見出し画像

冬Eを終えて

冬Eが終わった。
大学の外で行う定期ライブは今年度中はこれで最後だったが、今までで1番印象深いライブになったと思う。前置きとして語れることを挙げればキリがなくもどかしいので、自分が出演したステージを1つずつ振り返る。

1日目:上派川
(良かった点)
今回のステージは自信に繋がった。演奏や音作りにミスは幾つかあったが、それを考慮しても及第点と言えるクオリティを出せた(演奏後の個人的な後味の悪さがあまりなかった)のはバンドとしてある程度の成熟できたことの表れなのではないだろうかと思う。また、自分にとってもオーディエンスにとっても、上派川の空気感が掴めるステージだったのではないかと思う。個人的な要因としては、レディオヘッドとPeople In The Boxとの出会いのお陰でリードギターとして担うべきフレージングを以前より明確にすることができたのが大きい。
音作りの面では、スライサーやディレイなど、今まで使ってこなかったエフェクターを新曲に登用して、踏み変えの練習をすることができた。
(反省点)
まず挙げられるのはジャズマスターのトレブル対策だ。イモネジが外れていたことによる共鳴もあり、ステージ中、嫌な高音がずっと鳴っていた。恐らく今後もこのような事態には直面するだろうし、事前にギターの調整を完璧にしておくことは前提として、演奏中に応急対処をする必要も出てくるはずだ。ギターのボリュームやトーンを少し絞るのが有効だが、ジャズマスターはボリュームを10→9にするだけで急激にトレブルが削れるため、加減が難しい。ボリューム・トーンのツマミの動きと音の変化の仕方を身体で覚えるのが理想かもしれない。
そして、中域不足が上派川での活動における自分の大きな課題だ。今回はバッキングが普段よりトレブリーになっていたため顕著になってしまったが、自分のリードギターが曲の山場で中域を占められなかったので盛り上げ切れなかった。中域を上げる手段として先輩に「マスターボリュームをややオーバーに上げてからトレブルを削る」という方法を教えて貰ったので次の練習で試したい。しかし、アンプ側で中域を持ち上げてしまうと、「曲の静かなパートで中域を空けてサウンドを軽くし、サビで思い切りパンチのある音を出す」というダイナミクスの付け方が難しくなるので、一時的に中域を足す方法も考えておきたい。イコライザーエフェクター、PODのスイッチャー(踏む時にタイムラグがあるので極力使いたくない)、ギター側のツマミなど使える手は多い。今書きながら思いついたが、ジャズマスターのプリセットスイッチのフロントだけになる方をやや音量大きめにしておけばそっちで中域を持ち上げられるかも…?そう、それとバッキングのギターとそろそろ帯域の分担・使用するピックアップの話をしっかりしておきたい。

1日目:神聖かまってちゃん企画
(良かった点)
ギターやマイクのトラブルに気負けせずにアドリブで暴れ切ることができた。その暴れのせいで全てのトラブルが起こってしまったので完全にマッチ・ポンプであるが、かまってちゃん企画なのでその指摘は無粋だろう。トラブルが起こった時は内心の不安が凄かったが、その不安が客席に伝わったら熱が冷めてお終いだと思って一心不乱に暴れた。演奏中、観客のことをほとんど見ていなかったので、不安が伝わっていたかどうかは分からない。どこかのタイミングで一瞬見た時に皆シリアスな面持ちをしていたから、もしかしたら伝わっていたのかもしれない…。あとは、ベースが病欠で不在だったので、それを補う努力はなるべくした。アンプで低域をしっかり出す、ギターの音量を気持ち大きめにする(これはできていたかどうか分からない)、硬いピックを使う、ギターを捨てずにちゃんと弾く、るるちゃんと夕暮れメモライザで特徴的なベースラインをギターで弾くなどした。夕暮れメモライザのサビ前のキメは1番はミスしてしまったのが悔しい。
(反省点)
エフェクターの踏み変えの仕方が甘かった。特にそれを感じたのは夕暮れメモライザだ。意識が朦朧としていたのはあるが、サビとそれ以外でもっとしっかりRATのオンオフをこまめにしておけば迫力・躁鬱感を出せていたのにと後悔している。そして、ロックンロールは鳴り止まないっのシャウトが最後まで続かなかったことも悔しくて仕方が無い。練習の時点では叫びきることができていたのだが、もう少し厳しい状況まで追い込まれた想定をして練習をするべきだった。

