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ジャンソナ冬定の反省

冬定が終わった。
今回のジャンソナは前回より格段に良くなっているという手応えが練習中にも本番中にもあり、それは事実だと確信している。メンバー間のイメージの共有とか、コミュニケーションが
上手くできるようになった結果だと思う。

しかし、打ち上げの場で先輩に「曲のフックが足りない」という指摘を受けた。かなりショックだったが、曲展開を振り返ると腑に落ちる面ばかりだ。次回のライブに向けては新曲の作成とともに、その改善が課題になる。

(「フックが足りない」要因)
改善点を明確にする。
今回の新曲2つに共通するのは

①同じフレーズを繰り返す時間が長い
②Aメロ、サビなどのセクション間の繋ぎで熱量が途切れる

ではないだろうか。
①については、曲全体としてアンニュイな雰囲気にしようとした結果でもあるだろうが、初見の観客にとっては飽きの原因になる。ジャンソナはセブンスコードの多用とトニックに落ち着かないフレージングを肝にしているため、その上で繰り返されるリフを聴き続けるのは一層退屈なのかもしれない。同じフレーズを繰り返すこと自体を辞める必要は恐らく無く(ART-SCHOOLは同じフレーズの繰り返しだが聴きごたえがある)、繰り返した上で飽きを感じさせない工夫が必要なのだと思う。

②については、セクション毎に別々に作ってそれを合体させる曲作りの方法を見直す必要がある。コード進行やボーカルのメロディーラインの繋ぎ方に対する意識が甘い。Aメロ(或いはBメロ)の最後とサビの最初が接続することを意識しなければならない。

(改善策)
①繰り返すフレーズを、1番と2番で少しだけ変えるのはどうかと最初に考えた。手の1つではあるが、それだけではきっと不十分だ。些末な違いは聴きごたえに繋がり切らない。そうなると、

・エフェクターを使って途中で音色を変える(歪ませたり、符点8分ディレイをかけたりなど)
・繰り返すフレーズを相互に引き立てるリフをもう1つ用意する
・リフの裏で、パワーコード等でドッシリとしたバッキングを聴かせる(←ART-SCHOOLはこれ?)

辺りが改善策だろうか?パワーコードについては、セブンスコードを使うジャンソナと相性が悪いがボイシングを工夫すればどうにかなるかもしれない。エフェクターによる音色変化も、サビで歪ませて持ち上げるだけでも大分違ってくる気がする。リフをもう1つ用意は、逆に曲全体の印象が薄くなる可能性が高いか…逃げの一手感が否めない。

②一度完成した曲をこういった点で改良するのは難しそうだがやれることはやりたい。案としては以下を思いついた。

・接続感の強いコードや音程の繋ぎ方で熱量を維持する。(よくある、サビ前をFで終わらせてサビをCで始めるみたいな)
・一度短い間奏をサビ前に挟んで期待感を煽る(なるぎれのnever knows best)
・1サビは省略して2サビへの期待感を高める
・サビ前の最後はトニックへの下降フレーズで終わらせてサビの最初の音に浮遊感を持たせる(ResonanceのToo Far)
・サビ前の最後の音程とサビの最初の音程を一緒にしてシームレスに繋ぐ(ART-SCHOOLのスカーレットやsyrup16gの生活)

工夫次第でバリエーションはいくらでもあるだろう。その中で、予め決まった曲のコンセプトやフレーズに合うものを正しく選ばなければならない。

(改善点以外の案)
・2サビ後のCメロを作る
・激しい曲はBPMを上げて飽きられる前に曲を終える
・ドラムパターンにバリエーションをつける
・歌詞をメロディーラインに上手く乗せる(流暢にならずに語調による若干のストレスをメロディーラインに与える)
ことでも「フックのある曲」に近づけそうだ。
複雑な曲展開や変拍子、キメの多用は個人的に聴いていて威圧感を覚えるし不安になってくるので使いたくない。初見の状態で安心して首を振って乗れる曲展開であることは大事にしたい。それが平板さに繋がらないためにも上記したような工夫を取り入れたい。

ジャンソナの曲に対する具体的な改善策の考察と記述は、文章化できない思考活動を要することになるだろうからこの文章では省略する。先輩に敵として認識して貰えるように、次のクリスマスライブに向けて進んで行きたい。と思いながら、ベッドの中でウジウジしながらこの文章を書いている。

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