「重二郎からの手紙」

迷犬1(重二郎について)

 以前のnoteで迷犬1の事について、少し触れた。Twitter等では、あえて名前を出さずに、迷犬1と呼んでいたが、名前を僕は重二郎と呼んでいた(ややこしいんだが、正式な名前は、又、違うのだが、僕は勝手に改名して重二郎と呼んでいた)
https://note.com/shigejirou/n/nddef4033d2bd

前に書いたnote

重二郎から手紙が来た

7月の上旬、その重二郎から1通の手紙が来た。

「お父さん こんにちは。元気にしていますか?
昨日、ボクは四十九日を済ませ、天国に旅立ちました。
〈中略〉
5月15日日曜日、午前1時50分 
お母さんに呼ばれたけど、ボクは戻らなかった。◯◯よく頑張ったね。◯◯ありがとうとお母さんが言った。
〈中略〉
お父さんのおかげで、ボクの犬生はとても豊かなものになった。お山、水遊び、雪遊び、ドックラン 美味しいものもいっぱい食べさせてもらった。たくさんのぬ経験をさせてもらったこと、感謝しているよ。お父さんにモフモフされている時、ボクは本当に幸せだった。
お父さん、たくさん可愛いがってくれて、たくさん愛してくれて、本当にありがとう」
重二郎


又、追伸として、遺骨を散骨して、最後に行った入笠山にボクのことを一番に愛してくれた、お父さんと散骨に行きたいと言う主旨の話しが付け加えてあり、カプセルに入った、彼の骨が同封されていた。

実は、兼ねてから、DM(変形性脊椎症)を発症していて、彼が、徐々に弱って来ている事を連絡受けて知ってはいた。

弱っている彼に、会いに行こうと思えば会えただろうけど、僕は会いに行く事はしなかった。
会う事により、彼を余計に苦しめる事になるだろうし、最後を看取る事も出来ないからだ。

僕と彼との関係は、僕が言うのも変かも知れないが、とても深い信頼関係が出来ていたと思う。
彼は、僕と一緒の時は、片時も僕の側から離れようとしなかった。いつも、僕の様子を覗っていた。こういう繋がっているような感じは、今までで、人間関係を含め、彼以外に一度もない。

大人の事情で、彼と別れなければならなかった時は、断腸の思いだった。彼の事をあまり思い出さないようにする為に、今の犬を迎えたようなものだ(今の犬に失礼だが)

この一連の事、最初は、なんちゅう事してくれるねん!って思った。僕は、彼の死を受け入れたくなかった。病気で弱ってても、まだ健在でいるかも?死んでないよな?という思いを残しておきたかったのだ。

入笠山に行く

7月の某日、僕は彼の骨を入笠山に連れて行く事にした。彼を散骨する事はしないが、彼の骨を入笠山に連れて行って、景色を見せてやりたいと思ったからだ。
その日は、前日から凄い雨が降っていて、当日は幾分かマシにはなったが、霧雨が降っているような天候だった。

ところが、入笠湿原に来る頃には、雨は止み晴れだし、素晴らしい雲海の景色を見せてくれた。

入笠山から見る雲海

そして、山頂で僕は骨が入ったカプセルを取り出して、風景を見せてやると共に、山頂にあるモニュメントに置いた(最後に重二郎と入笠山に来た時にモニュメントに座らせて記念撮影をした)

手前が骨が入っているカプセル
入笠山山頂の標識
いまの彼は4月以来の入笠山
重二郎と最後登った時は強風でこんな顔

山頂は、僕らが居る間は、不思議と晴れていた(下山してから、駐車場まではずっと、又、雨が降り出した)
僕は、この晴れが、最初は、今の犬の晴れ男パワーかと思っていた(うちの犬は、強烈な晴れパワーを持っている)が、もしかしたら、素晴らしい雲海の景色とこの山頂での晴れは、重二郎が僕達にプレゼントしてくれたものかも知れない。

(この山行で、O君に大変お世話になった、SPECIAL Thanks)


贖罪

僕は、人間の勝手な都合で生き方を振り回され、死ぬまで一緒に居てやれなかった事や彼の最後を看取ってやれなかった事を一生後悔して生きて行くだろう。
そして、彼と別れても良いと判断したのは自分自身だ。
会いに行かなかった事もそれが正しい事だったのか?今でも自問自答している。

重二郎 君を見捨てておいて、今更、こんな事を言っても仕方ないかも知れないが、僕が近くに居てやれなくてホントにすまなかった。
僕は、お前を忘れる事は、1日も無いよ。出来たら、来世で一緒に暮らせたら良いな。その時は、もう手放す事は絶対しないからな。

最後に、このnoteを書くべきかどうか?悩んだし、書いていいものかと、今も思っているが、Twitter等で重二郎の事も色々と書いてきたので、最後に記録として残す事にした。

お花畑で


川遊び
メタセコイア並木
河津桜
狭い所が好きだった
車山にて
クリスマス仕様に
南禅寺水路閣
哀愁漂う背中


ある日のドックランで


最後に

自己満足の暗い内容のnoteを読んで頂きありがとうございました。

 


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