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現場のリアルな声をお届け!現役私学教員インタビュー(No.2)

こんにちは。
今回も私学の先生を対象にインタビューをおこないました。
私学で働くことになった経緯や採用試験の内容、勤務校の実情など、現場のリアルな声をお届けします。

今回インタビューに協力いただいたのは「私学教員」さんです。
以下は簡単なプロフィールです。
教員歴:5年目 
勤務地:北関東 
校種:高校  
教科:国語 
職歴:私立➝私立

Q:なぜ公立ではなく私学の採用試験を受けたのですか?
A:「元々は部活動を強化したいっていうのがありまして、そうであれば私学の方が力を入れれるかなと」

Q:採用試験の内容はどのようなものでしたか?
A:書類が1次で2次が専門教科の試験と適性検査、3次で面接と模擬授業
2次試験の筆記の際は10人前後の受験者

Q:実際に働いてみていかがでしたか?
A:活動は週6日、平日は21,22時まで練習、土日は遠征、夏休み中の休みはお盆の4日間のみ、それでいて手当は1日引率しても5000円程度
「あまり最初は疑問に思わずやってはいたんですが、ただこれを40年続けるのは厳しいと思いまして」

Q:部活動の忙しさは現在の勤務校に転職して変わりましたか?
A:平日は1時間ほど、土日も活動はなく、退勤時間も17時30分~18時30分頃
「想像よりも緩く、(土日が休めることに対して)恵まれているなと思いますね。(Twitterの)教員アカウントの方々を見ていると・・・」

Q:勤務校の部活が緩いことは分かって転職されたのでしょうか?
A:「ホームページを見て、実際の大会結果を見ての2段構えっていうところですかね。自分の専門とかメジャーなスポーツの(その私学が出場した)いろいろな大会を検索しました。(結果を見ると)早々と敗退していて、さすがにこの成績で力をいれてないだろうと。」

Q:勤務校の採用試験の内容はどのようなものでしたか?
A:「1次が書類、2次は面接だけですね。」

Q:勤務校の待遇は前任校と比較していかがでしょうか?
A:前任校の収入は公立の約1割増し
「ただ、募集要項にはいろいろ〇〇手当支給と書いてあったのですが、入社してみたら何もなかったですね」
「(現在の収入は)手当でごまかしている部分が多いですね。ただ、自給換算すると前の学校の多分2倍くらいになるので」
賞与に関しては能力主義・成果主義的な部分が強く、同じ経験年数であっても額が異なる

Q:勤務校の長期休みはどのような勤務体系でしょうか?
A:「私学の良さだと思うんですけど、生徒がいない時の夏休み、冬休み、春休みは通常より早く退勤してよい形になっていて、それとは他に2週間から3週間ほど教員休暇というような日がありますね」

Q:私学の教員志望者に何かアドバイスをいただけますか?
A:「どこも入ってみなきゃ分からないことがある。合わないと思ったら辞めるのは1つだなと思います。」
「(どのような教員になりたいかは)価値基準によって変わると思うんですよ。そういったことを天秤にかけて辞めるなら若いうちにやめた方がいいのかなと思います。」

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部活動を頑張りたくて私学へ就職した教員が、就職後は部活動が緩い私学への転職を望む、という今回の事例は部活動の問題の深刻さを物語っていると言えます。何より自分自身も「私学教員」さんと同じ理由で私学を志し、同じ理由で転職活動を始めたので共感できる部分が非常に多かったです。

部活動の活動状況を調べるうえで、「私学教員」さんはHPだけでなく各部の大会結果まで調べられていましたが、口コミサイト(信憑性の問題はあるが、在校生・卒業生の投稿が多いため)や実際に学校を見に行く(ナイターの環境があるかどうかなど)のも手段の一つです。

前回インタビューさせていただいた「橘さん@理科教育」も 「いろんな学校を経験するのが良い」と話されていましたが、「私学教員」さんも「合わないと思ったら辞めるのは1つ」と話されており、私学の教員=移動がなく固定的とイメージしている人が多いかもしれませんが、もしかしたら公立の教員よりも流動的な働き方をしているのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。








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