尾崎記念時計塔 風景印と記念碑
東京都千代田区にある第二霞ヶ関郵便局の風景印には尾崎記念時計塔(三権分立の時計塔)が描かれています。
尾崎行雄(1858-1954)
時計塔は、尾崎記念会館(現・憲政記念館)の事業と合わせて国会前に1960年(昭和35年)7月に完成したものです。尾崎記念館というのは、「憲政の神様」として知られる政治家・尾崎行雄を記念した施設で、時計塔も合わせて建てられました。
福沢諭吉の設立した慶應義塾で学んだ尾崎は、1882年(明治15年)に自由民権運動の中心の一つだった立憲改進党に参加しました。国会開設が実現した1890年(明治23年)第1回総選挙に三重県から立候補して当選。以後1952年(昭和27年)の総選挙まで25回連続当選しました。
「憲政の神様」と呼ばれるきっかけになったのは犬養毅《いぬかい つよし》(1855-1932)とともに起こした「第一次護憲運動」です。1912年(大正元年)に第三次桂内閣を言論とデモで辞職に追い込んだ出来事で、大正デモクラシーの起点ともなりました。
尾崎行雄の63年近くにわたる議員生活は現在も破られていない記録です。
時計塔の高さは31.5メートル。司法・行政・立法の三権分立を示す三角形の柱状の塔です。
地図
時計塔は国会前庭にあります。セットとなる憲政記念館は建て替え中(少し離れた場所に移転しています)。
動画
第二霞ヶ関郵便局
風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。
風景印は1979年(昭和54年)9月1日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。
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