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扁桃腺アデノイド摘出手術した息子の話


きっかけ〜検査


息子は口を閉じて寝たことがなかった。
慢性鼻炎なので仕方ないと思っていた。
きっかけは中耳炎の経過観察で受信した際の先生の一言。
「寝てる時の動画を撮ってきてもらえませんか?」
なぜそんなことをと思いつつ、動画を撮影。

息子は息をしていない時があった。

5分撮って、大体1分くらい、息をしていない。
いびきも、グーグーと言うより、すーーーーーがっガッと、息が止まる感じ。
旦那とこれは寝れてないんじゃないかと動画を先生に見せると、
「もともと扁桃腺大きいので、無呼吸症候群の検査をしてみましょう。」
無呼吸症候群の検査は、検査キットを病院が企業に申し込む→企業が自宅に送ってくれる→検査→結果を病院に送る→再度診察
という流れ。

無呼吸症候群で悩んでいる人はとても多いらしく、機械はレンタルでなかなか届かない。
診察ギリギリに検査をした。
結果は、【中度無呼吸症候群】大人なら経過観察だが、子供だと手術した方がいい。との事。
そのまま大きな病院に紹介状を書いてもらった。

初めての大きな病院

息子はラッキーな事に大きな病気にかかった事も骨折したこともない。
初めての大きな病院。
退屈なはずなのにしっかりと待っているところを見ると、緊張してるのかなと思った。
しばらくすると呼ばれた。ここでは聴力検査をする。と。
え?扁桃腺見に来たのに耳の検査?と思う人も居るだろう。
耳の聞こえの検査は大事で、ここで耳にも水が溜まりやすかったりすると、別の手術が必要なのだそうで、耳と鼻は繋がってるという当たり前のことを私も先生に説明されて思い出した。

検査後息子の扁桃腺とアデノイドを確認したドクターは(以下似てるのでDr.水嶋ヒロ)
「扁桃腺はこの歳だといちばん大きくなる時なのですが、息子君は普通の3倍くらいあります。アデノイドも大きいです。ほぼ塞がってる状態と言っていいでしょう。
僕個人的には手術おすすめします。
春休みや夏休みに手術入院できるうちにやりましょう。」

簡単に言うやんDr.水嶋ヒロ…
全身麻酔との事で、少し怖気ずく私。

Dr.水嶋ヒロ「睡眠ができていないというのはかなり問題で、ゆっくり寝ていないとこれから小学校での学習にも影響が出る可能性があります。本人も今食事の匂いなどが分からないこともあり、美味しくない物も多いと思います。」

え!?そんなことが…???
それは辛い…
手術の日程を決めた。
Dr.水嶋ヒロ「ちょっとだけ手術までに痩せとくと、傷口早く塞がるよ。」
息子「ラーメンは食べていい?」
私「ダメだね〜。」

春休みに手術することになった。

手術までの日々

息子はやはり気になるようで、後どのくらいで入院なのか何度も聞いてきた。
幼稚園にも報告して、先生にも手術の日程を知らせた。
手術までに2回平日に病院へ検査と手術説明に行かなくてはいけなくて、その際は遅刻することも伝えた。

Twitterで入院のグッズで便利だったものをたくさんの人が教えてくれて、用意した。
特に役立ったものをまとめる。
・ワイヤレスヘッドホン(子供用)
・蓋付きのコップ
・S字フック
・S字フックが着いた籠(Seria)
・割り箸、使い捨てストロー
・ウエットシート

検査は2回。2回目は入院の説明。
息子は多動気味なこともあり、半個室を希望した。
2人部屋で、仕切りがちゃんとあるタイプの部屋があいてるか聞いてくれるとの事だった。

術後喉を守るため食べることができないので2日は点滴と言われて、病衣を借りることにした。(点滴抜けたり鼻血が出たりしたので借りてよかった。)
病衣プラス半個室代で45000円程でした。

流行病になったら入院の日程組み直しなので園で流行ってる風邪はないか、手洗いうがいの徹底は気を使った。


いよいよ入院

春休みに入った週の日曜日、息子と入院した。
旦那は仕事だったので、妹が送ってくれて、病院についたは良かったけど逆に出てしまったので、時間外や土日の入口を確認しておけばよかった…。

初日は簡単な検査、検温、食事は普通に出て、病院内を探検して、YouTubeを見て終わった。
この日麻酔科医の先生が説明に来ることになっていたが、日曜日なので居ませんでしたと言われ、(え?日曜日に入院するの1か月前から分かってたのに今言う…?)と、若干不安になりながらも、息子がいつもの時間に寝ていて、凄いなぁと思うなどした。

入院中、病室に付き添いは独りだが、発熱してなければ父母の交代は可で、旦那はそのまま出勤するとの事だったので昼間は私、夜仕事が終わってお風呂に入ってきた旦那と交代、朝旦那の出勤と共に交代。手術日だけは、私が2日ぶっ通しということで相談していた。

手術当日

前日のよる9時から水も飲めずに少し元気なさげな息子。
食べることが大好きなので可哀想だと思っていたらもっと可哀想なことに朝から点滴を付けるとのこと。(手術が午後の予定が正午になった為)
点滴をつける時は私は部屋から出された。
(これは…よく聞くやつだ)と覚悟したら部屋から大絶叫。
トイストーリーの映画のDVDと共に息子が帰還。
自分で映画を指定して頑張って説得してくれた看護師さんにやってもらったそう。
頑張ったねと声をかけ、息子を寝かせながら(疲れたのかその後寝た)旦那に手術が正午からと伝えた。

