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ラムの原料とは?蒸留酒の違いを分かりやすく簡単に説明!

こんにちは、

理系ソムリエのシゲです!

ラムは何から出来ているのでしょうか?

種類も透明なものから茶色いものまであります。

今回はラムの基本的な部分を簡単に説明していきます!

1、原料・製法

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全てのラムは必ず、サトウキビが原料です。

サトウキビはイネ科の多年草で、日照量が多く、寒暖差が激しい環境ほど糖度が上がる。

刈り取ったサトウキビは圧搾され、採取されたジュースを発酵・蒸留してラムは作られる。

2、歴史

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ラムの誕生は16世紀、製糖業の繁栄に伴って増えた副産物である糖蜜を、発酵・蒸留したことから始まる。

糖蜜は当初、ハチミツの代用として飲み物に加えたり、パンに塗ったりして使われていた。

糖蜜を発酵・蒸留して作られたラムは、労働者に与えられていた。

ラムの発祥には他にも、17世紀頃に西インド諸島のバルバドス島にやって来たイギリス人が作ったと言われている。

1493年、コロンブスの2回目の渡航時にエスパニョーラ島(現在のハイチとドミニカ)にサトウキビの苗が持ち込まれた。

サトウキビにとって気候があったため、その後カリブ海の島々は一大産地となり、砂糖作りが盛んになって行った。

これに目を付けたイギリス人が、ラムの製造を行ったという説である。

この酒を飲むと陽気になることから、現地の言葉で『興奮』を意味する『Rumbullion(ランバリョン)』という言葉がなまり、ラムになった。

当時のラムは現在に比べてアルコールも強く、酒質も粗々しかった。

ラムは船乗りの間で『壊血病』の特効薬として信じられ、渡航には欠かせないものとなっていた。

『壊血病』とは、ビタミンCの欠乏により出血性の障害が体内の各器官で生じる病気である。

当時の粗々しい酒質のラムに、ライムジュースと砂糖を加えて飲んでいたことが、予防や治療に繋がっていた。

また、長期の渡航では水は腐って飲めなくなるため、水分補給としてもラムが船乗りに支給されていた。

3、分類

ラムは大まかに分類すると3種類に分けられる。

①ホワイト・ラム(ライト・ラム)

熟成させない無色透明で、キレのあるドライな口当たり。

②ゴールド・ラム(ミディアム・ラム)

短期熟成で透き通った褐色、マイルドな口当たり。

③ダーク・ラム(ヘビー・ラム)

長期熟成で茶色、重厚な味わい。

4、オススメの飲み方

①キューバリブレ(ラムコーク)

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氷の入ったグラスにライムを搾り入れ、ラム30mlに、コーラでグラスを満たせば完成。

コーラとラムの甘さが調和した、ゆっくりと飲む定番カクテルです。

②XYZ(エックスワイズィー)

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シェーカーにラム30ml、コアントロー15ml、レモンジュース15ml を入れシェークし、カクテルグラスに注いだら完成。

XYZは、Zの後には何もない、最後に飲む『究極のカクテル』とも呼ばれています。

度数は高いが、比較的初心者向けのカクテルです。

5、まとめ

いかでしたか?

ラムはその昔、イギリス海兵の士気向上のために支給していたなど、海軍と密接な関係があります。

また、海賊をモチーフにした映画の影響もあり、『海の男の酒』のイメージが強いですね。

そんなことを考えながらラムを飲むのはいかかでしょうか?

今宵もあなたに最高の一杯を!

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