野党界隈は何を改善すると良さげなのか

政治家のタウンミーティングで発言する人は、「消費税、金融、国債、貨幣はこうあるべきぞ!」とか「今こそ⚪⚪党と組むべきぞ!」「これが権力とマスコミの実態ぞ!」みたいな天下国家的な話をしがち。そういうの聞いてる政治家は勘違いしていくし、一般の人は「限界国士論客が怪気炎吐いてて近寄りがたいわ」と思って寄り付かないので残念なことになる。

もっと「こういう問題や困りごとがあるんだけどもしあなたに権限があったらどう解決しますか?」みたいな質問がガンガン飛んでくる方が政治家も鍛えられるし、まっとうな政治的手段を必要とするような類いの困難を抱えている人たちにも届きやすくなる。

何十人相手に話してそのうちの論客何人から質問という名の自説開陳を聞いて終わるだけよりは、「気になってることや自分が困ってることをここで話していいんだ」という場を作れると意義がありそう。しかし身の回りのことや自分のことはあまり人前で話したくない、ということもあると思う。マンツーマンや少人数で話す機会や場所をできるだけ増やすといい。また比較的大人数の会をグループ分けするときは、グループの人数を固定するのではなく、「最小1人から最大7人までに分かれてください」というような幅や適当さがあった方が、参加している人も無理や負担が減って少しは気が楽になるのではないだろうか。

決まったテーマ、決まった人数でテーブルごとに話し合って代表者に発表してもらいましょう、ということを市民に求めるのも悪くはない。だが、そもそも議員や候補者というのは「代議員」なのだから、人前でプレゼンできないような人の話を掬い上げ、体系化して「レプリゼント(Represent)」するのが役割であるはずだ。

もちろん参加する側の役割も重要で、あまり大戦略の話に長々と時間を費やしたり(あなたは中村喜四郎でも小沢一郎でもないのだ)、陰謀論の普及にいそしんでしまったりすると(本人は真実だと確信しているのだろうが)、せっかく有権者と政治家が率直に話し合う機会や場があっても活かせずに終わることになる。

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