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最上川舟唄碑 風景印と記念碑

 山形県西村山郡大江町にある左沢あてらざわ郵便局の風景印には最上川舟唄碑が描かれています。

最上川舟唄

 最上川は源流を西吾妻山に持ち、米沢市・山形市を通り日本海側の酒田市につながる一級河川で長さは229キロメートルと日本で7番目に長い河川で、その流域は山形県の大部分を占めています。

 最上川の舟運は、江戸時代に米沢から酒田までが開通したことで、流域の年貢米を酒田を通じて「西廻り航路」で江戸に運ぶことができるようになりました。左沢から下流では船を変えるため積替が発生する重要な川港でした。急流最上川の船頭の仕事は命懸けであったそうです。しかしながら「舟唄」と言われるようなものはなく、その成立は昭和まで待つことになります。

 1936年(昭和11年)民謡愛好家の渡辺国俊(1905 -1957)がNHKから舟唄を紹介するよう話があり、郷土の芸能人であった後藤岩太郎(1891-1953)とともに舟唄の作成に取り組みました。後藤は舟唄を求めて各地を巡り、舟上で船頭と唄い続け、1946年(昭和21年)に最上川舟唄が完成しました。

 碑は、1962年(昭和37年)に当時の山形県知事の揮毫により完成したものです。


記念碑の地図

 記念碑は楯山公園展望台にあります。


碑文

最上川舟唄碑 山形県知事 我孫子藤吉


動画


左沢郵便局

 風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。

 風景印は1973年(昭和48年)5月10日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。


最上川、旧最上橋、船頭が描かれています

 

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