2日目:E棟まきまき
(良かった点)
各団体の部長と仲良くなることができた。それが一番良かった。あとは、リードギターがいない・キーボードがいるという構成の中で自分の占めるべき帯域を探す経験ができたことや、追い込まれたスケジュールでステージを迎える中でのセルフメンタルケアは、今後の企画に活きてくるかもしれない。
(反省点)
短期間の準備で良いクオリティーを出すだけの基盤(演奏技術)が自分には足りていないと実感した。春休みを使って、どの曲を演奏するのにも活きてくるような、楽器としてのギターの基礎練習をしたい。

2日目:ジャンソナ
(良かった点)
観客の雰囲気に合わせたパフォーマンスができた。ジャンソナの2個前の雨天決行のステージが控え室からでも分かるぐらいクオリティーが高く、音が大きかった。歓声も物凄く、オーディエンスのテンションのギアが明らかに上がった。これはまずい、と思った。続くときめきおとこのこは確か雨天決行以上に音が大きかった。すぐにメンバーの皆と「普段より1段階ギアを上げて演奏したい(そうしないと喰われる)」というニュアンスの話を共有した。ドラムはキメが特徴的だったため、手数よりもパワーを意識して欲しいことを個別にお願いした。その結果としてかどうかは分からないが、パワフルな演奏にすることができていた(らしい)し、リードギターはかなり衝動的に演奏していた。あとは、PAの方にして頂いたボーカルのイコライジングが凄く良かった気がする。何をしたのか聞いておけばよかったと後悔している。
(反省点)
中音を上手くコントロール出来なかった。リードギターの音しかほぼ聞こえなかったため他の楽器の返しを大きくしてもらったが上手くいかなかった。コミュニケーションの失敗だった。もっと的確に、「リードギターしかほぼ聞こえない」と言えていれば、より良い形に調整して頂けていたかもしれない。或いは、リードギターの返しを下げてもらうという手もあっただろう。自分のギターの返しが聴こえなかったために、かなりジャズマスターの音が爆音かつトレブリーになっていたらしい。これに関してはは音源を聴かないとなんとも言えない。また、かまってちゃん同様エフェクターの踏みかえが上手くいかなかった。ジャンソナの時は踏み変えに対して不安感があったので、それが失敗という形で表に出るよりはマシと判断してRATの踏みかえをスキップした。来週の部室ライブに向けて踏み変えは完璧にしておきたい。どこにボードやRATを置くかなど、根本的な所から見直したい。

(番外編:リハーサルの時に感じたこと)
・メンバー内のコミュニケーションや、ボーカルとPAさんのコミュニケーションの妨げになるので、準備が整った人から楽器は鳴らさないようにした方が良い。
・自分でスピーカーの前に行かない以上、事前に誰かに外音のチェックを頼んだ方が良い。その人には、理想の音やバランス感をなるべく伝えておく。
・上記の人以外にも、PAさんに確認をしてもらう。PAさんとちゃんとコミュニケーションを取るべき。
・本番で弾くギターソロはやはり弾かないで出し惜しみしたい。しかし個人的にはギターソロが1番音量バランスを確認したい部分なので、リハーサル用のフレーズを作れるなら作りたい。

現段階での反省は以上だ。ジャンソナを組んだ当初と比べればかなり沢山のことを自覚的に考えられるようになっているが、まだ満足出来ない。今年で卒業してしまう師匠のような先輩から学びたいこともまだある。まずは来週の部室ライブで今回の学びをしっかりアウトプットして、襲来する外部のバンドを迎撃したい。そして、そのバンドからも沢山学びたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?