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えっ?✖✖金額1000万円?【あと一歩】

小6の娘が産まれる前のお話。
事件は“嫁さんの叫び声”から始まりました。

「うわっ!」


その時、私は別室に居たので、何の叫び声かは全く理解できず、それ以前に嫁さんが何をしていたのかも分からなかったので、
「何事なん?」
と、叫び声の発生場所へと移動。

目にしたのは、床に広げた状態で新聞を読んでいた嫁さんの姿。
広げられていたのは、本日付けの朝刊。
どうやら、その朝刊を読んでいる最中に叫んだみたいです。

驚くような記事、もしくは事件が書かれていたのでしょうか。
“未読状態”だった私は、何がなんだかさっぱり。
広げられた朝刊の横には、複数枚の紙切れが置かれていました。
よく見ると、その紙切れの正体は“宝くじ券”。

“第✕✕✕✕回西日本宝くじ”と印刷された宝くじの抽選券。

抽選券には“抽選日✕月✕✕日”と昨日の日付が書かれていました。
当選発表が行われた翌日、本日付の朝刊に“当選番号の一覧”が掲載される事が周知の元、自身が購入した抽選券が当選しているか否かの確認作業をおこなっていたのです。
記事でもなく事件でもなく“当選番号の一覧”を見て驚き、叫び声を上げたのでした。

「ねえ、この当選発表を見て!」


と、叫び声に続いて嫁さんが発した言葉。
興奮した状態で“当選番号の一覧”を見るようにと促してきました。

「ん?何等か当たったん?」
手元にある抽選券を照らし合わせてみましたが、当選したのは“下1ケタ”の6等100円が2枚のみ。
照らし合わせた抽選券、その数19枚。おかしい、必ず10枚単位で購入するはずなのに、1枚足りない。

不足分と思われる“1枚の抽選券”を探したところ、嫁さんの右手でしっかりと握られていたことが判明。
叫び声の発端と思われる“1枚の抽選券”。

「もしかして、その1枚が当たったとか?」
私自身の目で、“1枚の抽選券”に書かれている番号と“当選番号の一覧”を照らし合わせた結果、


1等
当選金額・・・1000万円
✕✕組✕✕✕✕✕✕番


なんと、1等の当選番号と同じ“番号”だったことが判明。
驚きました。
見間違いでは?…何度も何度もその番号の見直し作業をおこなったんですが、同じ番号と判明。
本当に同じ番号だったんです。証拠は残しておりませんが、本当なんです。
ただ一つ、相違点がありまして、“組”が違っていました。

「はっ?…もしかして、組違い賞?」
と思ったんですが、残念ながら、購入した宝くじには“組違い賞”が設けられてなく、1等の当選番号と同じ“番号”だった“1枚の抽選券”は見事に外れ券域の仲間入りに。

「嘘やろ!」


思わず私も大声で叫んでしまいました。
(当選確認をおこなった時間帯が夜中じゃなくてよかった(笑)

それ以降、コモリ家で購入した宝くじは“下2ケタ”及び“下1ケタ”の当選のみで、1等もしくは組違い賞とは無縁の生活を送ることとなり、現在に至るのでした。

おしまい。



以上、書くンジャーズ日曜日担当のコモリが、過去に購入した宝くじのエピソードを大げさではなく、ありのまま再現しながら、99週目のテーマ【あと一歩】について書かせていただきました。


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