんですけど、6月17日に番組で行った意識調査の結果はこちら。」

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自分「本日(7月17日)の途中結果も見てみましょう。」

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自分「やっぱり『しない』って話になっちゃうんですね...。オピニオンクロスのテーマで言うと、GoToキャンペーンの話や、ライブで密になってクラスタとか色々この状況下で語れる話はあります。ただ、重ねて言いたいのですが、感染拡大の予防がしっかりしていれば、旅行にも行けるし、ライブにも行ける。このアプリはそのための手段の一つ。あくまでも手段の一つ。でも、人が持ち得るおまじない魔法の一つ。

一歩引いてみて、これどんなアプリでもそうなんですが、インストールするには自分にとって『ポジティブな理由があること』と『ネガティブな理由がないこと』です。

ポジティブな理由はずっと言ってきました。問題はネガティブな理由。いやあってもいいんですよ、極端な話、強烈にポジティブな理由があれば多少のネガティブはひっくり返せるので。ただ、予防というストーリーはなかなかポジティブに伝わりにくい。特にアプリだと効果として見えるものでもなく、実感がない。」

堀さん「Twitterの番組への反応を見ていても、そうでした。当事者になったりだとか、自分が濃厚接触の可能性があるかもしれないと思ったら動機づけになるけれども、やっぱり『ちょっとコロナ大丈夫かな』くらいの環境にいるとなかなか気持ちが動かない。それよりリスクの方を先にイメージしてしまうっていう方も何人かいらっしゃいました。」

自分「そうだと思うんですよ。接触確認アプリのネガティブな理由として例えばセキュリティ面の不安ですが、『これはないです』って仕組み上は言い切れる。この仕組み上でも問題があると感じたら調べられます。ここはかなり可視化されてます。

でも感情面なんですよね。この場合、Google、Appleに対してでしょうか? それは前回のオピニオンクロスで紹介しましたが、両社でステートメントが出てる。なかなかないことです。

あとは政府への信用・信頼。こうなると身も蓋もない。元々の信用・信頼が損なわれていると、その時点でなかなかインストールしようという気持ちにならない。公文書の記録がお座なりという一点においては僕も信用も信頼もないです。でも、その1点で丸ごと信用・信頼が損なわれるというのもおかしい。」

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自分「少なくともこのアプリに限れば『自分をまもり、大切な人をまもり、 地域と社会をまもるために、 接触確認アプリをインストールしましょう。』というメッセージに嘘偽りはないと思うんですよ。」

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自分「そして最後にポジティブ面に戻って。これ、告知が弱いのもあるんですよね。以前LINEで一斉アンケート取りましたが、あの仕組みで『入れてください!』ってなぜやらないのか。

あともう1点。今、臨時の給付金はみんな欲しいですよね。アプリ入れたら何かしらのポイントやプレゼントとかあったらいいと思うんです。例えばマイナンバーカードを持ったらマイナポイントが貯まるといったような施策が走っていると思うんですけど。あとは『PCR検査を安く受けられます』とか。

何かしらの『生活のメリット』があると、それだけでもインストール量は変わるでしょうね。ポジティブな理由をつけていかないと、信用信頼も含めて、インストールしてもらう気持ちになってもらえないでしょう。」

堀さん「本当ですよね。無症状でも感染している場合には拡散する可能性があるから気をつけてくださいと言う割には、無症状で感染状況をチェックしようと思ってPCR検査を受けたらあなたの場合は自費ですというのは大変不条理だと思いました。だったら、接触確認アプリを入れている人は公費で負担しましょうとか、総合的にキャンペーンを打ってほしいなと。」

自分「そうですよね。アプリが予防の気持ちを示すものだと良いですよね。ある意味、免許証の裏に臓器提供の意思表示が登録できるようなもの、みたいな。そういう形の、『私はこの状況に対して何かしらアクションを起こしています』みたいなポジティブな理由が目に見えるような形で分かるようにすることが大事かなと。」

堀さん「長友さん、いかがですか?」

長友佐波子さん(ジャーナリスト)「今の松浦さんのご提言、良いですよね。確かにインセンティブがあれば、アプリを入れようかなと考える人も多いと思います。ただ単に『めんどくさい』『よくわかんない』『メリットあんの?』って思っているよううな人には、少しでもインストールのハードルを下げてあげることが大切だと思うので、ぜひインセンティブを考えてもらいたいと思います。」

堀さん「Twitterではなるほどなと思う意見がありましたよ。『基本的に評価が4に達しないアプリは入れないようにしている』。アプリには評価があるんですよね、口コミで。今iOS版の接触確認アプリの評価を見てみたところ、ジャンル『メディカル』内では1位ですが、ただ評価は現在3.7。このツイートした方は集合知を信じるということですよね。こういう判断の基準もあったということです。ありがとうございました。」

接触確認アプリのインストール

App StoreまたはGoogle Playで「接触確認アプリ」で検索してインストールしてください。




クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!