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他人事から自分事に変わる瞬間の記録。

こんにちは、節約お兄さんです。
普段は保険代理店の広報として活動し、インスタグラムでは家庭が平和になるようなお金の話をしています。


最近、保険に入りました。

自分が亡くなった時のために、妻に不自由なく生活してもらいたい想いで加入した"収入保障保険"、癌になった時に一時金が出る"ガン保険"、また三代疾病になった時に、自分の代わりに資産形成を続けてくれる"変額終身保険"の3つ。

新NISAにも満額入れる勢いで積立設定は完了、老後や将来の教育資金を確保するためにあとはバキバキ働くのみ。昨年から継続できているジムのおかげもあってか、体の調子もいい。

そんなタイミングで、4月にまさかの腫瘍が見つかりました。

妻が。

【明日があることを当たり前だと思って生きすぎた。】
私の近況をここに記録しておきます。

遡ること一ヶ月程前。ご飯を食べるたびに腹痛を起こしては、「お腹痛い〜」とだけ言ってなんとか過ごしていた。それから腹痛は少しずつ収まって行ったと思いきや、二週間程前に冷や汗が出るほどの、腹痛と嘔吐。

私は以前から、便に血がほんの少し付いていることを分かっていながらも、きっと『痔』だろう、病院いくのやだなぁなんて思いながらそれを無視して過ごしていました。この腹痛がきっかけで、私はようやく病院に行き、まずは痔の検査を受けました。そしたらなんと・・・「痔じゃないですね」と先生の一言。え、じゃあこの便に付いている血はどこから?と思った矢先、先生から「大腸の検査しておきましょうかー」と言われ、2日後大腸の内視鏡検査をすることに。

結果、S状結腸に大きな腫瘍が見つかりました。これは内視鏡では取れるものではないので紹介状を書いてもらって、大きな病院で検査を受けました。検査結果は来週4月24日。先生の顔がなんか微妙そうな表情、本当にやめてくれ。この腫瘍のステージが何であれ、足掻いてもどうしようもない。これから私はこの腫瘍を取り除くためにお腹を開いて、腸を切り取る手術を受けることになりました。二週間程の入院です。幸い、人口肛門ではなくて良さそうです。

気分はもちろん落ち込みますが、私にはやりたいことがありすぎるので、こんなタイミングで死んでられないと思っています。いや、本当に。少しでもぼーっとすると「え、私ぬのかな?」なんてやばい思考に走るので、なんか面白い漫画とか読みたいです。このタイミングでワンピースをまず読み切ろうと思います。(今780話ぐらい)

この腫瘍は私にどんなことを教えてくれるのだろうか。起きる出来事全てに意味があるとしたら、ようやくこのタイミングで私は生き方が変わるんだろうなぁ。変わりたいと思っても変われなかった私を、体の細胞が教えてくれているのか?人間って面白いね。体は自然から借りてるものだから、もう少し丁寧に扱いなさいよーって言われている気がしてます。

ひとまず、5月から一旦この治療に専念しようと思っていますので、今はまだ元気ですが手術後は安静にして、体も心も休めます。休めすぎてもメンタルが持たないので、試行錯誤やってみます。ここをどれだけ楽しめるかが試練かと。頑張って見せますよ。

最近バカボンドという漫画を読んで、主人公の武蔵のように生きるとか、死ぬとかそんなことを考えるなんて、私にはないなぁって思っていたら、こんなことに。(私の引き寄せ術は本当に凄すぎる。)

これを読んでくださっている方、何でもいいのでメッセージいつでも待ってます。そして回復したら私に撮影のお仕事ください。

(2024/4/19)

キャプション本文より

ここ1ヶ月くらいの出来事です。

先日、4/24に現段階の検査結果を頂きました。
「大腸に腫瘍がある。3~5cmの大きさで、腫瘍としてはかなり大きい。進行はステージ2or3。」とのこと。
幸い、肺や肝臓など他の臓器への転移はなく、ステージ4ではありませんでした(本当によかった、、)。

これから検査、手術や入院、治療と闘病生活が始まります。
現時点で分かっていることとしては、以下の通り。

【スケジュール】
5/10,17 手術に向けての検査
5/20 入院
5/21 手術前の説明
5/23 手術
6/初旬(未定) 退院

手術によって摘出した腫瘍を検査に出して、結果が分かり次第医師と相談しながら今後の治療を決めていきます。


治療が終わったタイミングでまたnoteを書こうと思いますが、一旦ここまでの気づきがいくつかあったので、シェアします。

0.0057%

見出しの数字は、大腸がんに罹患する確率です。
国立がん研究データが発表しているデータによると、30代で大腸がんに罹患する人は10万人に5.7~13人だそうです。30~34歳の間だと5.7人(0.0057%)だとか。