朝の診察に向かうと、麻酔科医の先生が捕まらないので、担当医からの説明だけになりますと言われ、えー…と思いつつも承諾。
担当医からは、簡単な手術ではあるが、全身麻酔は絶対に100%ということは無いので、術後の経過も見ていきましょうとの事で、息子は大きめなので傷口が開いた時のことなど丁寧に説明してくれた。

息子は意外とケロッとしていて、手術室まで自分の足で歩き、私たちが見送る自動ドアの前でも手は振ったけど振り返らずにスタスタと手術室へ…
ここから1時間はかかるだろうと昼食を食べていたら(絶食中の息子の前で食べれなかった)40分後に看護師さんに「終わりましたよ。お迎え行きましょうか」と言われ、早い!とびっくりしつつも旦那に連絡し、2人で迎えに。
手術室の外から泣き声が聞こえて、半分パニックの息子登場。
2時間くらいなだめて、私はお風呂と洗濯に帰宅。戻ってきて、手術後最初の夜を過ごした。

主治医の先生から、初日からしばらくはいびきはかくと思います。と言われていたので、聞いていたが、明らかに優しい寝息になっていた。
いかに息子が息ができていなかったか、呼吸がしにくかったか実感して一緒に寝た。
息子は1度も起きずに寝て、次の日の朝、泣かずに起きた。

傷口が開かないよう祈る入院生活

一応息子も喉を労わって、初日はなにも話さなかった。無言でコップを指さしたり、(水は割とすぐ飲んでもいいよと言われた。)トイレを指さしたりして伝えてくれた。午後少し熱が出て、主治医の先生が術後よくある事ですと説明してくれた。

息子も少ししんどいのか、午後は熱が出たあと珍しくお昼寝していた。

2日目はご飯が食べれるようになる。
息子はお粥を食べないので、素麺にできるか聞くと、昼は出来ると言われた。

小さい声では話すことが出来るようになって、とても高くなった声は何も調べていなければびっくりすると思うが、事前に手術した人のブログなど読み漁っていたので、喉を庇って高い声が一時的に出ていると分かった。(1ヶ月ほどでうちの子の場合、元に戻りました。)
夜旦那と交代したが、夜咳き込んで喉が痛く、泣いていたらしい。
昼間は平気そうでも、唾を飲み込むだけで相当痛いらしくて、本当に代わってあげたかった。

3日目になるとだいぶ元気になる..
15分面会が許されたので実妹が来てくれて、おもちゃを貰って、早く帰りたいなぁと話していた。

夕飯に先生が来て、このペースの食事量だとまだ点滴は抜けませんと言われる。息子は少しショックを受けていた。

4日目の朝事件が起きる。
息子の手から点滴針が抜けてしまって朝から刺し直す事になった。息子はもう痛いのが分かってるので号泣してしまい、説得に2時間、付け直すのに1時間かかり、くたびれて午前ほとんど寝て過ごした。
実母が来てくれて、疲れた様子だったので心配していた。
夜看護師さんから、明日帰っていいかの話が先生からありますと言われた。

5日目ほとんど普通に話せるようになり、そうめんならつるつると食べれるようになった。
ずーっとアイスが食べたいと言っていたので、先生に食べていいものを聞こうとメモする。
診察では、明日帰ってもいいと許可が出る。
点滴針は一応昼まで付けておいてと言われる。
(この後この会話を忘れて看護師さんも忘れて抜かないまま過ごす……)

6日目最後の診察と退院説明。
退院日が土曜日だったので入院代は後日、帰ってからも1ヶ月は遠出しない(何かあった時処置ができない)など注意事項の説明を受ける。
旦那が車を回してる間に荷物をまとめる。
息子はここでもケロッとしていて、
「看護師さん、ありがと!ばいばーい!」と、点滴を抜いたばかりでまだ浮腫んだ手を振っていた。

帰宅は11時だったので、すぐお昼。でも息子が好きなハッピーセットやフライドチキンはあげられない。
あげられるものを説明して、とりあえず暖かいそうめんとゼリーを食べた。

退院後しばらくの生活

退院後は食べれるものを様子を見ながら食べて、激しい運動をしないように気をつけた。(心拍数が上がりすぎると血が止まらなくなったりする為)
以下息子がよく食べたもの(医師の指導のもと)
・そうめん(ラーメン風に味付けしたり、冷やしたり)
・Qooゼリー(飲みやすい量がちょうどいい)
・皮なしウインナー(ポークビッツなど)
・豆腐(暖かい豆腐にだし醤油をかけたやつ)
・味噌汁(大根や豆腐など柔らかくなる具のみ)
・茶碗蒸し(具は無し)
・アイスクリーム(ジャリジャリしてないソフトクリームみたいな滑らかなもの)

3週間後、診察で傷口がしっかりふさがっている事を確認してもらい、その後からあげクンやおにぎりでパーティーしました。
運動もOKになったので、幼稚園での体操教室なども復活。
本当によく頑張りました。

最後に……

息子は2週間出血がなかったので、3週間後普通の食事に出来ましたが、カサブタが出来たあと少しでも剥がれるとそこからまた1ヶ月ほど普通の食事には戻せない。
歯磨きなどもドキドキした。

息子は1度もせん妄など無かったので、調べていて覚悟もしていたので拍子抜けした。

術後2週間で全くいびきは聞かなくなり、喉が腫れたりして熱が出ることも年中さんの時と比べるととても少なくなった。

私は手術してよかったと思うし、するなら早めがいいと個人的に思う。

以上拙い文章失礼しました……
2023.7.27しがない主婦

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