全国がん登録罹患データより

腫瘍が見つかる前までは、このグラフを見て、「10万人に5.7人か〜、少ないね〜。」という感想しか出てきませんでした。半ば他人事な感覚です。

この感覚が、自分事になったことで景色がガラッと変わりました。
なんてったって5.7人の側にいるんですから。

確率は限りなく小さくても、当事者としては問題が100降りかかってきます。「治療もなるべく負担がないものだとありがたい」「てか1日でも早く完治してくれ」「早く妻とのんびり旅行したい」みたいな思考がグルグル回ってます。経済面の心配より、身体の心配ばかりでてきます。

なんでも受け止められる性格だと思ってましたが、今回の件はさすがに心が揺さぶられてます。10年前に父親が食道がんになった時とはまた違う感覚。だって30代だし、女の子だし。この年齢になってくると将来の子どもも意識するけど、そんなことよりもまず妻が健康でいてくれたらなんでもいい。

とにかく、早く治療が終わって欲しい。

高額療養費は2ヶ月分かかる想定で

医療費についてのお話です。

先日(5/8)、病院から手術日の案内の電話がかかってきました。
「5/23に手術です。5/20から入院で、5/21に説明があります。」と医師からの案内がありました。5/10,17に事前の検査があるので案内はその後かと思ってましたが、意外と早い。

知ってはいたんですが、手術日って病院側のスケジュールに合わせるので選べないんですよね。手術後の2週間は入院と事前に聞いていたので、5月6月分の高額療養費の上限2ヶ月分がかかる想定です(もちろん差額ベッド代や交通費などは別途かかります)。

経済的な面では月初から手術がスタートして入院するのがベターですが、そんな悠長なことは言ってられません。「医療における費用にコスパは求めるな」と過去の自分に言ってやりたいです。


保険会社は給付されるならどこだっていい

冒頭に、自分の保険の見直しをしたと書きました。
「妻の保険も同時に見直せばよかったじゃないか」という声もあるかもしれませんが、ほんと結婚のタイミングでやればよかったなと後悔しました。保険の加入は先延ばしの天才には厳しいみたいです。

ただ幸いにも、共済に勤めているお義母さんが妻に保険をかけてくれていました。県民共済とコープ共済、アフラックの3つ。これからの通院状況にもよりますが、100万ほど給付されるみたいです。親がかけてくれている保険には愛が詰まってますね。ただ今回の治療費は自分の預金から出して、妻が完治した時のご褒美やチャレンジしたいことのお金として受け取ろうと思います。将来子どもができたら、おせっかいでいいからかけてあげようと思いました。

今回の件で一番感じたことは、「給付されるならどこでもいい」ということ。

雑誌の中に「おすすめ保険会社!」といったコラムがあったり、ネットでも「コスパのいい保険!」「安い保険ランキング!」といった記事が散見されます。
自分が所属する保険代理店のFPも、保険会社の細かい内容まで調べ、A社のココの部分がいいだのB社のココの部分がいいだのFP同士で討論している景色をよく見かけます。

ただ当事者になった途端、「もうぶっちゃけ給付されるならどこの会社でもいいや」という感覚。そんなことより、加入を検討しているなら1日でも早くかけておくことの方が500倍重要(検討してないなら別ですが)。

あと「しっかり保険かけてるから、お金のことは気にしなくていいからね」と言ってくれたお義母さんの言葉がすごく嬉しかったです。全額自分の貯金から賄う気持ちでいますが、この一言で心が救われました。今の自分には経済面の支えより精神面の支えの方が必要なのかもしれません。

また、腫瘍が見つかってすぐに日頃仲良くしている医師の友人や、当社の代表に相談しました。腕のいい医師を紹介してくれたり、病院の選び方を教えてくれたりと、自分ごとのように動いてくれました。また会社の定例会で共有した時にはメンバーから激励の長文を頂けたりと、心温かい言葉に囲まれました。さすが保険会社だなと。皆さんの心配りに感謝です、ありがとうございました。

自分が伝えたいこと

最近、インスタの投稿を見て「せつにい最近の投稿保険の内容多いな」と思った方がいるかと思います。4月末ごろから保険の内容に絞って書いているのは、この一件があったからです。

ただ決して「保険に入れ」ということを伝えたいわけではなく、自分事に置き換えて想像して欲しいと思ってます。「がんになったらどんな生活になるんだっけ」「配偶者が亡くなったらどんな生活になるんだっけ」「いったいどんな感情になる?」とたった10分でもいいから考えてもらいたいです。そして、ご家族がいる方はできれば夫婦で会話をしてもらいたい。そんなきっかけになればと思い、今回noteを書きました。

感想のコメントやシェア、大歓迎です。
読んで、心が動くものがあればお願いします。

おまけ

心配してくださってる方へ、妻は元気です。
カメラのお仕事は休養中ですが、最近はvlogのアカウントを作って家の中でも表現活動を続けています。

自分が言うのもなんですが、妻の作る世界観は天才です。
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全ての皆様が平和に健康で過ごせる日々を願っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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